当時誰もがぶったまけた、まさかのストリートファイターとエックスメンとの夢のコラボレーションバトル。 同社の格闘ゲーム「エックスメン」の路線にタッグマッチ形式を採用し、対戦中に自由にタッグキャラ と交代できたり（交代中のキャラは体力の赤ゲージ部分が回復できる）、タッグキャラと同時にハイパー コンボを使用できたりと、タッグマッチ形式を遺憾無発揮しています。

また、本作はとにかくド派手。ストリートファイター陣営がエックスメンに負けじと超人になっちゃっ たからでしょうか、同社の格闘ゲーム「エックスメン」が可愛く見える位、兎に角派手。波動拳が覇王 翔吼拳みたいに、真空波動拳がかめはめ波みたいになっちゃってます。
ジャガーノート（でしたっけ？）が4人画面狭しと暴れまわる姿は圧巻。そしてそれでも処理落ちしな い4M拡張RAMの凄さに驚きましたね〜。

当作品発表当初、ジャスティンのイラストや設定を見るとちょっとひねくれた元気な少年といった印象を受 け、他のキャラや世界観全体を見ていくうちにジブリや世界名作劇場ようなものに近いと想像が膨らみました。 ゲーム画面もサターンとは思えぬ綺麗さ、凝り具合。そして職人軍団ゲームアーツ作と言う事で楽しみにして いました。……それが蓋を開けると見事に肩透かしを喰らう有様。何でこうも悪い意味でのマニア的な演出にし てしまったのか？
少年少女の冒険活劇を描いたのでしょうが、自分にはまったくイメージとかけ離れた、声優にとアニメマニアに媚びた「声」のせいで 方向性が違う方に傾いて見え、純粋に夢や冒険心を感じることは出来ず、恥ずかしくなる青臭さが強く印象に残る結果となりました。
前述の通りゲーム自体の完成度がかなり高いだけに、声さえなければと悔やんでしまいます。

テレビのような第〜話構成で進んで行き、普段はアドベンチャー画面で進み、隊員と信頼度を高めていき、 そしてシミュレーション風の戦闘へと変わり、隊員達が乗り込む霊子甲冑「光武」と言うロボットで敵を倒 していく、まるで特撮戦隊シリーズに似た設定はとても斬新でした。戦闘ではアニメ顔負けな必殺技や、ア ニメーションなどがあって盛り上がりますぞ。
ゲーム途中に出てくるミニゲームも豊富で面白いものばかり。ストーリーのテンポを崩さず上手いタイミン グで始まり、ゲームをより盛上げてくれてます。
またクリア後のオマケのボリュームも尋常ではなく、華撃団メンバーとの花札勝負には頭が下がる思いでし た。ここまでユーザーを楽しませようとしてくれる姿勢に脱帽です。

ゲーム後半のユーザーを置いてきぼりにし爆走するストーリーに呆気にとられ、それはやりすぎだろうと不 満もありましたが、それを十二分に補う魅力があるのでこのさい目をつぶりましょう。

しかし、個人的には今作最大のポイントはエヴァでもなければ新規のストーリーでもない。それは音楽。 恐ろしいほどいい曲ばかりで感激しました。PS版Fや新の酷さとは天と地以上の差がありますよ。ちなみに PS2でも原曲に近い音を再現をしていますが、サターン版の音楽の方が優れている曲が多かったりします。
他に良かった所はロードの短さ、先にも書きましたが移植とは思えぬ追加要素、難易度が程よい難しさになっ ている点等です。

逆に気になった点は、第四時とさほど変わらないグラフィックです。ほとんどSFCの第四時と同じで次世代機 とは思えぬ画像で、特に戦闘時のアニメーションは静止絵にビームライフルが出てくる程度の紙芝居。ホント に次世代機のゲームですか、これ？
またライディーンにグレンダイザーが何故か降板させられたのも引っ掛かります。降板しなければいけない 理由があったのでしょうか？

