ニンテンドーDSレビュー

※コメント、点数は管理者の独断と偏見よって書かれています。また 点数やコメントは定期的に変更される可能性があります。 (と言いますか、文才に自信がないのでよくコメントを修正しています。)

※フレームタイプのレビューはこちら

ゲーム名 : カルドセプトDS
メーカー : セガ/大宮ソフト
ジャンル : ボードゲーム
10点満点中 : 8点 (★★★★★★★★☆☆)

〜コメント〜

本作はPS版カルドセプトエキスパンションをベースにしており、Wi-Fi対戦で対人戦を主軸に調整されています。
自分はDC版2しか遊んだことがなく、またDC版2のネットワークサービスが終了したと同時に久しく遊ばなくなったので、どこがどう変わっ ているか余り詳しく比較はできませんが、基本的にDC版のおぼろげな記憶でも最初から問題なく遊べました。

結構マイナーなゲームなのでどんなゲームか分らない人もいると思いますが、簡単にいいますとエニックスのボードゲームタイプの 「いただきストリート」にカードゲームをくっ付けた感じのゲームです。
カードは大きく別けて、土地に配置したり侵略したりするクリーチャーカード、土地の侵略・防衛時に攻撃(ST)やHPの加算や特殊 能力として使用するアイテムカード、マップ上の自分の行動前にダイス目の変更や、Gの取得、相手プレイヤーやクリーチャーへの 妨害、カードを変更・または数枚得る、スペルカードの3つがあり、その膨大な3種類のカードの中から50枚を選び出した自分だけの 「ブック」を用いて対戦していきます。
地水火風の4つに分かれた土地(空き地)に、地水火風の属性をもったクリーチャーを置いていき、相手の土地を踏んでしまった場合、手持 ちのクリーチャーカードで侵略して勝てばその土地を奪い取る事が出来ます。
土地に同属性のクリーチャーを置くと同族性のクリーチャーはSTと、HPが+10の地形効果を得る事ができ、また土地をレベルアップ(2〜5) 毎に領地金額がアップする他、HPが20〜50加算され、侵略されてもより奪われにくくG(ゲイン)がたんもり手に入ることになります。 ちなみに土地のレベルアップは自分のその土地に止まるか通過するか、お城や砦(いただきストリートの銀行)に止まる事で可能です。
ちなみに土地コマンドはレベルアップ以外に、土地の属性変化(例えばGを払って火の土地を水の土地に変化させる)やクリーチャーを左右 の土地に移動させたり(クリーチャーの中には特殊能力で同属性の土地ならどこにでもいけたり、土地の属性を戦闘後に自分の属性に変え たりすることができます)、クリーチャーを交換する(土地の属性違いのクリーチャーを交換したり、侵略やスペル攻撃によってHPが減っ ているクリーチャーや相手の手札に特殊能力カードがあり確実に倒される恐れのあるクリーチャーを交換するなどの対処に有効)などでき ます。

前置きはこれくらいにしておいて、本作の最大の特徴である「Wi-Fi対戦」! 
対人戦を強化していると言うだけあって、2のデコイのような強カードは殆ど存在してなく(四王は坊主などにあっさりやられたり、エル ダードラゴンは防具を使用できなかったり)バランスは概ね良好です。
部屋を作れるなどDC版2ほど使い勝手はよくありませんが、初心者用ルール、ランダム対戦、友達指定での対戦などDSでは充分なレベルで不 満はありません。ラグも余程酷い人と当たらない限りなく快適に遊べます。難点といえば対戦には不向きの長期戦のマップや面白味に欠け るマップが半分を占めていることでしょうか。

