事前情報を余り仕入れていなかったのですが、カルドセプトセカンド（以後2と略す）のリメイクですね。
新規ユーザーのためのチュートリアルやアドバイスが強化されてたり、攻撃無効時に発動する「雪辱」という効果や同盟戦で同盟の 土地を強化・売却出来るなど一部ルールが変更・追加されたり、2からカードのバランス調整をしたり新しいカードが追加されたり （逆に一部除外されたカードも）、キャラクターデザインが今風？に一新されたり（カードデザインは2のまんま）、 一人用モードで自分や対戦キャラに優位に働くハンデ戦がありこれでカードをがっぽり稼げたり、あとはストーリーモードやBGMが 若干変化している位で基本は2のままです。
ドリームキャスト（DC）版以降2には触れていないので記憶があいまいですが、他にも細部で変更点がある模様。

Wi-Fiは対戦モードにランダムマッチの「だれでも対戦」とフレンドコードを交換した人（とフレンドの知り合い） と対戦する「フレンド対戦」が、だれでも対戦はビキナー用と一般用、ランキングが用意され、後はカードやマップ、ブックのダウ ンロードやお知らせ、毎日１枚カードが貰えるおまけがあったり対戦中はアイコンを使って表現するなどニンテンドーDS版カルド セプトと殆ど同じ仕様です。残念ながらDC版2のような部屋やチャット機能は無し。ただしフレンド対戦のみボイスチャット機能 があります。

非常に堅実な作りでこれといった問題点はありません。ネット対戦の簡素な仕様も携帯機と考えればぎりぎり許容範囲。シリーズや 特に2が好きなら問題なく楽しめると思われます。
新規ユーザーには覚える事が多くあり敷居が高く感じると思われるでしょうが、チュートリアルやアドバイス、他説明機能が充実し ているのでストーリーモードを進めていけば大体のコツが掴めるので安心。

それでもあえて不満点を挙げるなら、ネット対戦のビギナーフロアはポイント制限の他にカード枚数制限やオフの勝率なども加えて もっと熟練者が入り難くするように考慮して欲しかった点、発売日から数日間通信障害が多発してネット対戦があまり快適に遊べな かった点、あと非常に個人的ではありますが一新されたキャラクターデザインが馴染めないのと、逆にカードデザインは殆どそのま まな点、BGMがDC版2より好みではない点くらいでしょうか。

ナムコクロスカプコン（以下ナムカプと略）のような各ゲーム会社のクロスオーバー作品。
今回はナムコ、カプコン以外にバンダイやセガからも参戦。ナムカプはファミコン世代からのオールドゲーマーをターゲットにして いるのに対し、今作は比較的若い年齢層をターゲットにしているのか参戦作品の多くが00年代以降で、90年代中期の作品が古い作品 的位置となっています（※ファミコン世代に馴染みの作品も参戦してます）。その事前情報を余り仕入れず購入したため、よく分ら ない作品のキャラが多くてかなり戸惑いました。
またスーパーロボット大戦のオリジナルキャラや、オリジナルキャラに他のゲームの作品が参戦したゲームも今作に参戦しており、 クロスオーバーもちょっと悪乗りしている印象です。
そして近作の主役の男女が…。ナムカプの零児、小牟は好感を持てるキャラでしたが今作のは無理。男女共媚びすぎていると いうか、見た目から台詞まで正直気持ち悪くて受け付けない。今作も零児、小牟が参戦してますが彼らが引き続き主役（まとめ役） であって欲しかった。

参戦作品の低年齢化でストーリーも当然知らない作品の話が多くなる訳ですが、それ以上に問題なのが戦闘前後に敵の名のあるゲー ムキャラとの会話が殆ど無いのが寂しい。これでは折角の夢のコラボも面白さ半減どころか致命的です。

システム面で、今作のキャラクターはペア前提でそこにサポートキャラを自由に編制できるシステムです。単体キャラで戦闘は無理。 個人的に単体キャラも居てよかったと思いますが、ペアのBGMがナムカプのような片方に固定ではなく、ペアとサポートキャラのBGM3 枠が流れるのは良いですね。
敵フェーズ時に防御などを選択すればナムカプのようにで一々戦闘をしなくても良いのも良かった。