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2012年3月20日、長野県駒ヶ根市にある

光前寺の三重塔との対面を果たした

ことにより、私は日本に現存するすべての

三重塔を訪ね終えることができました。

しかしながら、三重塔は元々確かに好きでは

あったものの、五重塔に比べて約5倍の百基

以上もあること(自分でもずっと正確な数は

把握しておらず、ただ漠然とスゴいいっぱい

あると思っていた)、それぞれが強い個性を

持っていて強烈な印象が残っている五重塔

とは違い、三重塔はどれも似たり寄ったりで

同じようなものに観えてしまい、正直、あまり

代わり映えがしないとしか思えなかったこと

などから三重塔を訪ねるのは何かの

ついでに近くにあれば取り合えず立ち寄って

みるといった程度で五重塔をすべて訪ね

歩いた時のように何がなんでも訪ねるという

ようなことはしていませんでした。ちなみに

私は興味を持ったことに対しては熱しやすく

冷めにくい傾向があり、これまでに即身仏、

五重塔、一之宮についてはそのすべてを

訪ね歩いたという過去があります。そして

即身仏、五重塔に次いですべての一之宮を

訪ね終えた時に次なる目標として

思い浮かんだのが、この三重塔でした。

しかしながら2011年5月にすべての

一之宮を訪ね終えた時点で私はまだ

60基余りの三重塔としか対面を果たして

おらず、残りが40数基もあったため、残り

すべてを訪ね歩くなどということはとても

現実的な話だとは思えませんでした。

これまで通り、のんびりゆっくりと決して

無理をせずに何かのついでに近くに

あれば立ち寄るということをしながら

少しずつ数を増やしていって5、6年以内

くらいには全部訪ねられればいいなぁ〜と、

その時はそう思っていました。が、いつどこで

スイッチが入ったのか…、すべての一之宮を

訪ね終えてから5ヶ月余り経ってから私は

怒涛のごとく三重塔巡りを始めることに

なりました。2011年11月に兵庫県の三重塔

7基を訪ねたのを皮切りに2012年1月に

岡山県にある三重塔15基を、2012年

2月に京都府と奈良県にある三重塔4基を、

2012年3月に滋賀県、福井県、京都府、

石川県、長野県にある三重塔8基を訪ね

歩き、ついにというか、あっという間に

日本に現存するすべての三重塔との

対面を果たし終えることができてしまい

ました。何とわずか5ヶ月で34基の

三重塔を訪ねてしまったわけです。

この間、ようやく仏塔の良し悪しや仏塔の

見方について自分なりに開眼し、ある

境地に至ったと思えるようになったことなど、

実に嬉しい誤算もありました。ただやはり

かなり短期間に集中して、時には無理に

無理を重ねたようなキツい行程で一気に

三重塔巡りをしたため、一番最後となった

光前寺の三重塔との対面を果たし終えた

時には「ただただホッとしたというか、

安心したというか、肩の荷が降りた」という

ような安堵感に包まれました。

但し、前述の通り、塔の良し悪しや塔の

見方を何とか理解できるようになったのは

既に九十数基との対面を果たし、残りは

十数基と『大詰めも大詰めになった時』

でした。正直それまではどの塔を観ても

違いがよくわからなかったということも

あるので、できることならば、もう一周

したいというのが私の次なる目標です。

『すべての三重塔
 との対面を終えて…』