※虹の栞取得済み。
2008年に発売されたWii版の移植作。
セガサターンと後にプレイステーションにも移植された、かのサウンドノベルの名作「街」の流れを汲む作品で、
街の世界から月日が経った渋谷が舞台。街との間接的な繋がりが補足されますが基本的にオリジナルの物語です。
本作も街同様実写で、複数の主人公の物語が交差し選択肢一つで他の人物の物語が変貌する点、固有名詞等の解説、ザッピングのようなシステムの「JUMP」等、
一見すると「街2」と言えるような作品ですが、本作は街と大きく異なる点もあります。
街は基本的に8人+αはそれぞれ独立した物語でしたが、本作では本編5人+αの物語は中盤以降一つの物語に集束していきます。
接点の無いように思わせた主人公達が集い協力する展開はこれはこれで燃えるものがあって引き込まれていきましたが、
一方で街と比べると全体を通して一日だけの一つのミステリー物語でしかなく、
更に物語を彩るサブキャラクターも街に比べると控え目で中盤以降主要人物以外の出番が極端に少なくなる等、全体を通してやや物足りなさを感じてしまいました。
ではチュンソフト恒例のクリア後のおまけはと言いますと…
鈴音編は街の花火のような感動的ではありますが一本道の短編ストーリー、
二次元的表現のカナン編はボイス付きですが静止画で鈴音編同様選択肢はなく一本道。
エコ吉編に到っては短編どうこう以前に読むのも苦痛な程つまらなく、
スペシャルエピソードもわざわざクイズに正解したり、本編で何度も選択肢を弄らなければならない徒労に全く釣り合っていません。
過去のチュンソフトの作品と比べると、変な話ですがおまけの域を出ていないショボい寄せ集め感は否めず、正直ガッカリでした。
本作は基本的に街にハマった人ならまず楽しめる作品ではあるも、あらゆる点で街にはあと一歩届かない”こじんまりさ”からこの評価となりました。