ゲーム名 : モンスターハンター ライズ
メーカー : カプコン
ジャンル : ハンティングアクション
備考 : 最大四人までのマルチプレイ可能
10点満点中 : 7点 (★★★★★★★☆☆☆)
一言 : ワールドからより快適に、ボリュームは控えめ

〜コメント〜

※☆7クリア済み

世界観から演出までコテコテの和風で固めてきたモンハンシリーズの異色作。 (携帯機シリーズは遊んでいないので和風モンハンは今作が初になります。)
本作の為にSWITCH本体を買いはしたものの、正直和風モンハンってどうなの?と否定的に捉えていまして、 モンスター登場ムービーの詩吟の様なのを筆頭に当初は違和感が付き纏うも、 骨格部分はワールドをベースとした何時ものモンハンでしたので遊ぶ内にすぐ慣れました。 (登場ムービーだけはどうにも好きになれないので終始スキップしましたが)
私同様和風は無いわぁと敬遠しがちな方も、狩猟と言う点ではおそらく馴染めると思われますのでその点はご安心を。

前述の通り本作はワールドをベースに、ショートカット機能などの便利機能はそのまま引き継がれ、アクション周りを重点的に改良している印象を受けます。
特にワールドのスリンガーアクションを進化させた「翔蟲」は、移動面ではクールタイムさえ回復すれば何時でも使用可能で、 高低差の激しいマップをよじ登ったり飛び越えたり、各武器には翔蟲専用アクションが複数用意されていたり、モンスターを操ったりと多岐に亘り、アクション面では確実にワールドから進化し遊び易くなっています。
またワールドの小型モンスターのオトモダチを、今作ではオトモ犬の「ガルク」が担当し何時でも何処でも乗り降り可能で、戦闘でもオトモアイルー同様離脱せず、ずっと一緒に戦ってくれます。 これに慣れると他のモンハンでの移動が煩わしく感じてしまうかもしれない位です。

ストーリーについては、ワールド同様従来のモンハンよりは充実してはいます。 全体的に純朴な雰囲気なのと、問題行動を起こしたりする不快なNPCは存在しない辺り好印象でしたが、 内容自体は「モンスターがやってくるので対処しました」的な無難なお話なので、まぁこんなものかなと特に可もなく不可でもない印象でした。 (個人的には初期の様なストーリーはオマケで狩猟民族の日常的な雰囲気が好きなのですが。)
ただし後述で述べるように上位のストーリーが未完結でアップデート待ちなのは論外。 一旦完結した後にまた別の問題が起これば良い訳ですし、これは手抜きと言われても仕方が無いでしょう。

グラフィック関連については、流石にワールドと比べると一段落ちますが、遊ぶ上で不満は感じません。 落とし穴の土の部分が粗いな〜となど、たまに細部が気になる程度です。
問題は派手すぎるエフェクトですね。オプションでヒットエフェクトを控えめに設定しても3人4人で遊ぶとドス系の中型モンスターがエフェクトに隠れて何をやっているのか分かり辛くなってしまう点は非常に煩わしいです。
後はフレームレートの低さもちょっと残念かな。まぁこちらも慣れれば不都合を感じず遊べますが。
その代りロード時間が劇的に短縮されているので、快適性を重視したと思えば許容範囲と言えるでしょう。

フィールドについては、大社跡は竹林や建築物等和風チックで、ひぐらしの鳴き声など情緒溢れるフィールドになっていますが、 寒冷群島は大社跡程ではなく、砂漠、溶岩地帯、水没林辺りは大体いつも通りのモンハンのフィールドといった感じです。
前述の通りフィールド全体的に高低差があり、翔蟲を使っての採取や探索をする楽しみがある一方、ワールドの古代樹程ではないにしてもやや複雑な地形もあって面倒に感じることも。 更に今作では食事以外にもステータスを永続的に上昇させるヒトダマドリがフィールド各地に点在。取らなくても狩れない事は有りませんが、取った方が便利なのは間違いなく、 上位の苦手なモンスター相手だと回収作業にフィールドを走り回る羽目に。正直これなら食事だけで完結してくれる従来通りの方が良かったですね。
採取の補助となる交易船での素材入集は、ワールドの植生研究所が便利すぎてフィールドで採取する必要性がなかった反省面からか、そこまで大量に入手することが出来なくなっています。 モンハンと言えば素材集めのゲームなので、これはこれで良かったのかもしれません。

登場モンスターについては、今作からの新顔は和風の世界観に合った面白い面子が揃っていますが、 ワールドやシリーズからの続投組は行動パターンに若干変化を加えてたり(弱るとやたら逃げるようなっているのは勘弁)、ワールドの縄張り争いも引き続き採用されているものの流石にマンネリ気味。 新旧のモンスターの総数は多いとは言えず、下位・上位の使い回し、現状亜種がいない、古龍が少ない、上位のエンディングが追加ダウンロードコンテンツ待ちなど、ボリューム不足感も否めません。
砦防衛戦となる百竜夜行は乱戦のハチャメチャ感、高ダメージを叩き出せる爽快感はあるものの、ヌシの種類が少ないのは無料アプデの為に温存しているのでしょうか?
うーん、昨今は開発費の高騰やらゲーム開発も大変なのでしょうが、ワールド同様今後無料アップデートで増えていくとは言え、定価約8,000円にも拘らず、80%のを出して後から100%に仕上げる手法は止めてほしかったですね。 今回もG級完全版かそれに準ずる有料DLCを出す気満々なのを窺えるので尚更です。

