〜コメント〜
個人的にマザーと並びメタルマックスはかなり思い入れのあるゲームですので、DCのワイルドアイズがお
しゃかになり、某社に2が改悪移植されその後音沙汰無くなり、メタルマックスはもう出ないのかと半場諦
めかけていた時に颯爽と本作が発表された時はそりゃもう喜びました。
そして実際に遊んだ感想はと言いますと、戦車を駆ってモンスターや賞金首を狩りまくるもよし、家業引継
ぎや結婚して早々に引退するもよし、確かに表面上本作はメタルマックスです。
・文中に幾度か述べたキャラクターデザイン。 ・グラフィックがPS2としてはイマイチ。下手をしたらDC、もしくはPS並に見えてしまう場面も(列車出発時等)。 ・HDDが無いと街とマップの出入り、戦闘開始と終了後等のロードが長く掛かってしまう。またゲーム開始時に ある戦車ペイントデータの読み込みは一台毎にロードがあり非常に時間が掛かる。 ・美人な母、可愛くロリッ気な妹、幼なじみの気が強い酒場の看板娘、仲間にもなる眼鏡ッ子メカニック、 旅先で知り合う大富豪の娘、和服巫女、女科学者、果ては少年にまで水着にウエイトレス、メイド服、 巫女衣装を始めとした貢ぎ物を送り着さす事の出来る、あからさまに狙ったとしか言い様の無い萌えの存在。 2に愛人(?)のマリリンに貢げはしましたが、ここまで露骨ではなかった。越えてはいけない線というものが ある。それをスタッフは理解できないのでしょうか。 ・レッドウルフの二番煎じ的なレッドフォックスの存在。赤い悪魔と言えばレッドウルフを指す筈なのでは。 それを、よりによってあんなイカれた電波女に「レッド」を名乗らすとは…。旧ファンに対する挑戦状ですか? ・戦車の装甲タイルがザコ敵の攻撃数発ですぐ0になり即破損、大破しまくる。戦車なのにまるで紙屑です。逆に 生身や犬はやたら丈夫で強く戦車に乗った安心感や圧倒的な強さ、生身で行動時の不安さがまるで感じられな い。 ・装甲タイルに存在意義がない。1枚1Gで1000枚貼るなら=1000Gな異常設定で序盤の金食い虫。また重量によって 行動順番が決まり、装甲タイル0状態だと先制攻撃になるのでむしろ装甲タイルが邪魔になる。 ・ステータスが簡略化されており、特に命中率や攻撃力などがすべて運転能力一つに纏められ、運転能力の上が るCユニットの性能一つでガラリと変わってしまう。 ・ハンター、メカニック、ソルジャーの能力差、特に運転能力の差が大して変わらない。ハンターとソルジャー が同じ武装の戦車で攻撃しても殆ど同ダメージって、ハンターの意味が無いではないですか。 ・戦闘時おたずねものを含め敵のHPが表示され緊張感が無い。 ・戦闘から必ず逃げれる。 ・西部以降、敵がお金と経験値を持ち過ぎていてバカスカお金が溜まりレベルが上がってしまう。 ・戦車や人間装備の種類が少なく街ごとに段違いの性能。その割に売値が安すぎ簡単に入手出来てしまう。 ・いくら自由度の高さが売りでもあっという間に最後の街まで行けてしまうのは流石にやりすぎ。 ・ゲーム中、シリーズ独特の荒廃した世界感というものが感じられない。伝説の大破壊後の世界にしてはやたら綺 麗な町並みだし、特にベルディアなど、とてもメタルマックスの世界の街とは思えない。 ・RPGでは会話は楽しみの一つでもあるのに街の住民、トレーダー、列車の乗客の台詞に使いまわしが目立つ上、 独特の台詞を吐く従来のシリーズと比べるとキレが無い。また中には某大手掲示板のネタを普通に使うなど企業側 の常識を疑うものまで存在する。 ・良い無駄(装飾品等)は減りどうでもいい無駄が増えた点。うさぎマンは寒いだけだし、今回まったく意味の無い ドラム缶押し。2で人気があったからといってRでドラム缶押しはありましたか? ・おたずねもの数は多い割に印象に残るのが少ない。またヤマタノオロチやメカドラゴンは登場作品を間違えている。 ・音楽はシリーズのアレンジが多いのですがどれもイマイチ。おたずねものとの戦いもテンションが全く上がらず。
埋もれてしまったメタルマックスというゲームをサルベージしてくれた点は大いに感謝しています。また、自分が古参ユーザー
の為、現在の演出に力を入れるRPGに比べ遥かに楽しめました。しかし、メタルマックスとして見た場合、従来のシリーズとの
落差に目をつぶる訳には行きません。
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