ゲーム名 : ときめきメモリアル2
メーカー : コナミ
ジャンル : 恋愛シミュレーション
10点満点中 : 8点 (★★★★★★★★☆☆)

〜コメント〜

爆発的人気をほこった恋愛シミュレーション「ときめきメモリアル」の第二弾。

今作は「幼年期」(8歳時)という期間があって、幼年期のときRPG風の町のマップでさまざまな所で幼馴染 で大の仲良しのヒロインの「陽ノ下 光」と一緒に遊んだり、みんなと遊んで想いでづくりをしていきますが 都合により主人公は転校することになります。そして高校生になる前に、再び「ひびきの市」に戻ってきて 「ひびきの高校」に入学。クラス発表されているとこでヒロインとぶつかって再会する・・・といった感じで始 まります。
主人公やヒロインたちの入学する「ひびきの高校」には伝説があり卒業式に好きな女の子から告白された時 に「伝説の祝福の鐘」がなるとその恋人と永遠に幸せになれる、と言う伝説があり、すなわちこの伝説通り に好きな女の子から告白されることが目的になっています。
ヒロインの光はもちろん光以外にも多くの女の子が出てきますのでお気に入りの女の子から告白されるよう デートをかさね、また3年間自分を磨いていくのです。
ゲーム進行の基本は前作と同じで、パラメータを上げ、デートを重ねていき、イベントを発生させていきます。 パラメータ上げは絶妙なバランスで納得がいくし、ストレスもたまりません。デート時の会話は今となって は少々物足りなく感じてしまうかもしれませんが、あっさりとしていて良いと思います。イベントは前作よ り豊富。もちろんミニゲームも健在です。

2の注目すべき主人公の名前を呼んでくれるシステムですが、マニアックだと思いきや意外と違和感がありま せん。(でも恥ずかしい事に変わりないんですけどね。)
「○○ちゃん」、と、ヒロインに自分の名前を呼ばれるともうノックアウト!また別の使用法として、硬派 な友達になんらかの罰ゲームとしても使えます。(笑)

と、2はかなりパワーアップしているように思えますが、もちろんマイナス点もあります。まず前作と比べ、キャラクターデザインが全般的にアニメっぽくなったこと。 1のキャラクターデザインは2発売当初…というより1のPS・SS版の時から既に野暮ったさと言いますか、古臭さは否めませんでした。なので2は進化しているとも言えますが、 それでもあの1の続編ならば、あえてもうちょっと1よりにして欲しかったですね。 それから個性的だが少し個性的過ぎてどうかと思うキャラクターがいること。1も大概だろ!と突っ込み覚悟ですが、2は暗い設定やら(許容範囲でしたが)、 いくらなんでもその髪の毛はぶっ飛びすぎなキャラがいるのですよ。これはちょっとやりすぎかなと。
次にCD-ROM5枚組みにしてはイベントが少ない事(音声データのせいだとはおもいますが)。
明らかに女性ユーザー(いるのか?)を意識したと思われる主人公の友人。前作の好雄は気さくで気も利くさっぱりとした面白い奴、まさに悪友…もとい親友!って感じ(良い意味で主人公に都合が良い存在)なのに対して、 今回は先述のように鼻が付くような媚びた感じがするんですよ。気取っていたり妙に堅物すぎたりEDでホストになるとか言い出したり…オマケに裏でヒロイン狙っていたり。好雄の場合他のヒロインと結ばれても素直に「おっ、好雄もか!お前良かったな!」と祝福できるのですが、こいつ等に場合は正直腑に落ちません。 2の親友も悪い奴ではなくむしろ良い奴らなはずなんですが…なんだか「こんなやつら友達にしたくねー!」と思いました。
あと1週間のスケジュール中のキャラの表示がポリゴンになっていること。ジャギジャギの3Dキャラより可愛い2Dキャラの方が絶対に良いはず! まぁ本作に限らずPS・SS時代は「それ、わざわざ荒いポリゴンで表示にする必要ある?」というような無理やりにでも3D!みたいな風潮だったからなぁ…。
う〜ん、なんか全体的に狙いすぎ、少し媚びた感じがしますね。
それでもあのときメモの正当な続編としては十分合格なのでファンは勿論、普段やらなくともこういったジャンルに少々興味があるならお薦めできる作品だと思います。

ここからはまったくの余談ですが、「ときめきメモリアル」(初代と2の時点で)は恋愛ゲームであると同時に数値の調整等しっかり「ゲーム」している点が大好きなんです。 今ではキャラやストーリーに頼りがちでの読んでいるだけのノベルゲームが乱立していますが、もっとゲームとして遊んでいる「ゲーム性」も大事にしてほしいのですよね。
まだギャルゲーと言う言葉が浸透していない時期に出ていた、ゲームとして成り立っていた恋愛シミュレーションをメーカーはもう一度振り返ってみてほしいと個人的に思う次第であります。


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