ゲーム自体の不満点はマップの偏り位ですが、Wi-Fi対戦等で個人的な不満があり、同盟戦以外(ノーマル、ランキング)だと、足スペル やリーンカーネーションなどのカード補充型スペルを前提に、土地変化、マナを加え、クリーチャーは単一の属性に、守りに徹したアイテ ムカードが主流となっていて(武器などの純粋にSTを上げるカードを殆ど見なくなった)、他無属性にモスマンで侵略するブック、あとは 最初っから試合を捨てて妨害に徹したブック、などばかりで個性的なブックを余り見かけなく、少々冷めています。…かく言う自分も足マ ナスペル防御オンリー単体属性なので偉そうな事はいえませんが…。
あとWi-Fi大会への手続きが面倒なのと、カードのデザインが2に比べるとダサいのが多い。 (ヴァルキリーや、特にバトルギアαとβが格好悪いぞ。)

これまでカルドセプトを遊んできた人は(さらにWi-Fi環境が整っているなら)まず買いでしょう。ボードゲームやカードゲームが好きで興 味があるけど難しそうと思われてる方も、自分のような殆ど初心者の人でも一人用モードを遊べはルールを把握できて楽しんでますので、 Wi-Fi環境があるなら試しに遊んでみてはいかがでしょうか?(12月5日現在、Wi-Fi対戦で夜の時間帯の対戦はすぐに人が集まります。)  ちなみに人数分ソフトが必要ですがワイヤレス対戦も可能。


ゲーム名 : クイズマジックアカデミーDS
メーカー : コナミ
ジャンル : クイズ
10点満点中 : 7点 (★★★★★★★☆☆☆)

〜コメント〜

アーケードで人気のオンライン対応クイズゲーム、クイズマジックアカデミーを4をベース(?)にオリジナルキャラ2人、タッチペン用のク イズ形式、他多彩なモードを追加しDSに移植。

本舗初公開の学園内部を再現したストーリー形式のアカデミーモード、アーケードスタイルのクイックマッチモード(ただし各種メ ダルは有りません)、他ワイヤレス通信による対戦(各自ソフト必須)や、アーケードとの連動などがあります。
アカデミーモードとクイックマッチモードではWi-Fiによる全国とのプレイヤーによる最大8人対戦が可能。また対戦だけでなく協力 してモンスターを討伐するモードや、クイックマッチモードでは友達リストを用いて友達だけでの対戦も可能。他各種ランキングな どWi-Fi機能が大変豊富。

DSのタッチペンと本作の相性はバッチリで、グラフィックも音楽も(ちゃんとキャラクターが喋る)、クイズ形式もDSでここまで再現するの か!と文句無しの出来で、多少見辛いもののまさかDSで動画クイズまであるのにはビックリ。
Wi-Fi接続人数も相当多くまず対戦に困る事はありませんし、問題総数約7万と多く今後Wi-Fi機能を使用しダウンロード形式でクイズ の数も増えていく予定だそうで、すぐ飽きる事もなさそうです。

ただ、遊んでいく内に不満点もチラホラ出てきました。

・まず真っ先に感じたのが最大対戦人数が16人のアーケード版から最大8人へと半減した点。予選も3回から2回、脱落者が2人と予選勝ち抜き が厳しくなってしまった事に不満を感じましたが、DSと無料によるWi-Fiの環境を考えるとこれは仕方が無いかも。

・他に、続折角個性的で魅力的なキャラクターが多いのにアカデミーモードで会話などイベントが少ないかなと思う点。

・オンライン対応ゲームの宿命か、時間帯によっては接続障害が多い点。

・友達リストの人たちがWi-Fiに接続しているかしていないかを標記してほしかった点。

・中〜上位組、またWi-Fi対戦で接続障害で落ちた対戦者の代わりなどCOMがやたら強い点。 COMはもう少し弱くしないと…。上位組のCOMは鬼の様に強いそうですがオフ専用の人はやる気が削がれますよ。

・魔法石授与などのシーンを飛ばせない点。最初はなんとも思いませんでしたか、段々イライラしてきます。

・Wi-Fi対戦中、回答すると一度フリーズし動き出した時キャラ(ルキア)が表示されない事が多々あり、たまに成績発表時のチビキャラが 他の人やCOMと入れ代わったり、ファミコンのカセットずらしをしたときのように表示される。他問題が偏って出題されるなどバグが目立つ 点。