武器防具については、武器は主にヘビィボウガンばかり使うのでほぼヘビィボウガンの評価となります。
本作ではワールドから、通常弾が弾速、発射音、威力どれも改善され主力弾として活躍できるようになっています。これだけでこんなにも嬉しくなるとは思いませんでした…が、 反面ワールドで主力となった散弾は控えめになり、貫通弾はワールド以上アイスボーン以下のような中途半端な性能でライトボウガンの方にお株を奪われてしまっている模様。
ワールド初期に猛威を振るった斬裂弾は今回も扱い易い弾で溜め撃ちとの相性も良く、尻尾も割と切断でき、 徹甲榴弾は肉質無視、溜め撃ちと相性も良くスタンもワールド同様なので、両弾丸とも通常弾同様主力として活躍できますが、残念ながらライトボウガンに扱いやすい銃があるのでこちらもヘビィは割を喰らう始末。
属性弾・貫通属性弾もパッとせず、状態異常弾と拡散弾がヘビィ寄り、虎の子竜撃弾は溜め撃ちの破壊力に浪漫はあるもマルチだと相変わらず拡散弾並に使い所が難しい。(睡眠爆破も今は昔になっちゃってますからね…)
通常弾の復権で従来のヘビィボウガン寄りになりましたが、全体的にライトボウガンが有利(扱い易い)という言う悲しい調整になっているのを知ってテンション急降下。 オマケに通常弾等は溜め撃ちするより普通に撃つ方が良い、狙撃榴弾は大幅に弱体化、翔蟲専用アクションもタックルはタイミングが難しく、カウンターチャージャーが使えるものの回避用に温存しておいた方が良いと、特殊アクションも諸々残念な有様です。
極めれば違うのでしょうが…もうちょっとこう、上手い具合に調整をできないのでしょうか。

防具に関しては、今作でも接近用とガンナー用の区別が無いためガンナーメインには作る必要性のない防具が多く、下位・上位の見た目の変化もないので上位からのモチベーションが低下しがちです。 それでも良いなと思えるデザインの防具は割と見受けられるも、スキル中心に防具を選び見た目は犠牲になりがち。その問題点を解決するはずの装飾品は解放が遅く、護石は所謂ガチャで運任せ。 重ね着はこのレビューを書いている現在、作成防具は一切実装されていません! …なんでワールドで散々批判された重ね着の出し惜しみを今回もやっちゃうかな!?

拠点・集会所については、ワールドの反省からか無駄の無い行動範囲に落ち着き、集会所は最大人数が4人までですが利便性は向上しています。 これは進化・改善と言うよりは元の鞘に収まったと言うべきでしょうが…。
マルチモードの仕様はワールド同様各自がホストとなり部屋を作る方式で、部屋名も自分で書けないところも同様です。
チャットは定型文などは良いとして、自動変換が邪魔になる、ログの表示が最低限度で確認に手間がかかる等、過去作は元よりワールドからも退化してますね。 狩猟終了後のグッドも作業的に全員に送信する人が多いので必要性は感じませんでした。

最後に海外の事情(過激なポリティカル・コレクトネス運動)に配慮したであろうキャラクターメイクについて。 性別から外見まで自由にキャラクターを作り演じる架空の世界の話にそんな政治運動をによる配慮を持ち込まれても迷惑なだけです。

 

ボリューム不足や重ね着等々不満点も決して少なくない本作ですが、基本的にワールドより遊びやすくなっていますので、ワールドが楽しめた人、快適なモンハンを遊びたい人はきっちり楽しめるでしょう。
今後のアップデートによる追加・調整で不満を消し飛ばしてくれる事を期待しています。


 

2021年4月28日の無料タイトルアップデート Ver.2.0について

モンスターはDOS古龍3体とバゼルギウス、百竜夜行にヌシ二体が追加され、またヌシもフィールドなどで狩猟可能になりました。 元々古龍が少なすぎたのでこれでギリギリ及第点に到達といったところですが、まだ物足りないかも。
バゼルギウス参戦は嬉しいサプライズでしたが、迫力のあった専用BGMが気が抜けたコーラの様に劣化しているのは頂けません。
他のヌシも出し惜しみしている印象を受け、上位のEDも相変わらずお預け状態です。
他配信クエストが始まりましたが、仕草等報酬の関係でまだまだ数は少な目。こちらは今後の配信次第ですね。

モンスターの追加には物言いをつけましたが、一方重ね着の解放は約一月遅れとは言え、 こちらはセコイ出し惜しみはせず、現在製作可能な防具全てを解放してくれたのは素直に嬉しく好感が持てます。 重ね着作製に必要な素材も手頃に集められるのが尚良し!

他は装備、殊の追加、HRの開放等で、不満はあるも総合的に一応納得できる内容でした。


 

2021年5月27日の無料タイトルアップデート Ver.3.0について

モンスター3体+百竜個体の追加と規模こそ前回同様ですが、新規枠3体の内2体はストーリー完結用のナルハタタヒメと百竜ヌシ流用のジンオウガで新規とも言い難く実施ボリュームは薄め。 HR制限もナルハタタヒメ以外はこれまでよりは高めに設定されているのでプレイ頻度によってはHR上げ作業をしないといけなくなります。 正直飽き気味でHR上げ作業もかったるいので百竜ノ淵源をクリアした後順次開放するようにして欲しかった。

装備の追加・調整ではヘビィは主に徹甲榴弾が強化されて、まるでワールドのような徹甲ゲーに変貌してしまいました。 ヘビィが劣化ライトから脱却した点は嬉しいのですが…またこれかぁ…。

ストーリーの完結と言う節目を迎えた今回のアプデですが、元々先延ばしにしていたものをやっと実装しただけで他は期待外れでした。 当面大きなアップデートもないようで、結局ライズのボリューム不足問題は解消されないままだったのは悔やまれます。


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