友人宅でこのRをちょろっと遊ばせてもらって、「GBAでここまでできるのか!」と衝撃を受け、後日GBA本体
と一緒に買いました。
GBA用ソフトの媒体はROMカセットなので声こそ出ませんが、それを補うばかりにグラフィックが綺麗だし、
ロボットのアニメーションもよく動きます。さすがにαほどのものはGBAだと再現は難しいと思われますが、
少なくともそれに近いです。Fなんてめじゃないぜ!
今作スパロボRの参戦作品は「ネオゲッター」と「電童」が初参戦で、あとは大体いつもの面子にナデシコと
ガンダムXを足した感じです。
ストーリーはちょっと変化球気味でいきなり逆襲のシャアから始まったりします。これにもビックリ。
システムも今までのシリーズの良い所取りをした感じで、元々ロムカセットなのでロードは無いに等しいの
に戦闘シーンをカットする事も可能。いくらロードが無くても面倒な時があるのでこれは嬉しい機能です。
と、感銘を受けたRだったんですが、不満点もちらほらと。
まず、ナデシコの話、コレなんとかならなかったのでしょうか。ナデシコ内で人気のあったアニメ(つまりア
ニメの中のアニメの事)を理由に戦うなんて、さすがになんでもありのロボット大戦でも無茶がありますよ。
戦争なめてんのか!
できれば今後スパロボに参戦しないでほしい作品です。と言うかいらん!
続いてUC系ガンダムの扱いの悪さについてです。アムロはずーっとリガ・ズィに乗ったままです。乗り換え
様にも使えないモビルスーツばかり。Zも出てくるの遅い割にそんなに使えないし、唯一まともなのはZZぐら
いです。モビルスーツの扱いも酷いのですが、ストーリの関わり方も結構酷い。ハマーン率いるアクシズ軍
なんかガンダムXの悪役電波兄弟の噛ませ犬と来たもんだ。逆襲のシャアも結局序盤のみだし。Zにいたって
は敵の面子は出てきません。ちょっと酷いと思うんだけど…。
UC系ガンダムとは打って変わって平成ガンダムはかなり優遇されています。特にガンダムダブルXは強すぎ。
ありゃ反則だ。
スーパー系の扱いはあまり不満は有りませんでした。今回新規参戦のネオゲッターは今までのゲッターとの
ギャップがあって驚きましたが非常に新鮮で良かった。逆に電童については原作を知らない上、キャラや話
が好きになれなかったので電童中心の回はいささかダレ気味でした。
分岐はいつも通りリアル系とスーパー系に別れてまた合流ってなパターンばかりだし、各面で始めに出てき
た敵を全滅させると増援が来ると言う少々マンネリ気味な展開にも不満。
そして主人公などオリジナル系はなんだか全体的にイマイチ。敵幹部3人はみんな子供で内二人は女の子。
しかもギャルゲー系の顔です。なんだか明らかに狙っているような・・・。
オリジナルロボットもなーんかごてごてし過ぎ。主人公の後半の愛機で、男性の場合、かっこ悪いサンライ
ズ勇者系ロボで、女性の場合、後半の愛機は敵女幹部が乗ってそうな機体です。ダサい。ダサ過ぎる!
あぁ、第○次シリーズのセンスは何処へ行ったのやら。
音楽についでですが、FC並みな音源にはがっくりしました。が、まぁ、それはそれで結構良い曲があるので
良しとします。(ネオゲッターの音楽は非常に良い!)
こう、挙げた不満点を見ているとなんだかつまらなそうに思えてくるかもしれませんが、良い所悪い所ひっ
くるめても、シリーズのファンなら少なくとも最低一周目は楽しめる内容だと思います。お試しあれ。