世界規模で核戦争が勃発し、文明が崩壊した近未来。荒廃したアメリカの通称「連邦」と呼ばれる地域が舞台となるオープンワールドゲーム。
文明崩壊と言う事で連邦全土が某世紀末救世主伝説状態。CEROレーティング「Z」は伊達ではなく、バイオレンス描写は人体欠損描写が派手に飛び交い、組織や個人による非人道的な行為が横行しています。
私は本シリーズは初体験で、ホラーゲーム以外のバイオレンス描写は割と苦手なので度が過ぎるとドン引きしてしまうのですが、
近未来物なのに昭和中期頃の想像する未来像的な妙にレトロチックな文明が発達した独特の魅力的な世界観や、
初代メタルマックスの様な荒廃物なのにどこかあっけらかんとした空気が漂っている印象からか、不思議とエグさや嫌悪感は感じませんでした。
むしろこの風変わりな近未来荒廃物の世界観にすっかり魅了されてしまいました。
ゲームシステムは同社のオープンワールドRPGの傑作「スカイリム」をベースにしているのか全体を通してよく似ており(金庫の鍵開けまんま同じです)、
スカイリム同様広大なマップに様々な施設が点在し、かなり自由に行動できます。
スカイリム同様さまざまな場所を探索したり、レベルを上げてPerk(様々なスキル)を取得し改造で強化した自慢の武器で戦闘をしたり、
ストーリーやサブストーリーを進めるなど自由に行動できるのが相変わらずとても楽しい訳ですが、
本作には連邦各地で「クラフト」と言う程度自由に町を作れるモードがあり、特にこれにめっきりハマってしまいました。
メインストーリーそっちのけでミニッツメンの救助要請に駆けずり回ってはせっせと家を建て、きれいな水が確保できるところでは目一杯量産し、
防御のタレットを量産したり敷地を壁で囲って悦に浸り、材料が足りなくなったらあっちこっちでジャンク品を集める日々を半月送るほどに。(笑)
そんな自由に遊べる欲張りセットの様な本作ですが、ダメな部分もフリーダム。
没頭したクラフトも建築物の設置場所の細かい調整が出来ない、
満足度に繋がらず完全な趣味の家具が多過ぎる、
ベッドや椅子の数を揃えて間隔を開けても住民から不満が出る(と言いますか、どれだけ発展させても後ろ向きな発言ばかり言われる)、
壁で敷地を囲っても敵の襲撃を受け救援に向かわず一定時間経つと壁を通り抜けて内部に出現してしまう、
敷地内で死体が消えずにずっと残ってしまう場合がある、
防御力を上げても迎撃に失敗することがあり結局ファストトラベルする羽目になる、
満足度が理由もなく下がったり住民が担当していた農作物や警備所を突然放棄して以後弄れない(バグ?)、
一部家具を置くと満足度が下がる、
諸々バグが発生するなど等、クラフトだけでももう少し調整して欲しかった事が多いのなんの。
物語やイベントについては、複数のルートが用意されているメインストーリーやサブクエストのボリュームには概ね満足していますが、
やはりと言いますか、スカイリム同様進行中にも容赦なく大小様々なバグが襲い掛かるのは勘弁してほしかった!
中には進行に影響してくるものもあるので洒落になりませんYo!何もそんなところまでスカイリムから受け継がなくたっていいのに…。
ロード時間については、初期でもファストトラベルや建物等の出入りで結構長く待たされます。
更に各地でクラフトなどのデータ増えるにしたがってファストトラベル時のロードも増量して行く様で、
中盤以降頻繁にファストトラベルをする度に長いロード時間が発生するのがストレスでした。
これだけ膨大な処理となるとデバッグ作業もロード処理も大変なのでしょうが、
ロード時間は設定で画質やフレームを落とすことで短縮できるように選択できればよかったですね。
(※SSDだと体感1/3ほどロード時間が短くなります)
その他にも、
決定ボタン(×ボタン)とキャンセルボタン(〇ボタン)が固定されて変更できない、
上下はできるのに左右のカメラの反転ができない(もっとも、これは同社だけに限らず洋ゲーメーカー全般に言えることですが…。)
日本語訳が少しおかしかったり、台詞と文字がかみ合っていない、それ以前に会話中文字が表示されない、
会話やサブイベントで他愛のない話がちょっと多すぎる、
ターミナルや手紙などの端末の文字が非常に見辛く、こちらも他愛のないログが多すぎる、
後半ジャンク品が不要になり探索意欲が極端に下がってしまう、
デスクローを筆頭に強敵からの報酬がショボい、
せわしないキャッスル救援クエスト等など…、
贅沢かもしれませんが、しかし挙げれば色々出てきてしまうのも事実。
また個人的にそういう世界だとは言っても、極一部以外変わり映えのしない廃墟ばかりの小汚い世界に少しウンザリしてしまうのと
フェラルグールが高速移動してくる不自然…と言うより凄くキモくて嫌です。(笑)
昨今の日本の作品とは比べ物にならない位の超大作なのは間違いないのですが、反面これらの不満点から全体的に雑な印象も受けてしまいます。これがあと一歩高得点に届かない理由かな。
あえて言ば良くも悪くも大味な超進化した洋ゲーです、はい。