ゲームキューブレビュー

※コメント、点数は管理者の独断と偏見よって書かれています。また 点数やコメントは定期的に変更される可能性があります。 (と言いますか、文才に自信がないのでよくコメントを修正しています。)

※フレームタイプのレビューはこちら


ゲーム名 : F-ZERO GX
メーカー : 任天堂
ジャンル : レース
10点満点中 : 7点 (★★★★★★★☆☆☆)

〜コメント〜

初代F-ZEROの時速1000k以上の爽快感が復活。丁寧に作りこまれた超綺麗なグラフィックのコースを猛スピー ドで走り抜けていく快感がたまりません。
多種多彩な系15コースを30台で争うグランプリモードの他にキャプテンファルコンが主人公でオリジナルの コースを走るストーリーモード、最大四人まで対戦できる対戦モード、他練習モードや自作機、エンブレム が作成ができるなど、モードが豊富でなかなか飽きさせない作りになっています。
全体的に完成度が高く、メトロイドプライム以来ゲームと言う物に久々に感心いたしました。

不満と言えばグランプリモードで思ったよりデットヒートが無い事と、ストーリーモードの難易度がやや高 い点かな。と言うかかなり難しいです。もう少し簡単にしてもよかったのではないでしょうか。
この猛スピードに爽快感は数あるレースゲームの中でこのゲームでしか味わえません。興味があるなら是非 体感してみて下さい。ストレスぶっ飛びますよ。

余談ですが、最近流行の実車系レースはハードの進歩で実車を忠実に再現していて、それはそれで面白いの ですが、今作のようなレースゲームは肩がこらず単純で誰でも楽しめます。こんなレースゲームがもっと増 えてもいいんじゃないのかな。


ゲーム名 : 機動戦士ガンダム 戦士たちの軌跡
メーカー : バンダイ
ジャンル : アクション
10点満点中 : 5点 (★★★★★☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

一見「連邦VSジオン」っぽいアクションゲームでしたが、DC版の「機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた 地」の様な戦略性重視のシミュレーションに近い今作。
ネット上ので評判が良いのと特売価格で販売されていたので試しに買ってみましたが、見事大ハズレ。

無駄に複雑かつ操作性が非常に悪い上、視点切り替えが最悪でロックオンすらままならない。さらに主人公 機は例えガンダムでも紙屑の様な装甲。その為周囲の建物に引っ掛かりあっという間にそのままハメ殺し、 なんてのがしょっちゅう。難易度激難でど初っ端から何度もゲームオーバーに。コンテニュー時に説明や会 話などのシーンが飛ばせず不親切。ストレスばかりが溜まっていく一方で全然面白くない。

グラフィックは可も無く不可でも無い程度。細かに描き込まれている訳でもなく、カトキ風にリメイクされ たガンダムも中途半端にカッコよさげでパッとしない。またMSの重量感が感じられず、まるでペーパークラ フトを操作しているような感じがして気分が滅入ります。

不満が目立つ中評価できる点は原作の再現度の高さとおまけの多さぐらいかな。

個人的には駄目でしたがバンダイのガンダムゲーム全般にさほど不満を感じない人には楽しめるかも。


ゲーム名 : スーパーロボット大戦GC
メーカー : バンプレスト
ジャンル : シミュレーションRPG
10点満点中 : 6点 (★★★★★★☆☆☆☆)

〜コメント〜

ゲームキューブオリジナルのスーパーロボット大戦。
参戦作品が個性的で、今回初参戦となる絶対無敵ライジンオー、最強ロボダイオージャ、銀河烈風バクシン ガー、銀河疾風サスライガーの他、暫くご無沙汰だった重戦機エルガイムや蒼き流星SPTレイズナーの再参戦、 そして意外とこれまで登場しなかった一年戦争時のままな初代ガンダムなどなどが登場します。
オリジナル作品も出てきますが、珍しくサッパリした絵や性格なので個人的に好印象。

さて、任天堂ハードで出るロボット大戦は取り分け実験的な場合が多く今作も例外ではありません。
今作で新たに導入されたダメージ部位制と言うシステムがあり、今まで機体のみのHPから頭部、胴体部、腕 部、脚部の各部分にHPが付き、それらを破壊する事で命中率や回避率、攻撃力を落とす事が可能になりまし た。また機体サイズの差で胴体部が攻撃できない点や、各部分を撃破することにより敵機体を捕獲運用する 事が出来る等、これまでのシリーズに比べ戦略性が高まった感じがします。
機体サイズ差の影響でリアル系の多くが胴体攻撃不可なのは面倒に思いましたが、リアル系とスーパー系の 役割が明確化されているのでこれはこれで良かったのかもしれませんね。

