カップルに100の質問(50〜100編)

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ここから先はアダルトさん。オッケー?

ぶっちゃけリバ志向ですので危険を感じた方は自主避難推奨。
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 それは、エドワードだって男だ。
 男なんて特に下心はなくても女の子の前ではいい格好をしたいもので、機械があればほんの少しは仲良くなりたいもの。そのココロはよくわかるし、それでなくてもアルフォンスは万事に気が利く体質だ。
 困っている人を見かけた場合(自分の状況がそれを許すのならば)、ささやかな心配りくらいはするだろうし、それが可愛い女の子ならごつい野郎相手よりも親切になるのは当たり前で、その女の子が心底困り果てているときに颯爽と救いの手を差し伸べてくれた少年に恋心を抱くのも自然の成り行きだ。
 ここでその少年にお似合いの恋人でも隣にいるなら『素敵な人に助けられちゃったラッキー』でぐらいで済んでいたかもしれないが、……そうじゃなければ女の子にとっては雷鳴轟く運命の出会いだ。
『神さまありがとう!』と少女が天に感謝を捧げ、果敢なアタックをし始めてもそりゃあ納得の微笑ましい状況で。

(納得はするが、面白くない)
 出会いからその結末まで一部始終を見ていたエドワード的にはとっても愉快じゃなかった。
 アルフォンスは弟だ。兄さん兄さんと自分を慕い、立ててもくれて。およそ出来すぎの感もあるが、たったひとりの可愛い弟。目に入れても痛くはない。
 その弟が『困ったなあ』との発言の割には全然困った様子もなく『是非お礼をさせて下さい!』との名目でデートに連れ出されてしまったら、鼻が高いと反面に淋しくもなるのが人情だ。
 また、その女の子がアルフォンスにお似合いの雰囲気美人で気立てもよく、少し抜けているとこもあるがそれも憎めず愛らしいといった、弟彼女としては申し分ない少女だったものだから『ちょっと待った!』邪魔するのも気が引けた。おかげでフラストレーションは溜まる一方。
 これで相手が玄人で、ちょっともてあそばれちゃいましたぐらいなら、エドワードも『で、どーだったんだ?』と不満の針をチクリと刺しつつ、興味津々に苛めるくらいはしていたが。
 相手はごく普通の女の子。しかも『なんて素敵なひとだろう』『わたし、アルフォンスさんが大好きです!』ってな風に瞳をきらきらさせて、エドワード自慢の弟の、一挙一動にはにかむような少女なら…到底じゃないが憎めない。

 どころか勝てっこないと思ってしまった。
 弟だから。男同士だからと真っ向から張り合えない理由はたくさんあるけれど、あんな素直に感情表現をされたら誰だって嬉しい。…ああ、女性というのは偉大なもの。笑顔のひとつだけで世界を幸せにするようなことなんてエドワードには到底無理だ。
間違いなくアルフォンスに幸福を届けてくれそうな少女の出現に何も考えなければ嘘になる。

 アルフォンスにしてみれば同世代の女の子に好意を寄せられて、浮かれていた自覚ならあった。
 もちろん『お付き合いしてください』と言われたなら『ごめんなさい』と断れたけど、アルフォンスもそういう意味で女の子慣れをしているわけでもなかったので相手の告白もなしにさりげなく謝絶するスキルなんて、持ち合わせてもいなかった。
 確かに優柔不断だったことは認めよう。
 しかし女友達の出現に、アルフォンス一番の気がかりの兄は別段嫉妬してくれるというわけでもなく(そう見えた)、誰かに好かれる状況というのはなんとも居心地の良いもので。
 ぬるま湯に浸かるように流されていたら突然最終通告を言い渡された。
 アルフォンス的には何の前振りもなく、不意打ちを喰らったのに等しい。
『そういうのは、なしにしよう』
 兄をベッドに押し倒し、いざこれからというときだった。