・討伐クエストでモンスターが弱りきった所に参戦した人が、これまで何度も戦い続けてきた人と同じ報酬を得るのが不公平に感じる点。

・すごーく個人的かつ助平な不満ですが、優勝時の絵がアーケード版の優勝旗を持っていた絵の方が良かったのと、連打による水着への変更 が無い、絵の何所をタッチしても同じ様な反応しか無くとりわけ大事な女性キャラの胸をタッチした特有の反応が無い点(笑)、

などなどです。

あと、不満と言うより欲しかった機能ですが、購買部などの装備品をチビキャラだけじゃなく本キャラにも反映させて欲しかったで すね。体操服やチアコスのルキアやアロエを激しく見たかったぞ!(笑)。

色々不満点も出てきましたが、基本的に非常に高い移植度とWi-Fiでの対戦で満足してます。
アーケードでやり込んでる人も、金銭事情や近場に設置店が無くたまにしか遊べ無かった自分の様な人も、過疎らない内にWi-Fi環境揃えて 買いましょう。(2008年12月では夜に8人集まらない時の方が多いです。)


ゲーム名 : スーパーロボット大戦K
メーカー : バンダイナムコゲームス
ジャンル : シミュレーションRPG
10点満点中 : 5点 (★★★★★☆☆☆☆☆)

〜コメント〜

今作はマジンガーZ、覇邪大星ダンガイオー、ゲームソフトの電脳戦機バーチャロンマーズ以外は2000年以降のアニメ作品という、若 い人向けのスパロボです。
2000年以降のアニメは殆ど知らなく、宇宙世紀ガンダムやゲッター不在と言うファミコン版第二次スパロボから遊んできたオールド ファンには辛い参戦作品ばかりでしたが、据え置き機のZでも苦手な作品を受け入れる事が出来ましたし、大好きなバーチャロンは今 回ストーリーに絡むと言う事で購入。………が、いざ遊んでみると参戦作品の好みどうこう以前の問題が次々と浮き彫りになりまし た。

まずオリジナルキャラについて。
最初の方は明るく前向きだと思っていたけど、一人勝手に突撃し危機に陥りるパターンを何度も繰り返す、悪い意味で感情的でお馬 鹿で成長しない主人公。主人公ほど酷くは無いも、若干ヒステリックや天然で身内の問題でズルズル引きずるヒロインたち。
3人とも感情任せの言動を取るのではっきりいって感情移入し辛い!それからネタばれになりますが、3人とも異星人と言う設定なの に会話のちょっとしたネタや中盤に地球人が同種族巻で戦争をする事に悪態を取る以外まったく活かされていません。これならわざ わざ異星人にする必要もなかったのでは?
敵のオリジナルキャラも、バーチャロンの世界では最強クラスの破壊神と恐れられているヤガランテを手駒のように扱ってファンの 神経を逆撫でしたり、ちょっと人間味のある獣の人も、尊大な態度を取る某妹さんや隊長さんまでも割とあっさりやられすぎますし…。

シナリオや世界観についてですが、途中分岐があるものの基本的には一本道。一本道でも面白ければ繰り返しプレイしたくなるので すが、今作もまたかとため息の出る平行世界や世界が終焉する系のネタです。シリーズで既に平行世界ネタを続けており、据え置き 機の新作のZで多次元世界で散々空間移転させられまくった後に、今さらスケールの小さい平行世界ネタや空間移動とかされても、食 べ飽きた所にボリュームの少ない似たり寄ったりのメニューを出されたようで、物足りないし飽き気味です。
各版権作品の扱いでは、惑星Ziが舞台のゾイド(ジェネシスもそうですよね?)が、もう一つのとは言え地球になっていたり、初参 戦作品が多いのに原作を中途半端に再現しているように見受けられ、各作品の魅力が伝わり難く思いましたし、過去参戦した作品も ある程度他作品とクロスオーバーするとは言え、居るだけ参戦的な扱いが否めません。
また、オリジナル設定の主人公の搭乗する機体の原動力となる「クリスタルハート」は、人間の感情をエネルギーにして「愛情勇気 思いやりで解決してやるぜ!」という安っぽいご都合主義的な設定で、それならそれで綺麗に纏まって大団円を迎えるのかと思いき や、ラストの肝心な場面で役に立てないどころか見せ場を版権キャラに持っていかれ、微妙にハッピーエンドとはいえぬ結末になる など、方向性が定まってない感じでしっくりきませんでした。 (蒼穹のファフナーに絡めたかったのかもしれませんが、あれだけ愛や思いやりなどのパワーと言っておきながらあの結末にする方 が不自然です。スパロボならもっとハッピーなシナリオにしても文句は出ないと思うのですが。)

