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 ● 登山日記 奈良部山と丸岩岳 ●

丸岩岳へ向かう笹原。 11月12日(土)、「やまの町 桐生」のKさんにお誘いいただき、皆さん(桐生みどりさん、あにねこさん、ハイトスさんご夫妻)とともに、奈良部山、丸岩岳(旧田沼町、現佐野市)を巡ってきました。
 私の地理的感覚で言うと、桐生市梅田の裏側、あるいは向こう側という感覚のエリアになります。桐生川左岸山稜の栃木県側の山域です。この山域を歩くのは、今回が初めてでした。
 写真は、丸岩岳に向かう途中の笹原。広々とした笹原のなかに細い踏み跡が続いており、このような笹原の景観は落ち着いた雰囲気があって、私は好きです。とくに晩秋から初冬にかけての時期、静寂の尾根歩きができる良い場所に思えました。
 登山口までのアプローチは、梅田湖から老越路峠を越えて彦間川の谷(飛駒)に下り、そこからさらに近沢峠を越えて大戸川の谷(作原)に出ます。大戸川に合流している小戸川沿いの林道を遡った地点から登り始めました。この山域も老越路峠・近沢峠の舗装林道を利用すると、梅田から意外に近いのだな、と感じました。

紅葉。 奈良部山は、地形図に大きく山名が示されているわりに、登る人は少ない山のようです。登り始めは、沢から尾根に取り付く急斜面で、明瞭な山道ではないのですが、ジグザグに付けられた踏み跡がありました。どなたか熱心な方が付けたらしい道標と赤テープもところどころにありました。
 急斜面をクリアした後で乗った尾根は、緩やかな傾斜の、幅広の尾根で、樹木もまばらで、歩きやすかったです。広葉樹の葉は、いい具合に色付いており、鮮やかな紅や橙の色彩がきれいでした。樹木を透かして秋色に染まる周辺の山稜が見渡せます。
 奈良部山の山頂は、なだらかなピークで、これといって特徴のない尾根筋の高みでありました。三角点と、樹木にくくり付けられた山名の標示板がありました。
 ここでシートを広げて休憩します。同行の皆さんからミカンなどをいただきました。登りが続いて少々汗をかき、喉も渇いていたので、ひんやりとしたミカンがおいしいです。

丸岩岳から野峰方面へ続く尾根。石鴨林道。 奈良部山の山頂からは、尾根上の道を丸岩岳に向かいます。一部、やや険しい岩稜を通過したものの、丸岩岳に近づくと、傾斜もなだらかな、背の低いクマザサの原となりました。辺りの山並みが広く見渡せる場所もありました。
 歩いている尾根のすぐ左手(西側)に石鴨林道の最奥部が通じており、この林道は、あまり利用がないらしく、未舗装の土の道には枯草が茂り、旧道じみた雰囲気を醸しつつあります。

丸岩岳山頂から野峰方面。 根本山参詣道の名残りの道跡や石祠を見て、わずかに笹原を登ると、岩丸岳の山頂に着きました。この山頂も、一見してなだらで広々とした笹原であって、あまり山頂という感じがしません。熊鷹山から野峰へと至る縦走路の途中でもあり、明瞭な山道が通じていました。
 この岩丸岳山頂で昼食。経験豊富な各メンバーから、これまでに登った山の話、体験談などが次々と繰り出されます。皆さんからビールやゆで卵、グレープフルーツやコーヒーなど多彩なメニューが差し出され、おいしくいただきました。

紅葉。 下山路は「いちろう新道」と呼ばれる道を通り、小戸川の谷へ下りました。 「いちろう新道」は、歩きやすい場所をうまく考えて作られた快適な山道でした。
 途中の雑木林では、モミジやカエデ類の紅葉が見事で、その紅色の、鮮やかさや色合いの深さに、思わずため息が漏れるようなものもありました。時期がうまく合致したことは好運でした。

 降り立った渓流には、沢に沿う歩きやすい道が付けられていました。周囲の岩や流れの形状から連想されたらしい滝名をそれぞれに冠した小滝が連続して現れ、それらの滝や渓流の岩を横に見やりながら下ります。ワサビ田もあり、流れる沢の水が清らかであることをうかがわせます。

小戸川の滝。滝をのぞき込む筆者。あにねこさん提供 この小戸川の渓流に沿う道を遡れば熊鷹山へと至るそうです。今回案内していただいたあにねこさんによれば、渓流や滝の景色の美しさは安蘇山塊でも屈指であるとのお話です。
 新緑の時期や盛夏の頃も美しい景色が楽しめそうです。季節を変えて再訪したい道として心にとどめておきます。
(記 2011年11月29日)

※参考 一緒に歩いた皆さんの記事
Kさん(「やまの町 桐生」)
ハイトスさん(「ハイトスの里山山行記」)
あにねこさん(「あにねこ登山日誌」)
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