『なんで!?』
 咄嗟に詰ってしまったが、やはり嫉妬してくれたのかという後ろめたい喜びはあった。
 兄の眼は口ほどに物を言うので、その愛情を疑ったことはないアルフォンスも『好きだ』の一言を切望しなかったわけではない。
 そのいい契機かとも思ったのだ。
 しかし兄の態度は冷淡だった。
 かつて見たことないほどに。
『お前を解放してやる。どこなりと好きな場所へいけばいい』

 その後のことは寿命が縮むから思い出したくもない。
 ひとしきり口論となったその夜は結局物別れに終り、その気まずさのまま地獄の冷戦に突入した。
 同じ家にいるのに会話もなく食事もしない。それどころか視線もあわない。
 兄弟喧嘩といえば殴る蹴るに怒鳴りあう。それ以外は経験なかった兄弟は、その状況のままズルズルと気まずい雰囲気を撒き散らしそのまま数日。
 お互いの太い神経をすり減らし、とうとうプツンと切れたところで、場所は中央軍部錬兵所。
 第一次兄弟大戦の幕が切って落とされたのだ。


 ……と、いうわけで乱闘が終われば、いつの間にか元の鞘。

 2人にとって閨の甘さを肌で感じるのは、ささくれた心に油薬を塗りこむ恍惚としたなめらかさだった。
「ベッドに?」
 以前の仕切りなおしに、エドワードは弟の耳朶に指を這わせ誘う。
「駄目だって、兄さん。まだ終わっていないって」
 くすぐったがりのアルフォンスは円やかな声を立てて笑った。
 大事なものはたくさんある。
 だけど見栄をかなぐり捨ててまで、望むものは少しだけ。
 アルフォンスは自分と同じく見栄っ張りで、自分よりも厳しく情の深い人の肩にそっと手を回す。
「え、だって」
「むしろここからが本番だって」
 アルフォンスはぴったり重なっていた2枚目を、ペリリと剥がして差し出した。
 そして書かれているのは親切設計。冒頭の注意書き。

『ココからはエッチ有カップルのみお楽しみください』

「ああ、そういうこと…」
「重要でしょ?」
 アルフォンスはしたり顔だ。



『51 貴方は受け? 攻め?』
「抱くほうが楽しい」
「楽しいっていえばどっちもだけど、積極的に望みたいのは上のほう」

『52 どうしてそう決まったの?』
「……初めてはオレが上だったのに、何回目かでひっくり返された。その後はヤル気があるほうが主導権握るよな」
「だってボクも男だし。乗っかりたいと思うのは仕方ないじゃない。そんな恨みがましい目で見ないでよ」

『53 その状態に満足してる?』
「満足だといえば満足。欲を言えばずっと上だけが良かった」
「それは悪いけど諦めて」
「……諦めきれない」

『54 初エッチはどこで?』
「セントラルの自宅」
「夜に兄さんの部屋で。わりとスタンダート」

『55 その時の感想を・・・・』
「幸せだった」
「うん、兄さんはそんな感じだったね」
「なんだよお前イヤだったのか?」
「そんなわけないじゃない。…兄さんやさしかったしさ。……恥じらいっていうものを理解して(憮然)」

『56 その時、相手はどんな様子でした?』
「オレの弟にこんな可愛げがあったのかと驚くほどでしたがっ」
「それ以上は言わなくていいから!(兄の口を押さえ込み)兄さんはねえ、手馴れていたよね!ボクは兄さんの不実を疑ってたよ!」
「そこは錬金術師なもので、こう…想像力で補完して」

『57 初夜の朝、最初の言葉は?』
「自然と2回目になだれ込んだ…よな」
「黙秘権を行使します」

『58 エッチは週に何回くらいする?』
「時間があるときは、たくさんするし。なければ全くしないな」
「兄さんはもっと仕事に余裕もたせてもいいんじゃない? 一人寝が続くとさみしいよ」