戦闘シーンはDC版スーパーロボット大戦α以来の3D画面。ちなみにDC版は未プレイ。予想していたものより は良かったのですが、全体的に絵はのっぺり、動きはもっさりとしていて迫力に欠けていました。それに加 えカットインは無い、武器アニメが手抜きだはで、(例えばブライガーのブライキャノン、ダンクーガの断 空砲フォーメーション、エルガイムMK2のバスターランチャー、Zガンダムのハイパーメガランチャーなど ビーム系の演出がほとんど同じ。)
正直一度見ればもういいや程度の出来。なのでゲーム中はほとんどアニメをカットしてました。2Dアニメー ションでぐりぐり動くシーンを見たかった…。

ストーリーは近年のシリーズと同様作品同士のコラボレーションが控え目で、特に敵勢力は表面上コラボ レーションがあったとしても結局は作品単体で原作通り、もしくは原作に近い形で終焉を迎える場合がほ とんど。その上とりあえず名シーンを再現すればいいだろうといったやっつけ感が全体通して強 く感じ、結果中途半端な原作再現ばかりでストーリーが非常に薄っぺらい印象を受けました。
冒頭で述べたように実は初めて本格的に一年戦争を再現し、ZやZZの面々が出てきても一年戦争時のままな アムロが彼らに敬語で接する点や、新規参戦組などの物珍しさはありましたがまだまだ調理不十分。

他、一本道で分岐無しのシナリオ、一枚絵のみで発進・合体シーン等のムービーが無い、最近あからさま に冷遇されているUCガンダム系の選曲などの不満点も。

決して悪くいは無いのですが全体的に安っぽい適当なイメージが付きまとう本作。すでにGCを所持している 人なら試しに買ってみてもいいかもしれませんが、シリーズのファンの人でもハードごと買うほどの価値は 今作には無いと思います。


ゲーム名 : ゼルダの伝説 風のタクト
メーカー : 任天堂
ジャンル : アクションRPG
10点満点中 : 5点 (★★★★★☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

「なんだこの点数は!?お前はアホか!」
と袋叩きにされそうで怖いのですが嘘はつきたくないので正直に思ったことを書きます。ただの一ゲーマー の戯言だと思ってください。

さてさて本題です。今作は世間でやたらと絶賛されていますがどうも自分には面白さが理解できませんでし た。例えば、
・ジャンプコマンドが無く、ちょっとした段差を登るのにいちいちしがみつくのは面倒、
・足場が無い場所に近づくと勝手にジャンプするのは腹が立つ、
・戦闘時適当にボタンを押していれば勝てそうな印象を受けた、
・視点変更がし辛い、
・アイテムの変更が多く何度もコマンド画面を呼び出すのが面倒、
などと操作系を始めいくつか不満があり、遊んでいてもストレスが溜まりやすかったからです。 アクションRPGとして期待していたのでそれらの点から幾分肩透かしを喰らった気分でした。

でもそれも些細なものです。決定的だったのが、行動の一つ一つが作業的にしか感じられなかったと言う事。 ダンジョンの謎解きを始めとする攻略、船での行動、街の探索や会話、はては歩く行動一つを取っても何故 か全然面白さを感じなかった。つまり、このゲーム自体に魅力を感じる事ができなかった訳です。
…全然理由になっていませんが、これが正直な感想でした。
それでもきっと続けていけば面白さが理解できるはず、と、デクの木様のダンジョン(葉っぱで飛んだり ジャンプ台のような草があった所)まで進めましたが、得た感想は同じ。結局続ける気力も失せ、 娯楽のはずのゲームに疲れさえ感じてしまったのでさっさとゲームを止めて翌日ズバッと売っぱらいました。

キャラクターの表情や動き、船の操作は良かったんだけにどなぁ。(主人公の生活していた島の住民、特にば あちゃんの主人公が旅立とうとしている時の寂しい表情にはグッと来るものがありました。)
客観的に見れば丁重に作られているのは分りますし、勿体無い気がしないでもないんですが・・・。

要するに自分には向いてなかったという事なんでしょうけど、それでも釈然としないといいますか、 なんだか納得がいかないような…。うーむ、皆さんこの作品楽しめていますか?