システム面については、特殊能力やスキル、各種数値などあまりに多くて複雑過ぎます。据え置きでもシリーズを重ねる毎に複雑に なって嫌気がさして来ているのに、手軽さが売りのはずの携帯ゲーム機なら尚更そう感じます。
他には、毎ステージ必ずと言っていいほど増援があり、酷い時は3回4回も増援があります。加えて雑魚敵全てがパートナーを組んで いたり、HPを無駄に高くしたり、途中でHPを回復するのでやる気が削がれる場面が何度もありました。面倒すぎるので中盤以降はス トライクフリーダムのMAP兵器と補給のコンボの完全作業化。
上記のように一部のユニットが強すぎるのに対し、燃費の悪いゴーダンナーやダンガイオー、地形効果で損をするゾイドやキングゲ イナー、など最初にお気に入り作品にしないと使い辛いユニットが多々あるのも問題。

最後に極めて個人的な不満ですが、バーチャロン勢がまたもパイロット無しなのと、テムジン、ハッター、フェイ以外のバーチャロ イドが味方機として使用できない、第3次α同様他の参戦作品とは異なる独自の平行世界に縛られている点。 何故頑なにバーチャロンだけ独自の世界にしたがるのでしょうかね。

 

数少ない良かった点は携帯機なのにグリグリ動きまくる戦闘アニメーション&綺麗なカットイン、それとBGMですが、噂ではBGMに盗 作疑惑が出てくる始末。
私的な不満点が多いかもしれませんが、それでもあえて言います、正直参戦作品に余程の愛情が無ければスルーしてもいいレベルかと…。


ゲーム名 : ファンタシースターZERO
メーカー : セガ
ジャンル : コミュニケーションRPG
10点満点中 : 6点 (★★★★★★☆☆☆☆)

〜コメント〜

ファンタシースターオンライン(PSO)をベースにしたファンタシースターシリーズの新作。
今回はDSの客層にあわせたような可愛らしいキャラクターデザインで、Wi-Fiをしない人向けに一人用のストーリーモードもあり、必要最低 限の会話や説明しかなく自らの想像力で補うPSOや、オフ専用の主人公か自キャラが終始傍観者的立ち位置(ぶっちゃけ蚊帳の外)のファン タシースターユニバース(PSU)などとは異なり、一応自分が主役と実感できる無難なヒロイックファンタジーとなっています。合間合間で 会話やアニメーションムービーがあり、結構力が入ってるなぁと思いました。(オギの某アニメーションは必見)

システム面では、PSOより種族・職業のバランスが改善されていたり、弱攻撃や強攻撃に加えボタンを押し続ける溜め攻撃が追加されてい ます。溜め攻撃はPPを消費してPSUのフォトンアーツのような特殊攻撃を出せる他、レンジャーも溜め攻撃が可能だったり、テクニックでは 溜める事で効果を広範囲にする事も可能。他にエレメントによる強化、マグの餌やりでは武防具を与える事や餌後の待ち時間が短縮されて いるなど、色々とPSOを正常進化させた感じで好感触。
不満点はアクションパレットや武器の変更、アイテム使用時に強制的にキャラクターが静止してしまう点。あとDSの性能上無茶な批判かも しれませんがキャラクタークリエイトの種類が少なく体形も変えられない事。個性が無くWi-Fiだと皆似たり寄ったりのキャラクターになり がちになってしまいます。