『59 理想は週に何回?』
「回数よりも、したいときにやりたい」
「ボクは毎日でもいいな。挿入までしなくていいから」
「そ(…なんつー言葉を平然と)……元気だなー、お前」
「ストイックとは縁が遠い時期に味をしめてしまったもので」

『60 どんなエッチなの?』
「軍部で耳にした猥談で、興味深いのは一通りためした」
「兄さんは割りとノーマルなエッチをしたがるものね」
「ノーマル(男同士なのにか)? …いや、その基準がわからないけど…ひょっとして、つまらなかったりするのか?(不安)」
「ううん、気持ちいいよ? むしろボクが試したいことをするときにヒカれそうかなあって。どこまでしていいものか悩む」
「(ホッ)その辺は要相談で。無理な場合はダメだしするから、提案するだけしてみれば?」
「じゃあ、次の機会にでも」

『61 自分が一番感じるのはどこ?』
「男なので」
「男ですので」

『62 相手が一番感じているのはどこ?』
「一番…じゃなくていいならアルは耳から首筋にかけてとか、わき腹とか。あ、足の裏を触るとすごく反応する」
「兄さんはお腹とか太股の内側とか、他は傷の跡とか。皮膚の薄いところや粘膜が弱い」
「粘膜…」
「(ちょっと露骨すぎたかな?)深いキスとか、弱いよね?」
「……」

『63 エッチの時の相手を一言で言うと?』
「抱かせてくれる時は最っ高に可愛い」
「兄さんは意外に紳士。って…女の子はこんな風に大事にされたら嬉しいんじゃないかなーって切なくなる。だから下に組み敷いた兄さんが乱れてくれると安心する。ボクでいいんだって」
「アル、お前いつもそんなことを考えてんの?」
「兄さんは考えない?」
「そんな余裕があ……いや、なんでもない」

『64 エッチははっきり言って好き? 嫌い?』
「好き」
「大っ好き」
「そんなにアピールしなくても」
「主張しとけばそれように時間を空けてくれるんじゃないかって算段をね」

『65 普段どんなシチュエーションでエッチするの?』
「明日のスケジュールと相手のモチベーションを考慮して大丈夫そうなら押し倒す」
「エッチの前、考え事よくしているのそれ?(もうちょっと色っぽい理由だと思ってた)」
「ひとりですることじゃないし、何も考えなかったら最低じゃねえか」

『66 やってみたいシチュエーションは?(場所、時間、コスチューム等)』
「一度、真っ昼間から時間を気にせずインモラルにいちゃいちゃしたいなーとは思う」
「兄さんを正装させて天蓋付きの寝台の上に乗せてみたい」
「……実はノースエリアのホテルのこけら落としに、来賓としてのオファーが来てるんだけど。少し多めに休暇をとって参加してみるか?」
「本当っ!?…嬉しい!」
「あー……それで将校の上級礼装をしたお前の服を脱がしてみたい」
「…軍服萌え?」
「いや、かっちりした隙のない服が好きなんだ。崩してみたい気分になる。それにプレゼントの包装紙は大げさなくらいが嬉しいだろ?」

『67 シャワーはエッチの前? 後?』
「基本は両方」
「シャワーが使えないようなところじゃ、エッチしたことないもの」
「(不満なのか?)特定の相手と一緒に暮らしているのに自宅の寝室……以外はしないだろ?」
「外ではどうかと思うけど、キッチンとかお風呂とか。そんな新婚さんチックなことはしてもいいかなあって、ちょっとね」

『68 エッチの時の二人の約束ってある?』
「ないない」
「見えるところに痕はつけない。次の日予定がきつければ最後までしない。した翌日はベッドのシーツは取り替える。それなりにあるけれど、どれも常識の範囲内で」

『69 相手以外とエッチしたことはある?』
「ない」
「…ないよ?」
「ああ、信じるって」

『70 「心が得られないなら身体だけでも」という考えについて。賛成? 反対?』
「それぞれ人には事情があるんで一概には判断できない。反対とか、賛成とかその論拠を持ち出すだけの経験がない」
「身体だけっていうのは淋しいから、そうはならないように努力したい」

