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 今はただ 恨みもあらじ 諸人の
 
 命に代はる 我が身と思へば
  


  作者 : 別所長治
  

  意訳 :
   自分が死ぬことにより、長年親しんできた多くの
   領民の命が救われると思えば何の恨みもない。



  解説 :
   別所長治の辞世の句。長治は羽柴秀吉の中国攻めに
   反対して一万余りの兵力で三木城に籠城したが、支城を
   一つずつ落とされ孤立し、ついには毛利方からの援軍も
   封じられ、城内は悲惨な飢餓地獄状態に追い込まれていった。
   万策尽きた長治は抗戦を断念、弟の友之、叔父の三人が
   切腹することで城兵の助命を求め、かくして一年十ヶ月に
   およんだ籠城戦に幕が降りた。現在でも兵庫県の三木市
   では、何百年も前の別所長治の切腹によって、城に籠って
   いた一般市民も助命されたということで、長治を称える
   行事を行っているとのことである。


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