ゲーム名 : NINTENDO パズルコレクション
メーカー : 任天堂
ジャンル : パズル
10点満点中 : 6点 (★★★★★★☆☆☆☆)

〜コメント〜

任天堂のパズルゲーム「Dr.マリオ」、「ヨッシーのクッキー」、そして「パネルでポン」の3つが収録され ています。
かつてSFC版パネルでポンの面白さに感動したため、今回のパズルコレクション版に凄く期待していました。 しかし、Dr.マリオとヨッシーのクッキーは画質や音楽の向上他、色々パワーアップしていましたが、何故か パネルでポンだけマイナーチェンジに留まっているではありませんか。グラフィックはSFCとほぼ変わらず、 収録されている他の2作品と比べるとやや粗く見え見劣りしてしまいますし、音楽もSFC版より印象に残る曲 が少ない。女の子のポーズもSFC版の方が可愛いような・・・・・。ゴホン、失礼しました。 と、不満点がちらほらあり、満足のいくできではありませんでした。
(後で知りましたがSFC版の後の世界なんですね。通りで違和感があった訳だ。)

Dr.マリオは今でも通用する面白さがありますが、個人的に連鎖時のカプセルの落下速度の遅さに苛立ちを感 じ、ストレスが溜まりました。テンポが悪く爽快感がありません。色々なパズルゲームを遊んできたせいか 思っていたほどの物ではなく、昔のように熱中するほどの魅力は無かったです。

ヨッシーのクッキーははっきり言って単調すぎて面白くありません。クッキーを並び替える作業がめんどく さいだけ。普通、パズルゲームで連鎖をするとスカッとした気分になれるのですが、それすらない。
ちゃちいゲームだなぁ、と当時の記憶とかけ離れた感想で、ゲーム本編とは別の数あるミニゲームの一つと いった印象です。これ主体で遊ぶのは辛い。正直つまらんかったです。

パネルでポン目当てに購入したようなものなので上記の不満等から評価は低いですが、元々のパズルゲーム としての面白さは保証します。また3作品とも4人対戦までできますので、多人数で対戦できる環境があるな ら買いでしょう。接待ゲームの一つとして置いておくと言う手も有り。

ちなみに今作はGBAと連動しており、同梱のGBAケーブルを使用すれば収録されている3作品がGBAで遊べるよ うになります。これは嬉しいサービスですね。


ゲーム名 : バイオハザード
メーカー : カプコン
ジャンル : サバイバルホラー
10点満点中 : 9点 (★★★★★★★★★☆)

〜コメント〜

初代バイオハザードを大幅にリメイクした、新作といっても過言ではない完成度に仕上がっています。
まずグラフィックの質が段違いに凄い。これだけでも見る価値ありです。正直、ビックリしました。
次に増築された館。PS、SS版の謎解きと随分変わっているし、新たに追加されたマップもあって、リメイク にもかかわらず新鮮味がありました。
音楽や効果音、イベントなどの演出も当然パワーアップしていて迫力満点、恐怖倍増。
またゾンビは頭を吹き飛ばすか倒した後焼き殺さない限り、「クリムゾンヘッド」というパワーアップした ゾンビとして復活し、襲い掛かってきます。これがまた怖いのなんの!突然起き上がり、凄い速さで襲い掛 かってくるのでビックリします。シリーズを通してマンネリになってきたゾンビへの対応策として大成功し たと思います。
ちなみにこのGC版バイオハザードはイージーモードでも初代並みの設定ですのでかなり難しい難易度になっ ています。無駄に弾を使うとあっという間に弾数が底をつきます。かつての弾切れの恐怖を思い出させてく れますよ。

上記の通り完成度が非常に高く不満らしい不満がほとんど見受けられない今作ですが、少々気になった点が 一つだけあります。グラフィックが余りにリアルになり過ぎた為、ハンターの首刈り等一部の残虐表現に規 制がかかってしまった事です。
誤解しないでほしいのですが別にグロティクスな表現が好きな訳ではなく、残虐で惨い死に方が存在する事 によって、より恐怖心をそそる効果が得られるのです。しかしながら今作にはそれが無くなってしまった。 ゲーム中ハンターに遭遇しても、初代で感じた、いつ首を刈られるかという恐怖心が無い為、然程怖くは感 じないんですよ。
バイオハザードと言うゲームでは、主人公を始め、主用キャラでもシビアで悲惨な結末もある、そんなリア ルさもこのゲームの売りの一つだったと思います。しかしここまでリアルな画像だと規制せざるを得ない。 画像のリアルさを追求した代償に心理的な恐怖感を一つ失ってしまった、そう考えると皮肉な話に思えます。

PS版やSS版で遊んだから今さらやるのもどうかと思われがちですが、あの当時受けた衝撃をもう一度味わえ るので、バイオシリーズを遊んできた人には機会があれば是非一度遊んでもらいたい作品です。もちろん、 バイオハザードを遊んだ事のない人にもお薦めできる作品ですぞ。


ゲーム名 : バイオハザード0
メーカー : カプコン
ジャンル : サバイバルホラー
10点満点中 : 6点 (★★★★★★☆☆☆☆)