『71 相手が悪者に強姦されてしまいました! どうする?』
「いや、無理だろそれは。アルはこれでプライド高いし容赦ない…あ、相手が女ならあるか。それなら役得と割り切ってろくに抵抗しなそう」
「怒るよ、兄さん。……兄さんも、そんなことはされないと思うけど。もし、そうなったらボクは犯罪に走るから(断言)、絶対にされないように」

『72 エッチの前と後、より恥ずかしいのはどっち?』
「後。前はいっぱいいっぱいに盛り上がってるし、でも冷静になったときがなー」
「ボクは前後よりも上下の立場で恥ずかしさの度合い決まる」

『73 親友が「今夜だけ、寂しいから・・・」とエッチを求めてきました。どうする?』
「(真剣に考え)オレがフリーだったら、流れによっては」
「(兄さんってば真面目なのか奔放なのかわからない)…へえ、フリーだったらおトモダチしちゃうんだ兄さんったら(注意しとこう)。…………ねえ、例えば少将やリンとかでもそうなの?」
「男かー…男ねえ。(想像してみる)まあ、あの辺あたり(そんなにムサくないし)なら、乗っかっても問題なさそうだ」
「兄さんが乗っかられちゃったらどうするのさ!」
「ああん? ンなこと許すわけねえだろ。ありえねえ」
「世の中ありえないことはありえないんだよ!」
「おまえあいつの言葉に感化されすぎ。少数派っていうのは事例が少ないから目立つだけだぜ?」

『74 自分はエッチが巧いと思う?』
「鋭意努力中」
「育ち盛りなモノで」

『75 相手はエッチが巧い?』
「気持ちいいよ。巧いかどうかは…正直、どうだろ?」
「ボクも対比する相手がいないから。でもエッチな雑誌の経験談を拾い読みする限りじゃ、すごく巧いんじゃないだろうかって疑惑を抱くときがあるよ、兄さんは」
「それは光栄」
「兄さんもボクが抱いているとき、すごく良さそうには見えるけど…」
「だから気持ちいいってば。ただ、アルお前、あーゆーときばかり意地が悪いし」

『76 エッチ中に相手に言ってほしい言葉は?』
「むしろあんまり喋らないで欲しい」
「いやらしい言葉って興奮しない?」
「するから困るって話だろうっ!?」

『77 エッチ中に相手が見せる顔で好きな顔はどんなの?』
「イクときの顔。他じゃ絶対拝めない貴重品」
「兄さんが我慢してたり辛そうだと、こう、ぐっとそそられる。本当に辛い時に悲しい顔をされるのは、こっちも辛くなるのにね。そのときだけは別。不思議」

『78 恋人以外ともエッチしてもいいと思う?』
「決まっている人がいるなら駄目。心情的に受け入れられない」
「(本当は兄さんの意見には賛成だけど)ボクはもうちょっとおおらかでもいいと思う」
「へえ?」
「だって兄さんの浮気男の基準って父さんなんでしょ? 真実そうだったかなんてわからないのに」
「(否定したいところだが)そうだろうな。(でも図星をさされるとムカつく)……ひょっとしてアル。浮気の予防線を張ってないか?」
「うん。誤解で兄さんに捨てられたら、ボクはなにをしでかすかわからないって今回のことで思い知った」

『79 SMとかに興味はある?』
「(顔をしかめ)痛いのは、するのもされるのも勘弁」
「ボクもホンモノをやる勇気なんてない。でもそれっぽいものはやってみたい。兄さんをエッチな格好で拘束したり、目隠ししたり」
「ああ、それならオレもアルに悪戯してみたい」
「…兄さんがこういう人だから悪戯できなくするように、縛ってみたいって思っちゃうのかも」

