◇ 未発表音源に関するメトロノーム・レコーズ様との Q&A



Q.「非売品として '88年に制作された伝説の幻アイテム」とありますが、
  今回発売される商品は'88年に製作された物と同一内容なのでしょうか?
  '88年製作の時点から姫乃樹リカさん収録部分はメドレーだったのですか?


A.リマスタリングしてありますが、同一のものです。
  姫乃樹リカさん収録部分も最初からメドレーとして収録されました。

Q.「Goodbye」を姫乃樹リカさんがソロで歌っているのですか?
  それともコーラス参加ですか?


A.姫乃樹リカさんがソロ・ボーカルで歌っています。

Q.このCDが製作された理由、配布された経由、等を教えてください。

A.以下はPICASSOのリーダー辻畑氏のコメントです。
「当時、エスニックロマンといわれたサウンド指向からの
 変化を模索していた僕たちにおもしろい話が舞い込んできました。
 それは、
 いまひとつ認知されていないピカソのアーチストプロモーションのために
 僕たちに300万円を預けるので、それで何かやれというものでした。
 メンバーとプロデューサーを交え何度かミーティングを重ね、
 馬券を買って稼ぐ、宝くじを買う、
 300人のアルバイトを雇って渋谷の駅前でピカソの歌をうたわせるなど
 ムチャクチャなアイデアが飛び交いました。
 結局、
 めったに出来ないことをやろうという趣旨で
 カバーアルバムを作ることに
なりました。
 というのは、アマチュアのときならいざしらず
 プロになってワンアーチストでカバーのアルバムを作るというのは
 越えなければならない壁が高すぎてなかなか出来なかったのです。
 セールスを気にせず好きなカバー作品を作れるまたとないチャンス
 ということで3人とも盛り上がりました。
 作るに当たっては、
 自分達がバンドを始めた頃のようにそれぞれ好きな曲を持ち寄って
 それをみんなで演奏するという、あの頃に戻った作り方をしようと決めました。
 [会社の金で遊ぶんじゃない!]などの罵声を浴びながらも、
 交流のあった来生たかおさん、姫乃樹リカさん、
 バービーボーイズのいまみちともたかくん、マーキームーンの大平太一くん、
 等が集まってくれてとてもたのしいセッションがスタート
したんです。
 「photograph」の頃から曲が書けなくなっていた僕にとって、
 それは刺激的なものでした。
 その最中に[Paradise Lost]などの作品が出来、制作意欲も復活!
 セッションが終わる頃には次のアルバムのコンセプトも出来上がりました。
 結局、欲を出しているうちに大幅な予算オーバー
 会社に大目玉をくらっているプロデューサーを横目に、
 いたって満足気な3人だったんです。
 作ったモノは業界内だけに無料で配るという、
 今では考えられないバブル期ならではの非経済的プロジェクトでした。
 イヤァー、たのしかったー!しかも、結局発売は見送りという…、
 なんとバブリーな贅沢な遊びだったんでしょう。
 今聴くと、やっぱり音のショボさは否めず、
 リマスタリングをかけて21世紀に大復活しちゃいましたよ。
 まさか、こんなことになるとはあの頃は思いも寄らなかったなぁ。
 しかし、今聴いてもイイ曲ばかりです。」