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  『 三重塔総論 』
 
(無謀にも全体の大要をまとめて論じてみた)

三重塔は五重塔と違ってほとんど『語られることがない』
ネットでも三重塔の総論的なうんちくは見たことがない。

そこで誠に僭越ながら三重塔のうんちくを語ってみることとしたい。

まず「現存している塔が22基しかない五重塔」と違って105基もある
三重塔を知り、実際に訪ね、そして理解するのは容易ではない。

さらに三重塔を深く知るために障害となる大問題がある。それは
ザックリいうと、日本に現存している105基の三重塔は『当たり
ハズレが極端な五重塔』とは違い、すべて平均点でそこそこで
あるという点である。

つまりごく一部の三重塔を除けば、よっぽど目が肥えないと、
その違いはよくわからないもので、身もふたもない言い方を
すればどれも同じような塔にしか観えないものである。

そうはいっても、それでは話が終ってしまうので、まずは私なりに
三重塔が造られた時代を4つに分けて分類してみた。


 
「奈良時代〜平安時代に
建立された三重塔の特徴」
 
それぞれが他にはない独特な姿をしている
必見の塔が多いのが特徴。


 
「鎌倉時代に建立された三重塔の特徴」
 
 屋根や軒の出、逓減率が非常に大きい塔が多いのが、
この時代の塔の特徴。日本最美、最高傑作と評される
三重塔がこの時代に集中しているのも特徴か。


 
「室町時代に建立された三重塔の特徴」

 
屋根や軒の出、さらには逓減率が絶妙でよくまとまった
過不足のない塔が多い。強烈な個性やインパクトには
欠けるものの、実に安心して落ち着いて観ることが
できる塔がほとんどである。


 
「江戸時代に建立された三重塔の特徴」
 
逓減率が小さい塔が多いが、同時代に建立された
五重塔のように著しくバランスに欠け、観るに堪えない
というわけではない。目が肥えないと室町時代の塔と
江戸時代の塔の違いに気付くことはないだろうという
程度の差しかない。


続く?