ダム沿いの道とは、ダムの堰堤の下の位置から堰堤の上まで登る、川に沿った道のことです。ダム沿いの道は間違いなく急坂でです。水力発電用の大規模なダムから山間の小規模な砂防ダムに至るまでほとんどのダムにおいて、ほぼ例外なく、ダム沿いの道=急坂の関係が当てはまります。
ダムという構造物の目的を考えれば、これは当然です。ダムの目的は水をせき止めること、川に堤防を造ってそこに水を蓄えることです。簡単に示せば下の図ようになります。
傾斜地に堰を造るので、当然、堰の下から上に行くには高度差のある場所を登らなければなりません。一定の傾斜で下っている土地に垂直の壁を立てるわけですから、どうしても壁の横の部分の高度差が、他の部分よりも大きくになります。高度差のある場所を一気に登らなければならないので、激坂が多くなるというわけです。
私がサイクリングに行く地域のダムで、比較的大規模なものは、東村の草木ダム、桐生市の梅田ダム、足利市の松田川ダムの3つです。この3つのダムのダム沿いの道はどれも急坂です。草木ダムは、特に急勾配です。渡良瀬川の左岸(北側)沿いに、神戸(ごうど)の駅の付近から草木ダムの堰堤の上まで登る道はかなりの激坂になっています。
山間の沢沿いの道をサイクリングしていると、砂防ダムをよく見かけます。砂防ダムとは土砂をせき止めるためのダムです。洪水時に土石流を下流に流さないために造られます。貯水や発電とは目的が違うので、堰の高さはそれほど高くありません。このような小規模なダムでも、堰堤の下にさしかかると、ダム沿いの道は勾配が急になります。ただし、急勾配区間は短く、一気に登りつめる感じです。沢沿いの道で、砂防ダムに出くわすと、「おっ、激坂だ」と感じることがあります。
以上のように、ダムの規模にかかわらず、ダム沿いの道は急坂が多いようです。そこが激坂になるかどうかはダムの場所や条件にもよりますが、道の勾配が急な方向に変化するのは間違いありません。これを覚えておけば、ツーリングなどで知らない土地に行った時に役立つかもしれません。先にダムがあることがわかれば、行く手には急坂が待ちかまえていると予測することができます。