〜コメント〜

今作は洋館事件の直前の話で、洋館事件の真相解明だとか洋館事件に繋がるだとかブラボーチームの形跡が 分るとなどと確か雑誌で書かれていましたがそんな話だったとは到底思えません。
例えば物語の目玉の一つ、ブラボーチームの形跡についてはレベッカ以外の残りのメンバーはほぼ無視。 ゲーム開始時のムービーと序盤列車でゾンビ化する隊員、あとはエンリコが序盤と中盤にほんの少し顔を出 す程度。歴戦の兵揃いのブラボーチームがどんな経路を辿ってきたのか、どんなクリーチャーと遭遇し、ど うやって洋館に辿り着いたのか、そして洋館で何が起こったのか?特にそれが知りたく楽しみにしていた自 分にとってはホント期待外れもいい所。それならそうで今作の副題名を 「レベッカとビリーの大冒険」にでもしといて下さいな。

他にTウイルスについてヒルがどうこと説明されていましたが、こじつけっぽくて説得不足な気がしますし、 登場人物の扱い方も複線として納得のいかないものばかりでした。話が広まりすぎて収拾がつかずご都合主 義全開の無理やりな跡付け設定にしてしまった、と思えても仕方がありません。
リメイクバイオの衝撃も何処へやら、またいつも通りのSF映画チックな陳腐なストーリーに戻ってしまい、 正直失望しました。

また今作特有の、操作しているキャラクターをいつでも変更可能なキャラチェンジと、アイテムボックスを 廃止しアイテムを床に置ける、といった0だけの独特なシステムがありますがどっちも外した印象です。
キャラチェンジはレベッカを使おうがビリーを使おうが、結局一本道のストーリーで二回目以降のプレイも さほど変化せずマンネリ気味になってしまいました。
アイテムボックスの廃止は現実味を持たせてみたつもりかもしれませんが、はっきり言って 面倒なだけ。いくらリアル志向にしてもゲームとしての区切りをつけておかないと、ゲームとし ての面白さが欠けてしまう典型例です。
思い切ったシステム変更はマンネリ防止に繋がると思いますが実際遊んでみて面倒だったりつまらなかった、 なんてストレスが溜まる仕様になるのは避けてほしいですね。

グラフィックはリメイク同様凄く綺麗ですし、音楽は相変わらずおどろおどろしくて気味の悪さを出していて、 絶妙なタイミングでショッキングな音楽に変わるなど扱い方がとても上手い。効果音も迫力満点。今作初登場 のヒルゾンビは気味の悪さは同シリーズでもトップクラス。
とまぁ、素材自体は非常に良く出来ています。でもね、肝心のストーリーや一部とは言えシステムがお粗末 じゃぁ全部台無しですよ。
いい加減、2以降のパターン化した劣化コピー展開を続けるのは止めて欲しいものです。それから、今回のブラ ボーチームのような脇役の扱い方を変えるべきだと思います。脇役あっての主役です。脇役をもう少し大事に して頂きたいものです。


ゲーム名 : バイオハザード4
メーカー : カプコン
ジャンル : アクション
10点満点中 : 8点 (★★★★★★★★☆☆)

〜コメント〜

従来のバイオから一新された本作。
固定視点がビハインド視点に変更、重火器とナイフ以外の攻撃パターンに接近戦で蹴りやバックドロップが 加わる他、ドアや窓ガラスが破壊可能や緊急時のボタン早押し、連打などアクション性が強化、新システム としてゲーム中に入手できる金貨等で武器商人から武器の購入と強化、所持品の売却が可能に。

ストーリーはバイオ2から6年後の世界となり、その間アンブレラ社は崩壊。主人公は2で登場したレオン。 レオンの警護役となるはずだった米国大統領の娘が誘拐され、救出先のヨーロッパのとある村で新たな事件 に巻き込まれます。
今回の敵はアンブレラやゾンビではなく謎の宗教団体と原形を留めている人間など。しかし暴徒と化し、レ オンを見つけるや斧や桑、ボウガンに発火式の爆発物、さらにはチェンソーにメイスで襲い掛かってき、は ては投石から電撃棒、マシンガンにガトリングガンやロケットランチャーまで使ってきます。また梯子を 昇ってきたりドアを開けて追跡してくるなど行動パターンがゾンビとは比べ物にならないぐらい豊富です。

こうして見ると一新といよりまるで別物に変貌した本作。単体として考えれば非常に面白いゲームなのです が、バイオとして考えると初代ファンとしては正直引っ掛かるものがあります。
アクション要素が強まったのは置いておくとして、難易度が違えど比較的弾が豊富に用意されており、大抵 の場合敵は大勢で押し寄せてくるので派手な銃撃戦になりやすく、特に中盤以降は敵も重火器を使用してく るのでドンパチゲームと化します。残念ながらこれではバイオ特有の恐怖感は感じられず、まるでFPS系のガ ンアクションゲームを遊んでいる感じに近い印象を受けました。いえ、これはこれで面白いんですけどね。
ストーリは終始謎の宗教団体と寄生虫絡みでアンブレラとの関係はスパイ以外の接点がありません。何らか の形でアンブレラの影響があるならともかく、都合よくt-ウイルスとは何の関係の無い、人間をモンスター に変えるものが存在しているなどわざわざバイオを名乗らなくてもよい設定ではありませんか。
また、バイオの歴史に貢献したかつてのスターズの面々の詳細も一切語られていません。
こちらは流石に冒険し過ぎです。いくら一新したいとは言え、シリーズもので話が続いているなら少しは過 去の作品に配慮すべきではないでしょうか。

