滝の名前  黒 滝 別館のブログへ
滝の写真    
     
所 在 地 山形県米沢市関
滝へのアクセス 赤滝から1時間10分程度で到着。
滝との密着度 滝壷まで行ける。
滝を見た時
の感激度
☆☆☆☆

〜コ メ ン ト〜

黒滝。最上川の源流部にある落差100mの大瀑布で西吾妻

スカイバレーの双竜峡からはやはり落差100mとされる赤滝

併せて遠望することができる滝である。しかしながら、滝直下まで

到達したという記録はネットでもホンの数例しかない滝でもある。

事実、滝壺へと至る道中は最初から最後まで道がない。私は

赤滝に立ち寄った後に黒滝へと歩を進めた。黒滝は赤滝とは

別沢にあるのだが、黒滝へと向かうためにはその沢を隔てている

山の尾根まで一度登った後に、今度は黒滝へと降りて行く必要が

あり、距離的には大したことはないはずなのだが、傾斜がかなり

キツく登るのも降りるのも容易ではなかった。赤滝から黒滝への

移動は約70分を要した。滝壺から見た黒滝は典型的な分岐瀑の

姿をしていた。確かにその名の由来になったであろう黒光りした

特徴的な岩盤を数えきれないほど分岐を繰り返しながら落ちて

くる美しい滝で、これが同じ滝なのか?と不思議に思えるほど見る

角度によって見え方がまるで違う滝でもある。滝の落口には

一本松が生えていて、それを併せて撮ると実に絵になる滝でも

あるのだが、赤滝と違って滝壺に行っても全景を見ることが

できない。そこで下段の滝を高巻いて滝の上段部分まで行こうと

したが、途中で崖としか思えない急傾斜の岩盤が立ちふさがり、

そこを登るのは私の力量ではどう考えても無理だと思い、無念の

断念をした。(私を置いて上段に行った者、3名の証言によると

下段の滝の上には10m〜15mほどのナメ滝があり、さらにその先に

25〜30mくらいの分岐瀑があるそうで、その美しさは3人ともに

文句なしで5点だと言っていた…)帰り際に滝と反対の斜面を

登っていくとふいなことから木々に阻まれて大変見えづらい

とはいえ、黒滝の上段部分も含めた全景を見ることができる

場所を発見。ぶっとんだ。冗談抜きで100m級の滝の中では

日本で一番流身が美しい滝ではないか!と思った。こんな

美しい流れをしている滝を私は見たことがない!帰り道で

ご一緒した滝チャンピオンの森本さんに「さっきからずっと考えて

いるんですが、この黒滝は100m級の滝の中では日本で一番

流身が美しい滝じゃないですかね?こんな美しい流れをしている

滝を私は見たことないですよ!」と話しかけると、森本さんも

「そーかもね!」と答えてくれた。さて、この素晴らしい滝を

私ごときが上手く表現できるのかは甚だ不安だが、この黒滝は

幾度となく流身を右に左に振りながら流れ落ちているのだが、

実にゆるやか、且つ、しなやかで少しも無理をすることなく優雅に

ゆったりと弧を描きながら流れ落ちている滝で、これだけの

大瀑布でありながら、荒々しさは微塵も感じず、優しくなめらかな

滝である。木々に阻まれて全景がスッキリ見えなかったのは

非常に残念であるが、そもそも滝に至る道すらないことを考えたら

かろじてとはいえ、全景が見えただけでも儲けものだろう。

いずれにしてもこの素晴らしさは写真ではまったく伝わらない。

おそらく滝好きであれば誰でもこの美しい流身を目にしたら心を

鷲掴みにされることだろう。その秘めたるポテンシャルは5点

満点の滝であると断言できる素晴らしい、素晴らしい滝では

あるが、滝壺からだと全景が見えないこと、私は上段部分には

至ることができなかったこと、滝の全景が木々に阻まれスッキリ

とした形で見ることができないことなどを理由に点数は4点

とした。いずれにしても、かえすがえすも全景をスッキリとした

形で見ることができないのが、非常に非常に残念である。


赤滝・黒滝裏話〜

赤滝・黒滝は共に100m級の滝なので、滝壺まで行けばいい滝で

あることは分かりきっていて必然的なことなのだが、滝業界でも

超コアな一部の滝マニアしか行っていない。そもそも道がないし、

遠望した時に『こんな深い谷を降りるなんてどー考えてもあり

得ない』と普通は思う。当然、私には一生縁のない滝だと思って

いた。私が滝業界の若手で最も実力のある一人だと思っている

子も過去最高の難所だったといい、もう二度と行きたくないと

言っていた。ところが滝チャンプの森本さんに言わせると『楽勝

だよぉ〜。何であんなお手軽で簡単な滝なのにみんな行かない

のかねぇ』という感じらしく『じゃあ、連れてってよ』ということに

なった。(
←ここが大きな間違いの始まり

結果、道中は今までで一番過酷な藪こぎに次ぐ藪こぎだった。

『冗談じゃないぞ!こんな厳しい体験は初めてだ!』と思ったのも

後の祭り…。それでも森本さんにとってはこんな道中は退屈で

楽勝らしく『ねっ、楽勝でしょ。こんなのは藪こぎの内に入らない

ですよ。藪こぎというのは藪で視界がまったくないところを進む

ことですよ。ここは視界良好で歩きやすいですねぇ〜』と終始

和やかで涼しい顔をしていた。途中『見ればわかると思いますが、

こっから落ちたら死ぬと思うので、一応、気を付けて進んで

下さいね♪』とかいう場所もあり…。『はあぁ〜?????』

こうして森本さんに騙されて?地獄の縁に足を突っ込んだことは

もう何度目だろうか…。そんな森本さんも黒滝の上段に行くのは

かなり厳しかったらしく『今、私、今日初めて本気を出してますよ』

という難所があった。森本さんが本気を出さないといけないほどの

難所を私が進めるわけがなく、私はそれ以上進むことを秒速で

断念。(っていうか、森本さんが本気を出すところ初めて見た!)

〜まとめ〜「思い知ったこと」

『達人が楽勝、簡単だということを凡人が鵜呑みにするな!!!』

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