五重塔・三重塔のページへ戻る

トップページへ戻る

名称

談山神社十三重塔
総高 16.17m 文化財指定 重要文化財
所在地 奈良県桜井市多武峰319
建立年 享禄5年
(1532年)
建築様式 檐塔様式
構造形式 三間十三重塔姿。檜皮葺
塔の外観


塔の歴史
談山神社はもとは妙楽寺といって藤原鎌足の
菩提寺として建立された寺である。十三重塔は
鎌足の長子・定慧が父の墓を摂津の阿武山から
移し、唐の清涼山宝池院の塔婆を模して白鳳7
(678)年に建てたものである。しかしながら、
のちに戦火に焼け落ちたため、現在の塔は
享禄5(1532)年に再建されたものである。
この塔は木造十三重塔としては世界で唯一
現存しているものであり、明治37年に解体
修理が行われ、昭和13年、40年には屋根の
葺替え工事が行われた。

俺の感想
コメント

正直にいってあまり期待をしての訪問では
なかった。日本に現存する唯一の十三重塔
だから一応観ておかなきゃな…くらいのレベル。
写真などで見ているとせいぜい10mあるか
ないかといったこじんまりとした小塔のように
思え、十三重となっている以外には特に見所が
あるようには思えなかった。がしかし、一目観て
事前に想像していたものよりだいぶ大きな塔で
あることにまず驚かされた。そして塔と対面して
この十三重塔は事前に想像していたものとは
まるで違う塔であることに改めてビックリ
させられた。しばらくは夢中で写真を撮った。
最初の内は、隣のお堂が修繕中で足場と
屋根が掛かっていることに気が散り、何とも
残念だなぁ〜と思っていたりもしたが、いつの
間にかに塔の魅力に魅せられ、塔以外の
建物や景色のことはまったく気にならなく
なっていた。そうこうしてる内に今まで私が
観てきたどこかの塔と雰囲気が似てるなぁ〜
と思うようになった。しばらくしてこの塔は、
イメージ的にはあの室生寺の五重塔とピッタリと
重なっていることに気が付いた。高さもほぼ
同じくらいだと思う。(実際に談山神社の
十三重塔は16.17mで室生寺の五重塔
16.18mである。)私の中であまりにも
イメージが重なるので、つい室生寺の
五重塔
を引き合いに出してしまったが、
この塔は屋根が十三も重なっているにも
関わらず絶妙なバランス感覚で造られて
いて破綻がない。(屋根は初層だけを特に
大きくし、二層以上は急に小さくなってあとは
少しずつ逓減している。)どうせバランスが
悪く観ていて落ち着かない塔に違いないと
思っていた私の予想を遥かに覆してくれた
名塔であり、私は談山神社の十三重塔を
観ながら、室生寺の五重塔にも想いを馳せ
ながら飽きることもなく、日没してからも
しばらくずっと塔を眺めていた。