さざえ堂(旧正宗寺円通三匝堂) 別館のブログへ

 
 
 
 



 福島県会津若松市一箕町八幡弁天下1404

〜コ メ ン ト〜

さざえ堂(正式名称は円通三匝堂)は今から約220年前の寛政8(1796)年に建立された、高さ16、5mの六角三層の

お堂である。その外観はねじりパンのようにも雑巾を絞ったような姿にも見えるなど、とてもユニークな形状をしている。

さざえ堂という通称も「さざえ貝」に似ていることが由来だという。しかし本当にユニークなのは内部構造でお堂の中は

二重の螺旋(らせん)状のスロープを組み合わせた構造になっていて、上りも下りも階段がなく、入口から出口まで

一度通った所は二度通らない一方通行の建物になっている。つまり上りと下りがまったく別々の通路になっていて、

正面から入ると螺旋(らせん)状のスロープを右回りで登り、頂上の太鼓橋を越えると今度は下りの左回りの

スロープとなっていてそのまま背面の出口へと通じているのである。ちなみに昇降を通じて建物内を三度回る

(登りで一回転半、下りで一回転半)ことになるところから三匝堂の名があるとのことである。が、いくら口で説明を

受けてもこの不思議なお堂の構造を頭で理解することはできない。であるならば…と実際にこのお堂の中の

お参りしてみても「あれよあれよという間に」「あっという間に」「いつの間にかに」出口へと出てしまう。まさに狐に

つままれたというのはこのことだろうか?いくら考えても「なぜ」これだけグルグルと回って登って下っているのに

入口から出口まで一度も同じ場所を通ることなく、他の参拝者とすれ違うこともなく外に出られるのか?「なぜ」

登りは右回りなのに下りは左回りと反対になるのか?等まったく訳がわからない。個人的には日本建築史上の

最高傑作の一つで世界七不思議の一つに選ばれてもいいのではないか?とさえ思う。この仏教建築としては

他に例をみない特異で世界唯一の二重螺旋(らせん)スロープを持つさざえ堂は当時飯盛山にあった正宗寺

というお寺の住職であった郁堂が考案したものである。いくら考えても摩訶不思議で奇想天外としか言い様が

ない極めて複雑で独創的な構造を郁堂和尚がなぜ思い付いたのかについては2つの説が伝えられている。

一つは郁堂和尚がさざえ堂を造る際に二重紙縒の夢を見てヒントを得たという説。もう一つの説はレオナルド・

ダ・ヴィンチが描いたといわれる二重螺旋状のスロープを組み合わせたスケッチが日本の画家に伝わり、

そこから郁堂和尚に二重螺旋のアイデアが伝わったのではないかとする説である。今となっては真相は

不明であるが、この二重螺旋(らせん)構造という世界的にも珍しい建築様式を採用したことで、建築史上

その特異な存在が認められ、さざえ堂は平成8年に国重要文化財に指定された。

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