他気になったのは、ストーリーが分岐無しの一本道であること、バイオ2から見受けられるベタベタなヒロ イズムをそのまま引き継いでいることで、ボスクラスの敵が必ずと言っていいほど巨大モンスター化する 点とエイダ登場シーンが狙いすぎている点。巨大モンスター化した敵はただグロいだけでちっとも怖くあ りませんし、エイダにいたってはあの暴徒と怪物がうごめく中ひらひらドレスとハンドガン一丁の軽装で 動き回り、まるでルパン3世の峰不二子のようなベストタイミングで美味しい所をかっ攫っていく姿に唖然 としました。
自分は初代バイオの、フィクションとは言え現実味のあるクリーチャーや、例え主要人物でも地味で派手な 見せ場は無く決してクリーチャーの存在より目立とうとしない己の立場をわきまえていることろ、レベッカ やバリーのようなキャラでも時として悲惨な結末がある一種の公平性、それらが好きであり、それらがあっ てこそサバイバルホラーだったと思うのです。
2、ベロニカ、0で見受けられるサバイバルホラーには不似合いな派手なヒーロー的演出、過度なSFチックの クリーチャー、媚びたキャラクターなど、ビジュアル面で人気を取ろうとする姿勢が大嫌いなのです。4も 例外ではなく、ゲーム自体が良く出来ているだけに残念でなりませんでした。

最低限シリーズの名残は残っていますのでかろうじてバイオハザードと呼べますが、これまでのバイオ、特に 初代、リメイクと同一視してはいけません。もしリメイクバイオとバイオ4のどちらが面白いと聞かれたら、 名前は一緒だけど全然違うゲームだからちょっと比べられない。けど両方とも面白い。と答えます。
個人的には従来型(初代、リメイク)の方が好きなんですけどね。


ゲーム名 : ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル
メーカー : スクウェアエニックス
ジャンル : RPG
10点満点中 : 3点 (★★★☆☆☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

某雑誌で5点と採点されたのに納得しました。世界観やキャラクター、音楽などはいかにもファンタ ジーっぽく好きなのですが、肝心のゲーム内容がお粗末極まりない。
まず多人数で遊ぶのを前提とするのはよいとして、GBAと接続ケーブが必須ってのは酷い。そんな環境なかな かそろいません。かなりユーザーの範囲を狭めているんじゃないんでしょうか。例えそろったとしても、誰 か一人は「クリスタルケージ」の運び屋とならざるをえないのは止めてほしい。交代で仲良く運べばよいと 言われそうですが、実際は「おまえが運べ」「えーまた俺かよ」なんて嫌々やらされている現状。
何処かで「小学生が下校時にじゃんけんで負けた奴にランドセルを運ばせる罰ゲームと同じ」と上手い例え をしていました。まさにそれです。モーグリーに運ばせておけばよかったのに。

まぁ、それでも多人数で遊べばCMの様にそれなりに盛り上がって面白いです。問題は一人で遊ぶ場合。先に 多人数が前提と書きましたが一応一人でも遊べます。ですが一人用だと何てこ ともない、凡作以下のアクションRPGです。
戦闘一つを取ってみても、PSOの様に攻撃はボタンをタイミングよく押すと最高3回連続できますが、タイミ ングがシビアでボタンを連打するだけでは成功せず、爽快感が感じられません。オンラインでも快適に動く 設定にしているPSOより操作感覚劣るとは何事だ!
しかも武器の変更ができないので物理的な攻撃方法はこれ以外だと狙いを定めた後勝手に攻撃を仕掛けてく れる溜め攻撃だけ。他に魔法で攻撃できますがファイア、ブリザラ、サンダーの三種類しかなく、他の魔法 や上位魔法は連携攻撃でしか使えません。連携攻撃してくれるモーグリーは実際役に立たないし、結局攻撃 魔法は使う機会がほとんどありませんでした。
ロマンシングサガシリーズと同じくマップ移動なので戦闘はダンジョンのみ。ダンジョンは簡単に攻略でき る上にお粗末な戦闘がメイン。こんなんでは一人用で遊ぶ気にはなれませんよ。

