トップページへ戻る
心を打つ、美しい日本語のトップページへ戻る

 見わたせば 花も紅葉(もみじ)も なかりけり
 
 浦の苫屋(とまや)の 秋の夕暮



  出典 : 新古今和歌集


  作者 : 藤原定家

  
  意訳 :
   まわりを見渡しても、美しい花や鮮やかな紅葉があるわけ
   ではない。海辺の苫葺(とまぶ)きの粗末な小屋が建って
   いるだけの秋の夕暮れなのに、胸に染みてくるこの思いは
   何なのだろう。


  解説 :
   定家のこの歌は、同じ『新古今和歌集』の中にある寂蓮と
   西行の「秋の夕暮」を詠んだ 二首とともに「三夕の歌
   (さんせきのうた)」 といわれています。