Fではスーパー系でも命中、回避率はそれなりにありましたし、リアル系は火力が乏しく決定打に欠けていま した。ですがそのおかげで共に共存できた訳ですが、完結編ではそのバランスが崩壊。
完結編から補給されるリアル系一軍ユニットは非常に高性能で最強攻撃は気力をほとんど必要とせず撃ち放 題、しかも主人公クラスやニュータイプの能力の高いパイロットの影響から大抵のスーパー系最強攻撃と差 が無く、命中、回避率共に抜群。また主力ニュータイプはゲーム開始早々2回行動出来るなど、使い勝手が余 りに良すぎる。
逆にスーパー系は折角の火力も精神コマンドを使わない限り当てられないし、敵の攻撃は避けられません。 2回行動など終盤で出来るかどうか。
言ってしまえば一部のニュータイプ以外はカス同然。

さらに完結編からは数値のインフレ化が起こり、ザコ敵、しかもMSのHPが平気で万桁突入しているは、名 のあるパイロットが登場するMSに至っては3万オーバーもザラ。こうなるとニュータイプやドモンに任せ りきになり、作業的な行動を繰り返すだけとなってしまいます。

ストーリーの展開は、どうも完結編あたりから原作再現重視と見られ、作品ごとの壮大なクロスオーバー に陰りが見え始めました。色々な作品の敵が一同に揃ってDCに、オリジナル、なんて勢力図の方がロボット 大戦らしくて面白いんだけどなぁ。
またこれまでのシリーズ同様ストーリーの扱いはリアル系優遇でスーパー系は踏み台。スーパー系のファン はこの扱いに納得できるのでしょうか。
そんなこんなでFで盛り上がった熱も話を進むにつれて面白さが欠けていきましたとさ。

正直ここまで駄目になるとは思っていませんでした。散々待たせて高い金払わされた挙句この出来とは…。

格闘ゲームは下手の横好き程度なので参考にならないかもしれませんが、各キャラのバランスが良く、賛否 はありますがヴァンパイアのチェーンコンボが採用されていて決まれば爽快です。スーパーコンボも各キャ ラに数種類用意されているなど、スト2から進化している点があり、合格ラインは超えています。

まず、ゲームのメインとなるダンジョンについてですが(このゲームではダンジョンの事を「仙窟」と呼びま す)、見た目は「風来のシレン」っぽいダンジョンで、最初は一つの部屋しかなく(例外もあり)、その部屋を 拠点に大地を蘇らせる為に必要な能力を持った各部屋を作成していきます。
部屋は、
大地を蘇らせる為や仙窟を機能させるのにに必要なエネルギーを生産する「生産部屋」、
ダンジョンの性能を上げたり「仙獣」を呼び出したりするのに必要な「錬丹」を作る「錬丹部屋」、
仙窟にエネルギーや錬丹を運んだり、侵入者と戦う仙獣を呼び出す為の「召還部屋」、
大地が蘇える為に必要なエネルギーを入れる注入口の「龍脈炉」、などがあり、
また部屋には地、木、水、火、金の属性があり、属性によって作れない部屋があったり、属性を利用し部屋 の性能を飛躍させる「風水」などがあります。それらを駆使して無事大地を復活させるのが目的です。

しかし仙窟には洞仙を邪魔する敵が出てきます。しかも出てくる敵はなんと人間なんです。(ダンジョンなど に寄生する邪精や龍などもいますが)
洞仙は大地を蘇らせる為にエネルギーを龍穴炉に注ぎ込み大地を復活させるのですが、エネルギーが満たさ れ大地が蘇る瞬間に大きな地震が発生してしまいます。地上の人々はこの地震のせいで大迷惑。また一部の 悪い洞仙の影響もあって、洞仙は大地を枯らしたり悪行を行う悪い仙人と人々から勘違いされてしまい、賞 金稼ぎや軍隊などの侵入者が仙窟を破壊し洞仙を討伐しに来てしまいます。そんなときは先に述べた「仙獣」 たちと協力して侵入者を退けます。