さてさて、PSOファンなら最も気になるWi-Fiモードについてですが、フレンドコードを交換して限定された状態で遊ぶフレンドモード、 不特定多数のなかから難易度とステージの条件に合う人をランダムで抽出して遊ぶフリーモード、一人で遊ぶシングルモードがあります。
シングルモードはレベル上げやアイテム稼ぎ、ビジュアルチャットの作成などの用途なのでおいて置くとして、本題のフリーモードと フレンドモードについてですが…ここで非常に残念な事があり、本作期待のタッチペンでイラストや文字を自由に描くことの出来る「ビ ジュアルチャット」がフリーモードでは使用できません!
コミュニケーションの方法はPSOのような予め用意された短語のワードセレクトのみ。しかもワードセレクトのボキャブラリーがPSOと 比べて圧倒的に少ない。この為、フリーモードで遊んでいても殆どの場合が始めと終わりの挨拶とレベルアップの祝福くらいしか使われて いません。
これまでのオンラインシリーズではコミュニケーションツールが非常に優秀だったのに対して、今作はいくらなんでも酷過ぎます。 ビジュアルチャットを悪用する輩が出てくるのは間違いないので、安心安全を謳うWi-Fiを使用する上でこの処置は仕方がないにしても、 折角タッチペンがあるのだから過敏なくらいにNGワードを設定しておいてでも、文字入力画面を用意するとか、短語を組み合わせて文を 作るとか、シングルモードで事前に入力したショートカット文を出せるとかして欲しかった。と言うかコニュニケーションRPGと謳うな らそれくらいするべきでしょう。
また、マッチング待機時間がやたら長くかかるのにステージは一つしか遊べない仕様も問題。クリア毎に一度モード選択画面に戻りマッチ ングしないといけないなんて面倒過ぎます。
フリーモードは不親切な上、NPCと遊んでいるみたいで余り面白くありません。

ではフレンドモードはと言いますと、まずゲーム外で、電話なりメールなり掲示板なりブログなりで連絡を取りフレンドコードを両者伝え、 コードを入力して初めて遊ぶことが出来ます(これは他のゲームのWi-Fiでも同じ様ですね)。フレンドコードをお互い入力していれば 今接続しているか、誰と何名で遊んでいるかは標記されますが、ゲーム中にシンプルメールなどの機能はなく、部屋を作成してもフレンド が来るまでゲームを開始できません。つまり乱入も出来ないと言うことです。
それらの面倒な条件をクリアするだけの魅力があるかと言うと…あり!例え記入欄が狭く書き難くとも、ラクガキでも何でも絵が描けるっていうのは面白い!普通のチャットとは違う盛り上がりがあります。 DSの特性を活かしたDSだけのナイスな機能だと言わざるを得ません。
Wi-Fiで遊ぶなら一度でもフレンドモードを体験してもらいたいですね。

 

PSUと言う悪夢を経て、やっとこさPSOの正常進化の作品に出会えました。しかし「なぜDSで?」というのが正直な感想です。 確かにビジュアルチャットはDSでしか出来ない魅力です。ですが、やはり正直に言うとDSの3D画面は汚いですし、なんといってもコミュニケー ションツールが貧弱すぎる。フレンドとの都合が会う人は良いとしても、なかなか合わない人はフリーモードばかりになる訳で、チャット は無いは、折角入手したレア武器もこんな環境だと自己顕示欲もなくなって冷めてしまいます。
ゲームシステムが良くても、これでは自らファンタシースターオンラインシリーズの面白味を殺してしまっている様に思えます。 PSOとPSUで培ってきたコミュニケーションツール(及びアバター機能)を搭載した本作の続編か、もしくは本作を据え置き機にリメイクな ど、是非とも出して頂きたいですね。