他の不満点は、武器防具の変更ができない事やキャラクターの成長が経験値によるレベル制でない事、ダン ジョンごとにアイテムや魔法を持ち越せない事。RPGと言うジャンルとしての楽しみがほとんど無いのなら 爽快なアクションゲームにしてしまった方が良かったのではないでしょうか。

FFと銘打っている以上名前目当てで買う人が出てくると思います。年齢層が上がれば上がるほど多人数で遊 ぶ環境がそろいにくくなります。もう少しそう言ったユーザー層に配慮して頂きたかった。
世界観やキャラクターの設定、ファンタジックな音楽等素材は素晴らしいだけに非常にもったいないです。


ゲーム名 : ファンタシースターオンライン エピソード1&2
メーカー : セガ
ジャンル : ネットワークRPG
10点満点中 : 7点 (★★★★★★★☆☆☆)

〜コメント〜

DCで大好評だった家庭用本格派ネットワークRPGファンタシースターオンライン(PSO)の移植作。
GCに移植されるにあたって、新たにもう一つのエピソードが追加された他、レアアイテムの増加や前作で固 定グラフィックが無かった装備品も今作では固定グラフィックが追加されています。

追加されたエピソードはDC版とほぼ同じボリュームで4つのステージがあります。始めの2ステージは前作の バトルモードにあった神殿、宇宙船を流用したものなのでちょっとどうかと思いましたが、残り二つは完全新作、しかも一つは珍しく屋外で山や海、 ジャングルなど彩り鮮やかで開放感溢れるステージとなっています。
しかし屋外ステージは無駄に長く割と単調で、他は結局代わり映えの無い部屋ばかりで構成されたマップを 何度も繰り返し潜る作業になるので飽きる人はすぐ飽きるでしょう。ダンジョンの地形が変わったり、複数 の攻略ルートを用意するなどしてなるべく飽きさせないようにしてほしかったですね。それでもDC版に一度 でもはまった人なら最低一ヶ月は持つと思いますが。

また上記以外でDC版から細部で変更点があり、例えば水の表現が自然に近くなったり、高レベルテクニック のグラフィックの追加、攻撃時の効果音の変化、人の影が丸ではなくちゃんと影の形になっている、死んで も武器を落とさない、レアが出やすい(これが一番嬉しい)、などといった具合で密かに良い具合に変更され てます。
オンラインモードでの追加機能もあり、検索、メールを拒否できたり、アイテムトレードの拒否、ギルカード にコメントを付ける事ができたり、キーボードコントローラーをつかえば36種類のロビーアクションができ たりもします。

とまぁ、ファンサービスが良いはいいんですが、コントローラーが二つあればアイテム複製ができるという、 とんでもないバグがあるのは非常に残念でなりません。しかも発売日4日後に発覚すると言うあっけなさ。こ のお粗末なバグのせいでDC版ほどではないにしろオンの雰囲気が損なわれました。
現在旧ディスクとアイテム複製やPPPE接続トラブルを修正したディスクの交換をしてますが、旧ディスクと 修正版とはオンラインで遊べないので、正直こんな事をするよりVer2を出してみんな移行するようにした方 が良かったのではないでしょうか。

そして最後にオンラインの空気について。DC版より閉鎖的なイメージがあり、ロビーでの会話はDC以上に静 まり返っています。知り合い同士以外の会話はほとんど無い状態。寂しいのぅ。
また「w」や「にゃ」とか「にゅ」などの語句や略語、一部の人にしか分らない専門用語がやたら目立つなど、 あまり見られたものでない日本語が多く、個人的に気になりました。
不正が横行していたDC版の方が人の温かみが感じられるのは何故だろう。

※ 2007年3月31日にオンラインサービスは終了します。


ゲーム名 : ファンタシースターオンライン エピソード3 カードレボリューション
メーカー : セガ
ジャンル : オンラインタクティカルカードゲーム
10点満点中 : 6点 (★★★★★★☆☆☆☆)

〜コメント〜

PSOシリーズ完結作であり、同シリーズのRPGと言うジャンルからガラリと変わりカードゲームとなった異色 作。
初めはPSOの設定をベースにカードゲームなんて作れるのかと、全然期待していなかったのですがこれが意外 と遊べる内容になっていて驚きました。さすがに本家のカードゲームのカルドセプト等と比べるとかなり見 劣りしますが、PSOの設定でカードゲームに興味がある人なら一見の価値はあるかもしれません。(特にオフ ラインのストーリーモード。前作がストーリー性が希薄だった為か余計そう感じるのかもしれませんが。)

