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名称

妙宣寺五重塔
総高 24.00m 文化財指定 重要文化財
所在地 新潟県佐渡市阿仏坊29
建立年 文政8年
(1825年)
建築様式 おおむね和様
構造形式 三間五重塔姿。桟瓦葺
塔の外観
塔の歴史
妙宣寺は国分寺や真野御陵など史跡の多い
真野地区にあり、佐渡に配流された日蓮を
預かった名主阿仏坊日得とその妻千日尼が
開基した寺である。塔は江戸時代後期に
地元・相川町の大工の棟梁、茂左衛門・
金蔵の親子二代が30年の歳月をかけて
完成をさせたといわれているが、各層とも
勾欄がないため未完であるとも言われている。

俺の感想
コメント

日本に現存する江戸時代以前に造られた
二十二基の五重塔
の中で最も訪ねるのが
大変なのが、佐渡島にあるこの妙宣寺の
五重塔である。すべての五重塔を訪ねる
ことを目指す者にとって、他の本州に存在
している五重塔(厳島神社の五重塔も『島』に
あるが、日本有数の観光地であるため、逆に
アクセスは他と比べても極めて良好である。)
とは違い、海を隔てた離島にあるこの妙宣寺の
五重塔を訪ねるのは、かなり頭の痛い問題で
ある。事実、私もこの妙宣寺の五重塔が一番
最後に訪ねた五重塔となった。しかしながら、
塔は写真で見る限り、どう考えても逓減率
小さい典型的な江戸時代のバランスの悪い
塔のようにしか思えず、正直に言って何の期待も
してなかった。がしかし、こういった私の疑念は
見事に払拭された。いうまでもなく、妙宣寺の
五重塔が当初の予想に反して素晴らしい塔
だったからに他ならない。まだ未完成(途中で
ほったりかし?)なようにも観える、洗練されて
いない、隙だらけで決して飾ることのない、
そのまま、ありのままのような質素で素朴で
純朴な姿にすっかり魅せられた私は感動の
あまり、翌日の早朝にも宿泊先のホテルを
抜け出し、朝食も取らずにもう一度塔を観に
行ったほどであった。この塔は江戸期の
五重塔の中では
教王護国寺(東寺)の
五重塔
に並ぶ傑作だといっても過言では
ないだろう。いずれにしても2008年11月
29日にこの妙宣寺の五重塔を訪ねた
ことにより、私は現存する江戸時代以前に
造られたすべての五重塔との対面を
ついに成し遂げることができた
わけである。
それにしても・・・、結局のところ、この塔は
未完成なのだろうか?だとしたら、なぜ
未完成のまま終わらせてしまったの
だろうか?