ゲーム名 : ラブプラス
メーカー : コナミ
ジャンル : コミュニケーション(恋愛シミュレーション)
10点満点中 : 6点 (★★★★★★☆☆☆☆)

〜コメント〜

告白されるのがゴールではなく、告白され恋人になってからが本番の異色の恋愛シミュレーション。

新星の如くDSに舞い降りた噂のギャルゲー。タッチペンで彼女をツンツンしたりチュッチュしたり、 音声認識で会話したり、色々凄いともっぱらの評判。では買ってみようとワクワクしながら始めた訳ですが…。

DSなのに恋愛対象のキャラクターが3D表現が多く、それに一抹の不安を覚える人もいるでしょうが、DSとしてはかなり頑張ってます。 動きも良いし服装もオシャレで多彩。また対象キャラクターは3人しか居ませんが、その分個々のイベントが豊富。 音声であだ名を呼んでくれるなどボリュームのあるゲームです。

さて、最初告白されるまでの100日の間「友達パート」は四季のみリアルタイムとリンクしているだけです。ときメモのような パラメータ上げとイベントをこなすシンプルかつスタンダードなゲームで、100日までに3人のうち一人に告白されるのが目的です。
が、これはあくまで前座。前述の通り、本番は告白され恋人パートになってから。
晴れて恋人となったらリアルタイムとリンクし、朝に電源を入れれば朝の会話やイベントが(おはようの挨拶から一緒に登校するなど)、 夜遅くに電源を入れれば彼女は既に就寝中。サターンの「ルームメイト 井上涼子」のような文字通りリアルタイムゲームになります。 さぁ毎日イチャイチャしたり、デートしたり、タッチペンでめくるめく現実世界を堪能するぞ!…と意気込む訳ですが…。
サターンのルームメイトみたいに24時間同時進行とは違って1日を4つのパートに分割しているものの、時間の都合が合わなく 夜しか遊べない場合が多い。救済処置としてカレンダーで各パートを見ることが出来ますが、登校時と下校時の会話がまったく 同じだったり、イベントも友達パートと同じ様なあっさりしたイベントばかりで面白味に欠けます。 このため毎晩いちいちカレンダーで確認する気にもなれず、メールを送って寝て終わり。

一番期待するであろうタッチペンを使う場面に漕ぎ付けても反応の種類が少ないし、キスシーンに移行する前のハートマークの場面の タッチペンの反応がシビア過ぎ。せわしなく動くのでペンがずれ失敗したり、少しでも強くするとマイナスになりいつも失敗になって しまう。その事で彼女に注意されたりガッカリされ続けて、態度が当初のラブラブの時と比べて素っ気無くなって萎えます。
何度もタッチペン場面のチャンスのある日曜祝日のみ出来るデートでも、コツがつかめないせいか失敗しまくって終わり、またデートを 楽しみたいならリアルタイムで次の日曜祝日を待つ訳ですよ。
これにうんざりして一気に冷めました。

では何時でも自由に会話のできるラブプラスモードで遊んだとしても、似たり寄ったりの台詞しか話してくれず、 マイクを使った会話は全然音声を聞き取れなくて素っ頓狂な会話になりがち。ジャンケンすら上手く行かない。こりゃ駄目だ。
もう一つ、恋人同士になってから追加されるリアルタイムとは違うモードありましたが、それもする気も起こらず放置しがちになってます。

昨今の申し分程度の選択肢しかない紙芝居ギャルゲーとは異なり、ゲーム性を失わず、タッチペン等DSの機能特徴をフル活用、 そしてリアルタイムとリンクさせた恋人モードなどなど、開発者の情熱と愛情を注がた意欲的な試みは評価できますが、 会話にならないマイクでのおしゃべり機能はいらないし、特定日以外でランダムに濃いイベントをもっと用意したり、タッチペンの 反応を優しくして遊びやすくしてほしかったですね。
今後の展開に期待しています。


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