『80 突然相手が身体を求めてこなくなったらどうする?』
「そういうときもあるよな?」
「兄さんの仕事が詰まったり、ボクのレポートが溜まったりね。生活や仕事のほうが優先なのは仕方ないし」

『81 強姦をどう思いますか?』
「犯罪」
「そんなニュースが流れたりすると、同じ男として居た堪れない気分になる」
「心情的に理解できる部分があるのが、よけいにな」

『82 エッチでツライのは何?』
「体位とアルの身体能力。持久力はさておき回復の早いアルフォンスくんは、色々試したがっておまけに身勝手です」
「えー? 一緒に参考書を眺めたときは興味示してくれたじゃない」
「上だったら楽しかったのかもなあ? でも辛いの知ってアルに仕返しするほど鬼じゃないし。……女優さんのプロの仕事だから出来るんであって素人にはありゃ、ムリだ」

『83 今までエッチした場所で一番スリリングだったのはどこ?』
「しない。人に見られそうになるくらいなら我慢する。臆面なくそういう行為に及べるほど慣れてない」
「つまり無人島とかだったら外でもオーケー?」
「ああ」

『84 受けの側からエッチに誘ったことはある?』
「誘うのはたいていが上に乗っかる気マンマンのとき。…いつの間にかひっくり返されて下になる場合も多いから、そういう意味ではある」
「ボクもおんなじ」

『85 その時の攻めの反応は?』
「どこからひっくり返そうか対策を練る」
「積極的に行かないと主導権は握れないから必死」
「たまに素直に抱かせてくれる時は、次のグラウンドで乗っかってくるよな、お前。なんでシャワーを浴びなおして寝るだけになってから、そんな面倒なことをするんだよ」
「んー。ボク、いかがわしいことをしているときは、疲れていてしんどい兄さんが好きみたい。……兄さんにやさしくされるのも悪くはないけど、頭の中がチカチカしておかしくなるほど満足感を得られるのは上のときだし」
「(拳を握り)……わかった。オレ、今日からすっげー努力するから待ってろアル!」
「えええっ。いいよそんな努力は!ボクたまにはマグロな兄さんとエッチしたい!」

『86 攻めが強姦したことはある?』
「ない」
「ない…けど、兄さんに『ヤダ』とか『やめて』とか懇願されたり『けだもの!』って罵られたら素敵だろうなってドリームはある」

『87 その時の受けの反応は?』
「そんな若いうちから特殊なプレイを好むなんて、兄ちゃんはお前の将来が不安だ」
「エッチなことは興味あったけど前は生身がなかったからね。どうしても頭の中のひとり遊びになっちゃってたから……そのころの膨大なストックが消化されてないかんじ」
「アル…(ほだされ中)」
「(よし、もう一押し!)」

『88 「エッチの相手にするなら・・・」という理想像はある?』
「…胸が大きくてやさしそうなグラビア女優さんにはよくお世話になりました」
「理想の前に現実がきました。…兄さん、肌の綺麗なムッチリ系に弱いね」
「アルなんて女全般に弱いじゃねえか」
「節操なしみたいにいわないでよ!ボクだって好みはあるよ!」
「たとえば」
「細腰でしなやかなスレンダー系」
「ほう初耳」
「兄さんにも当てはまるよ一応」

『89 相手は理想にかなってる?』
「アルが女だったら完璧だったな」
「(兄の言葉に暫らく考え)……ちょっと思ったんだけどさ、兄さんが女の子だったらボクの立場すっごい弱そうだよね。ボクは兄さんのままでいいよ…」

『90 エッチに小道具を使う?』
「ゴムと潤滑剤は必需品」
「兄さんは小道具は使いたがらない派で、ボクは好奇心旺盛・使いたい派ー」
「だってお前の中に道具入れたりとか…勿体なくてさ。どうせならそんなものより自分でしたい」
「ふふ、ありがと。…兄さんに入れるのはいいんだよね?」
「いいもなにも。了承を取らないうちにしてきたくせに…!」
「だって兄さん狭いんだもの。念入りに準備しないと辛いじゃない(ボクが)」