ようするに、部屋を作って敵から仙窟を守り機能させ、エネルギーを生産し大地を復活させる、これが大体の ゲームの説明です。
次にもう一つの核となるストーリーですが、主人公は最初の仙窟で太古の龍によって「平行世界」に飛ばさ れてしまいます。この後、平行世界の各地(一話ごとに別の世界の話になっています。一話は最初の仙窟、二 話はある平行世界の話、三話は二話とは違う平行世界の話、と言った感じです。)で元の世界に戻る為に仙窟 を作りつつ情報を集める、と言ったハラハラドキドキモノのストーリーがこのゲームをよりいっそう盛上げ てくれます。
しかも一話ごとにマルチエンディングがありますし、自由度の高い仙窟作成と伴って何度でも遊べるのがニ クイ。

ちなみに、初めのエンディングでは何故か女生徒の一人と結婚してしまい、校長先生からは生徒に手を出したエッチな教師だと烙印 を押されました。普通に更生させようとしてたのに･･･。(笑)

磨きのかかった全編ドットアニメーションは前作「ゆみみ」を遥かに凌駕。ぶっちゃけドットアニメでここまで動き ここまでボリュームのある作品なんて他にはないでしょう。（「街」の某シナリオが頑張ってましたが）
本作も前作話の途中に選択肢がありますが、一本道ではなく結構話が分岐しますし、途中の小ネタ選択肢の数も豊富。

OP、EDも勿論歌いますがEDの背景が違うのが数パターン用意されたり、挿入歌があったりと、BGMも力が入ってまっす。

結論を言いますとすんごく面白かった！
RPGには珍しく現代でしかもネットワーク完備のモデル都市と言う斬新な世界設定。そんな舞台に悪魔が出現 し主人公たちが一連の事件に巻き込まれていく。冒頭で挙げた通りPCやネットワークに興味があっただけに 余計ツボを付かれ、グイグイ引きこまれました。
女神転生シリーズの売りである悪魔を仲魔にするのも、合体させるのも独特で面白い。ましてシリーズ初体 験なので尚更。合体の種類の多さとレベルに応じたバランスは良くまとまっていると思います。
ダンジョン等の3Dマップは余り見慣れていないのでこれまた新鮮でしたし臨場感もあってドキドキしながら 先に進んでいました。また一見面倒臭そうでしたがナビ機能のおかげで投げ出さずにすみました。
音楽は世界観にピッタリで場面場面での演出を盛上げてくれます。(特に生体エナジー協会と業魔殿のBGMが お気に入り。)
唯一の不満は主人公が死ぬと即ゲームオーバーになる事。せっかく甦生魔法があるのにそりゃ不親切なので は。

10人を超える個性豊なヒロインたちを巡る青春の日々。高校生活を疑似体験できる感情移入の高いゲーム。
日々古臭さを感じない今でも十分に通用する絶妙なバランスのパラメーター上げ、四季折々や学校、平時の 多種なイベント、ややボリュームにかけるものの何度も繰り返し続けるのに合ったデート、豊富なミニゲー ム、ゲームの雰囲気に合った名曲の数々。

当時各社から様々なタイプの恋愛シミュレーションゲームが発売されていましたが、どれもこれもアニメや 声優を無駄に使った駄作や凡作ばかり。ベースのPCエンジン版を改良したとは言え、何年か前の作品の移植 作にもかかわらず、その完成度の高さは目を見張るものが有ります。

不満点は、ボイスにノイズが混じっている、SFC版と比べてBGMのアレンジがちょっと地味で良くない、PS版 から随分待たされた割にはミニゲームや一部イベントが異なる程度で、期待のサターン版オリジナル要素、 卒業式に自分からの告白(＆まっすぐ家に帰る)イベントも本当にオマケ程度しかない点、服のセンスが随分 昔なのでダサく感じる点など。
あと超個人的ですが、先にSFC版を遊んで勝手に自分で各キャラの声のイメージを作り上げていてしまってい た為、実際の音声の差に違和感を感じたりもしました。