そういえば…昔、
近所に
プロ野球の元監督が開いていた
スポーツ用品店がありました。なぜかその人に
かわいがってもらっていた私の
今では懐かしい貴重な思い出

もう顔も名前も忘れましたが、昔、私の家の近くで、大洋


(現横浜ベイスターズ)の監督をつとめたこともある人が


ひっそりとスポーツ用品店を営んでました。その店は


いつもやっているのか?閉まっているのかもわからない


ような状態でいつも4、5枚あるシャッターの半分以上が


締め切りになっていたのを今でも覚えています。商品も


まばらで子供心にこの店ホントに大丈夫なのかな???


って不思議に思っていました。うそ臭いかもしれませんが、


私は大昔に野球小僧をしていたことがあり、近所の駐車場の


壁を相手に毎日のように真っ暗になるまでキャッチボールを


していました。そんな僕をいつも見ていてくれたその人は、


いつしか僕をかわいがってくれるようになり、ベイスターズ戦


のチケットやプロ野球選手のサインボール等をよくくれたり


しました。でも…その人が大洋の監督もしたことがある人


だと知ったのはもうその人がお店を閉める直前のことだったと


思います。当時近所の人でもその人が大洋の監督まで


つとめた人だとは誰も知らなかったんじゃないかなぁ〜?


事実、そんな話、誰からも聞いたことがなかったからな…


それにしても、どう考えても人が来るとは思えないような


住宅街で、ひっそりと営業しているのには、子供にはわから


ない何か深い事情があるのかな?って何となく思っていた


私は、この話を誰にもしたことがなく、恐らく弟や妹も


この話は知りません。何故かこの話は喋っちゃいけない


んじゃないかって、ずっと私は思っていて、そのうち私自身


忘れてしまったようです。そういえば、その人は


あの伝説の大投手、沢村栄治とも対戦したことが


あると言ってました。今にして思えばもっとよく話を聞いて


おけばよかったなと思います。あんなによくしてもらって、


チケットやサインボール等も散々もらったのに私はお礼らしい


ことは一回も言わなかったような気がします。できれば


もう一度会いたいです。



しっかし…



プロ野球の監督経験者が私の家の近くでほとんど客が


来ないようなスポーツ用品店を開いていて、なぜか私は


すごいかわいがってもらっていた…。こんなスゴイ話を何で


今まで忘れていたんだろう???よく考えると、その


お店にお客が来てるのは見たことがないけど、今にして


思えば、プロ野球関係者と思われる人はよく来てたっけな。


それに、ベイスターズの2軍は横須賀に練習場があり、


昔は私の家の近くに選手寮とかもあったので、あそこに


店を構えてた理由もそのへんなのかなぁ〜?


その人が元プロ野球の監督だと知って、それから


色々な話を聞いた気がするけど、何故かあんまり


思い出せない…。今、冷静に考えるとホントにすごい


ことなのに…往年の大スターの話も随分聞いたはず


なんだが…今、思い出せたのは、沢村栄治と青田昇と


千葉???の話を聞いたことがあるっていうことだけ…


そして話の内容を覚えているのは沢村栄治の話だけだな…


時の流れとはとても恐ろしいものだな?あの人は今も健在


なのだろうか???沢村栄治をその目で見た人は現在は


どれくらいいるのだろうか?もしかしたら、もう……かも。


そんな中、俺は沢村栄治をその目で見た人から直に話を


聞いたんだから、それを更に周りの人に伝える義務が


あるのではないだろうか???

実はこの「思い出」は私自身すっかり忘れていて、ふとしたことがした
きっかけで先日偶然思い出しました。こんなにすごいことを忘れさせる
なんて、時の流れはとても残酷で怖いものですね。人は思い出が
ないと生きていけないというけれど…なんかそれもウソ臭いな…

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