しかし、確かに一見の価値はあるかもしれませんが、所詮それ止まり。元々が全く別のジャンルのを無理 やりカードゲームにしたような物です。最初から大して期待していなかったので今作の予想外の出来に納得 はしていますが、満足の行くような、決して誉められるほどの出来ではありません。
カードゲーム自体あまり遊ぶ機会がなく、知っている物と言えばカルドセプトセカンドぐらいなのでカード ゲームとしてどうこうと詳しく説明できませんが、それでも粗が目立つ印象を各所で見受けました。

特に気になったのが対戦時のテンポの悪さ。ダイスの決定から一連の行動を終えるまでの時間が長すぎます。 はっきり言ってダルい。

ゲームのルールについてもですが、カード一枚にあれやこれやと複雑なルールを詰め込みすぎの様な気がし ます。しかもその折角のルールも対戦時にはあまり活かされていない様にも思えました。取っ付き難く冷め やすい、これでは駄目でしょう。カルドセプトのように単純かつ奥が深い、そんなバランスにできなかった のでしょうか。

レベル制にも問題があると思います。レベルに応じてカードを分けるのはいただけません。EP1&2同様オンラ イン向けに調整されているのでレベルが上がりにくく、自分のように定期的にしか遊ばない人にとってはレ ベルが上がらない=新しい種類のカードが入手できない、となり、デッキ編集も同じパターンになりがちに なってしまいます。これでは面白くありません。レベルが低い場合は低確率で新種類のカードが入手できる などの救済処置があってもよかったのでは。

またカードゲーム以外の所にも不満点があります。
ゲーム開始時、EP1&2同様自分の分身となるキャラクターを作成しますが、対戦時はシナリオキャラクターを 使う為わざわざキャラクターを作る必要性が感じられません。折角作成したのだからそのキャラで対戦した いと言うのが道理でしょう。

他、ネット接続時についての問題もあります。
まず、EP1&2と比べ圧倒的に人が少ない。ネットゲームは活気が命。かなり致命的です。この時点でモチベー ション下がりまくりです。
自分は今作を1月中旬に購入し上記の通り定期的にちょろっと遊んでいる程度ですが、EP1&2とは勝手が違い 初心者や低レベルな人はほとんど居ません。こちらのレベルに応じてデッキを編集してくださる方も少数な 為、対戦しても勝ち負け関係なく良い印象は残らない、遊んでいても面白くない場合が多いです。
まぁ、そりゃそうでしょう、豊富なカードを自分なりに編集した自慢のデッキで対戦するのがカードゲーム なんですから。これについてはこのゲームの旬を逃した自分が悪いんですけどね。


ゲーム名 : ポケモンコロシアム
メーカー : 任天堂
ジャンル : 対戦/RPG
10点満点中 : 6点 (★★★★★★☆☆☆☆)

〜コメント〜

これ、ゲームキューブのソフトですよね?
人物やポケモンのグラフィックがGCとは思えません。事前に下調べをしなかった自分も悪いのですが、まさ かN64並み、もしくはそれ以下だったとはさすがに思わなかった。綺麗で迫力あるポケモンバトルを楽しみに 待っていただけにかなり期待外れでした。さらに下記の通りとほほな内容ですのでショックも余計大きかっ たです。
(モーションや技のエフェクトが良いだけに惜しい。)

今作から追加された売りの一つのシナリオモードについてですが、携帯機のポケモンとは違い、全体的にや や大人向き(FF7っぽい)になっています。が、どうも小学校高学年から中学生が好みそうな中途半端に大人 ぶったカッコよさが滲み出ていて正直あまり好きになれません。今までの路線の方が純粋に冒険している感 じがして個人的に好きなんだけどなぁ。
それからシナリオモードの目玉、ダークポケモンを奪い取る「スナッチ」なんですが、悪人に利用されてる ポケモンを助ける為とは言え、他人のポケモンを奪い取るという行為にいささか後ろめたいものを感じます し、また愛着が湧きにくく、熱心に育てようという気にもなりません。これって自分だけなのかな。皆そん なの気にせず育てているのでしょうか?

シナリオ以外にもう一つのモードのコロシアムバトルについてですが、対人戦か一人用か選べますが、もち ろん対人戦で遊ぶのが本来の姿。悲しいかな人と対戦する機会がない自分にはあってないようなもの。
一応一人用でも遊べますが、予め用意されているキャラとのバトルで、100人勝ち抜き戦以外は皆レベル固定 と理不尽極まりない極悪な内容となっています。あれだけ時間をかけ手塩に育てたルビーのポケモンでも、 レベル100のオンパレードの前に無残に散っていく姿に悲しさを通り越して呆れ果ててしまいました。レベル にばらつきがあったり、段階的にレベルが変わっていけば負けても挑戦する気になれますが、こんなんでは やる気失せますわ。

あ、そうそう、N64版はバトル中に声入りの解説があるそうですが、今作にはありません。 退化してどないすんねん!

