滝の名前 不帰の滝 別館のブログへ
滝の写真  
所 在 地 宮城県蔵王町遠刈田温泉
滝への
アクセス
車を停めてから2時間程度で絶景ポイントに到着。
滝壺まではさらに約10分
滝との密着度 滝壷まで行ける。
滝を見た時
の感激度
☆☆☆☆☆

〜コ メ ン ト〜

不帰の滝。落差97、5mの大瀑布。通常は展望台から遠望するのみの滝で滝壺に至る道はなく、

ネットでも滝壺に到達したとの報告は数例しかない難易度の高い滝である。この滝に出逢うため

には、まずは登山道となっている急斜面を150mほど下り、不帰の滝の下流の沢(濁川)まで

降りていく必要がある。そこからは登山道から外れて濁川を沢登りして行く。滝までの距離は

直線にして約700m程度だが、2つの前衛滝がありこれを巻くのに苦労を強いられる。特に

2つ目の前衛滝を巻くのが厳しく簡単に巻くことができないので、右岸の岩壁に向かって

ガレ場を登って大きく大きく巻いて行くことになるが、傾斜がキツい上にガレ場となっているため

大半の石や岩がグラグラと浮いていて非常に足場が悪く、下手をしたら一気に雪崩のように

なって転落してしまう危険もあるので、一瞬も気を抜けない緊張の連続となる。振り返ると身の

毛もよだつような高度感がある中、全身・全神経を使い、掴まれる木や雑草を頼りにガレ場の

一番高いところまで登り詰めると一気に展望が開け、不帰の滝と向き合うことができる。通常で

あれば滝は向き合うといっても滝壺から見上げる形での対面となるが、ここは深い深い谷筋を

挟んだ対岸の岩壁の中腹部分にあたる。滝とほぼ同じ高さから100m級の滝と真っ正面から

向き合うという奇跡!この感動は実際にその目で観たものにしかわからない。蔵王の雄大な

大パノラマを背景に不帰の滝が落ちているその景観は言葉にならない絶景でどうやったって

言葉では伝えられない。尚、この不帰の滝は蔵王の御釜から流れ出た水が水源となっている

ため、滝が流れ落ちる背後の岩盤は無機質な茶褐色に染められていて、この素晴らしい

景観をより一層引き立てている。しかしながら、この場所では滝壺まではまだまだ距離がある。

今度は滝壺に向かって深い谷を降りていく必要がある。普通に考えて絶対にあり得ないこと

だと思うが、滝を目の前にして足が止まるわけがない。そこから崖としか思えないような

急傾斜地を50mくらいは降るのだろうか?ついに念願の滝壺へと降り立つことができる。滝壺

では滝の上段部分が見えなくなってしまうのが残念だが、滝前は大きく開けているので、実に

色々な角度からこの滝を観ることができる。幅14mと滝直下から観る姿も大迫力で水飛沫の

洗礼から逃れることはできない。滝の水は蔵王の御釜の水が水源であるため、血(鉄分)の

味がする。滝の名前の由来はあの山へ行った者で帰って来た者はいないということから

「かえらずの滝」と呼ばれるようになったという説と、訪れる人が帰るのを忘れて見惚れる

という説があるそうだが、確かに立ち去るのが本当に口惜しくいついつまでも観ていたかった

滝である。帰りはまた対岸の岩壁に向かって登っていく必要があり、登り切った後には例の

ガレ場を降りていく必要がある。
改めてガレ場からはるか彼方に見える谷底を眺めるとよく

こんなところを登ってきたものだと感慨深かった。


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