いよいよ本題!

実は私と弟はまったく反対の性格をしています。

だからと言って仲が悪いわけではありませんが、

とにかくやること成すことが
正反対です。それは

食べ物の
好き嫌いに於いても例外ではありません。

いえ、それどころか好き嫌いにこそ「最も」その例が
顕著

表れていると言っても過言ではありません。

の私は洋食大好きでいわゆる和食、中でも

海産物はまったく食べられませんでした。

母の話によると
物心がつく前から海産物は受けつけず、

口に入れてもすぐに吐き出してしまったそうです。

対して
和食以外ほとんど全滅でした。

概ね子供が喜びそうなもの(
カレーライス、シチュー

スパゲッティー、ハンバーガー等)はまったく

食べられませんでした。弟と一緒に所属していた地元の

ソフトボールチームの合宿の時に
ハムソーセージ

どうしても食べられずに泣いていた弟を今でもよく覚えています。

ちなみに弟は
ケチャップ、マヨネーズ等はもちろん

大嫌いでした。

つまり
「兄の好きなものは弟の嫌いなもの」

「弟の好きなものは兄の嫌いなもの」
でした。

そんな弟と私は常に助け合って生きていました。初めて目にする

食べ物はちょっと試食して「兄ちゃん、これ俺食べられると思う?」

「いや無理だ。俺、これ美味しいと思うからお前には食べられないよ、

ちなみにこれは俺食べられるかな?」、「いやこれは多分、兄ちゃん

嫌いな味だから食べない方がいいよ」、「じゃあ、交換しよう!」という

日々が毎日続いていました。大体、弟と私が共通して食べられるものは、

「納豆」「玉子」「お味噌汁」に「ご飯」


くらいしかなかったので、これではまともな食卓になるわけがありません。

母にはいつも
涙ぐましい苦労(ここは泣くところ

掛けたなと真摯に反省を致しておる次第であります。

しかしそんな兄弟の平穏な日々は長くは続きませんでした。ある日

兄弟の好き嫌いに業を煮やした父親によって、好き嫌いが直るまで

「兄は毎日お刺身」

「弟は毎日カレーライス」


を食べるようにさせられてしまいました…。以後は兄弟にとって

地獄
の日々でした。(あれは多分私が10〜12歳くらいのこと

だと思う)毎日、毎日食卓に出てくるお互いにどうしても食べられない

大嫌いなもの…ホントに悲惨でした…。
(ここも泣くところ

この時の私は、どうしても刺身を食べられるようになることが

出来ませんでした。母に
刺身を微塵切りにしてもらって、

ほんの少しだけ口に入れてみても、やっぱり、

どうしても食べられなかった
のでお刺身を

食べられるようになるのを断念したのを覚えています。

(私が海産物を食べられるようになるのは、これからまだ15年以上も

先のことです。それは後述します。)それに比べて弟は何とか

カレーライスを食べられるように毎日努力をしていました。幼心に

弟は偉いなぁ〜と思ってました。(この特訓により、以後弟はついに

カレーライスを食べられるようになりました!)

(ここも感動して泣くところ
もっとも後でこっそり聞いたら、やっぱり

カレーライスおいしくないとは言っていたが…。

結局この地獄の特訓でも私は刺身を攻略することはできません

でした。もちろん海産物全滅は以前のままでした。これに対し弟も

カレーライスだけは何とか食べられるようになったものの、洋食嫌い

が変わったわけではありません。それにしても何で弟はシチューや

スパゲッティーやピザなどの「あんなにおいしいもの」が食べられないん

だろうと思い、一度聞いてみたことがあった。そうしたら弟に「じゃぁ、

兄ちゃんは何でお刺身とか魚とか食べられないんだよ、それと一緒だよ」

って言われて妙に納得させられたことがあった。



続く・・・。



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