シナリオモードはあったらあったで無くても別にいいかな、程度の存在ですし、コロシアムバトルは対戦環 境をそろえる労力に見合う程の見返り(楽しさ)があるとは思えません。
総合的に見て可もなく不可でもない程度の凡作なので金、銀のポケモンがどうしても欲しい人以外はスルー してもいいんじゃないでしょうか。


ゲーム名 : ポケモンボックス ルビー&サファイア
メーカー : 任天堂
ジャンル : データ管理
10点満点中 : 採点不可

〜コメント〜

GBAのポケットモンスタールビー(サファイア)等のデータをメモリーカードに記録して管理するだけのソフト です。ルビー等のポケモン管理に不満があったり、捕まえすぎて預けきれない人用。もしくは熱狂的なポケ モンファン向け。
そもそもゲームと呼べる品でないファンディスクの様な物ですし、この内容で点数付けるわけにもいかない ので採点不可にしました。

付属品としてオリジナルカラーのメモリーカードとゲームカタログが付いて値段が2000円未満なので、それ らを目的に購入するというのも有りかも。


ゲーム名 : マリオゴルフ ファミリーツアー
メーカー : 任天堂
ジャンル : スポーツ
10点満点中 : 5点 (★★★★★☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

余りゴルフに興味が無いのに買ってしまったのが間違いでした。
マリオ系スポーツは操作やルールが簡単な印象があり気軽に遊ぼうと思っていたら結構本格的でルールや専 門用語が難しく、操作も複雑で面倒。見た目と内容のギャップに驚きました。
一人用で遊ぶとモードは沢山ありますが、ほとんど対戦相手が表示されないまま一人で延々と打ち続けるだ けで張り合いが無く作業的に思え楽しめませんでした。
PS系で出ている「みんなのゴルフ」はとっつき易く、操作やルールが簡単ながら面白かったんだけどなぁ…。

それでも多人数で対戦したらきっと面白いんでしょうね。悲しい事に多人数でゲームする機会がなかなか無 いので、結局評価は低めになってしまいました。
あぁ、オンライン対応だったらよかったのに。


ゲーム名 : メトロイドプライム
メーカー : 任天堂
ジャンル : 探索型シューティングアドベンチャー
10点満点中 : 9点 (★★★★★★★★★☆)

〜コメント〜

「え、メトロイドまで3Dになっちゃったの」とお嘆きの方、ご心配には及びません。見た感じはFPS型シュー ティングですが、ステージの探索がメインのアドベンチャー要素が強い内容と、まんまメトロイドです。い や、ほんと。
ゲーム自体の完成度は非常に高く目立った粗は全くありません。例えば3Dゲームでありがちなポリゴン欠け や壁にめり込んだりするなどの小さなバグも本作ではほぼ皆無。
難易度は最近の親切なゲームなれたせいか激難ですが、不条理な難しさではありません。敵との戦闘だとバ イザーで弱点を探し敵の攻撃パターンをつかめば倒せますし、マップ探索中で行き詰まったら手持ちの装備 でできることを試せば道が開けてきます。必ず何処かに突破口がある、なので詰まっても何度でも挑戦する 気にさせてくれます。
他音楽は地味ながらもゲームのイメージとバッチリ合っていて盛上げてくれる等、演出にもぬかりはありま せん。
新システムのバイザーはステージ内の情報やストーリーの補足、敵の弱点を調べたり、ある状況下でステー ジ構造や敵が見えない時にバイザーを使って探し出す等、様々な使い道があります。このシステム自体は特 別目新しい訳でもないのですが、探索型のメトロイドのゲーム性と合っていて違和感がなく、従来のメトロ イドのイメージを崩すような事にはなっていません。むしろゲーム性をより高めてくれています。

ゲーム全ての要素が実に上手くまとまっておりバランスが良い。ここまで作りこんであるゲームなんてそう そうないですよ。その完成度の高さからゲームを遊んでいて久しぶりに感動したぐらいですからね。
ですが残念ながら操作性について若干不満点があります。バックステップと180℃ターンがあればもっとテン ポ良く遊べたと思うのですが…。

実を言うと自分もゲーム誌等で3DのFPS型と知ってこれは駄目だろうと始めは思っていましたが、遊んでみる と何ら違和感を感じませんでした。マリオは3Dになったとたんゲーム性がまるで違うものになりましたが、 知恵とアイテムを駆使して仕掛けを解いて行き、ボス戦では何度も失敗を繰り返して学習していく、まさに これは正真正銘メトロイドそのものです。見た目で敬遠しがちになっているメトロイドファンの方、是非遊 んでみてください。このゲームなら恐らくファンの期待を裏切りませんよ。

余談ですが、発売日に購入し本日(2003年11月3日)やっとクリアいたしました。それでレビュー掲載が遅れた 訳です。(笑)


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