『91 貴方の「はじめて」は何歳の時?』
「17」
「16」

『92 それは今の相手?』
「……」
「その沈黙はナニっ!」
「やー…。あのときのアルは可愛かったのにな、とか。……たった一年でこんなにしちゃって、オレは母さんに顔向けできない…!」
「ボクはこんな関係を結んだ時点でアウトだと思う」

『93 どこにキスされるのが一番好き?』
「頬。家族のキス。もれなく幸せな気分になる」
「唇にキスしてるときに目が合うと、とろけそうになる」

『94 どこにキスするのが一番好き?』
「口。深いのをしてるアルの顔はちょっとすごい」
「(ムッ)身体中に。跡を残したくなって困る」

『95 エッチ中に相手が一番喜ぶことは何?』
「ナニが好き?」
「ボクは…んーっと兄さんの口でされるのが好き。兄さんは上手く慣らしてから、入れると飛ぶよね」
「すっげー不本意なんですが?」
「ボクは兄さんにされると気持ちいいのに、ボクが兄さんにするとよくならないなんて自信喪失するから不本意でもガマンして」

『96 エッチの時、何を考えてる?』
「相手のこと。そりゃあ明日の予定とか、錬成式とか、気になることがあるときはそっちに思考が行くときもあるけど次第に集中してくる感じで」
「兄さんと、兄さんとのふしだらなこと。ちなみに思考が横道にそれている兄さんはテゴメにしやすくてボクは好き」

『97 一晩に何回くらいやる?』
「平日なら1・2回。週末で余裕があって濃厚なときは夜明けを拝んだこともある」
「だね」

『98 エッチの時、服は自分で脱ぐ? 脱がせてもらう?』
「アルもオレも自分で脱ぐ」
「それを押しとどめて脱がさせてもらうのも好き」

『99 貴方にとってエッチとは?』
「嗜好品。なくても生きていくには困らないけど、ないと物足りないだろうな」
「愛の確認作業」
「ブッ!」
「……いつもきちんと確かめてるよ?」

『100 相手に一言どうぞ』
「あー…明日はオレ、休みなんだけど。お前は?」
「学生さんは国民の休日(にっこり)」
「だから…デートの予定があるんじゃないかって話だけど…」
「(まだ言うか!)ないです。あの子にはちゃんと『愛している人を深く傷つけてしまった。仲直りしたいんだけど、どうしたらいいと思う?』って相談して、予防線を張ってきました。涙目で『かんばってね』って応援されちゃいましたから、彼女の好意を無駄にしないためにも頑張ろうかと思います。オーケー?」
「…なんつー健気な。いじらしい…!(身悶え!)」
「(そうだ。あの子、母さんに似てるんだ)(わかってるけど…女の子に甘い兄さんは腹が立つ)…ねえ、兄さん?」
「…ん(軽いキスから、舌で触れ合う濃厚なキスへ)…っ…」
「そろそろ仲良くしよ。ここで? …それともベッドに行く?」

「…我慢できない(吐息・アルの背中に手を回し)」
「じゃあ、そういうことで(押し倒し)」

 質問終了にて・フェードアウト。




2005,12,3

ここで切るかっ!って読み手の立場だったら暴れそうなところで終りです。
でも後は何のオチもなくエロシーンだけですし…その場面だけ桃色に置くとかしないと、表から繋がっている場所に置くのは不適切かなあとカットしました。

あ、兄弟は普通の青少年らしく女の子が好きだと可愛いです。
誰かに優しくされれば嬉しいし、好意を持たれたらドキドキしそう(そんな相手に嫉妬を味わうのもお約束v)。
きっと姉妹や姉弟・兄妹ならこんな回答はないだろうなーと思いつつ答えさせていただきましたー。







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