“スペイン旅行”


毎年、家内と二人で欧州各地を1週間程度の旅行をしておりますが、昨年は南ドイツへ行きました。今年はスペインと決めていました。

 今回の旅行記は従来の写真中心ではなく、夫婦で初めてのパック旅行でしたのでその印象記を中心に書いてみようと思います。私はスペインには昭和50年(37年前)に国際ウイルス学会に出席のためマドリードに1週間滞在し、その後2週間その他の国々(フランス、スイス、ドイツ、英国)を観光旅行した経験がありますが、そのときのスペインの思い出をたどる意味もあり大変楽しみにしておりました。

スペインへは日本からの直行便がなく欧州どこかの空港で乗り継ぎが必要なこと、スペインは国土が広いので昨年までの我々二人だけのある国の拠点都市中心の旅行スタイルでは1回の旅行だけでは限られた旅行になること、そして何よりも現地でのスペイン語は夫婦二人だけではかなり苦労すること、などから今回は初めて添乗員(通訳)付きのパック旅行で行くことにしました。そのようなときに丁度KLMオランダ航空が福岡空港からオランダ・アムステルダムへの直行便が今年4月から就航することを知り、これはいいということで420日~27日の8日間「LOOK  JTB  福岡から出発するオーレエスパーニャ8」のパック旅行を紹介され、これを利用しました。4/20()10:25AMKLMオランダ航空で福岡空港を出発してオランダ・アムステルダム(スキポール空港)に現地時間3:10PMに着きました(飛行時間約12時間で夏時間採用で時差は7時間)。スキポール空港を乗り継ぎで同じKLM4:45PMに発ちスペイン・マドリード(バラハス空港)に現地時間7:20PM(飛行時間約2時間半)に着きました。ユーロ圏内は到着した最初の国で入国審査を受け、その後のユーロ圏内は国内旅行扱いであると聞いていました。今回のパック旅行で福岡から出発するのは我々夫婦二人だけだったものですから、マドリードまでは添乗員も付かず二人だけで行動しなければなりません。まずオランダ・スキポール空港での乗り継ぎですが、スキポール空港はヨーロッパでも最も大きいハブ空港の一つですからその大きさは並大抵ではありません。1時間半の乗り継ぎ時間だったのですが、入国審査のパスポート審査は簡単で私の時に審査官が笑顔で“こんにちは”と日本語で言ってくれたものですから、私は思わず“お世話になります”と日本語で答えてしまいました。しかし、そのあとのボディーチェック・手荷物検査は厳しくかなり時間がかかりました。それから空港内の移動は端から端まで移動する位の距離があり動く歩道を使っても速足でぎりぎり間に合いました。また、トイレもヨーロッパのトイレはどこも数が少なく、それも小さい表示で1階下と書いてありましたのでトイレするのもその混雑とで大変でした。日本の羽田空港に慣れているものにとってヨーロッパのトイレ文化(設備も含めて)の低さにはいつも辟易します。それじゃマドリードに着いたら簡単かと思いきや、ここでもパスポート審査は無いもののボディーチェック・手荷物検査は厳しくされ、世界どこに行ってもテロ対策で検査は厳しいです。旅慣れしている(?)私たちだから何とか二人だけで無事にマドリードにたどり着けたというのが実感です。あ!そうそうスキポール空港の移動中に私は自分のパスポートをショルダーバッグに入れずに(これも失敗)手にしっかり握って移動してたつもりが何かの拍子に手からすり落ちたのを気付かず、後方の人(欧米人)が私のパスポートをすぐ拾って走って私に手渡してくれました。私は思わず心臓どきり!その方に感謝!感謝!です。

今回のパック旅行は総勢20名(新婚さん3組を含む)で、我々以外はすべて成田発・ロンドン経由でマドリードのホテルで合流しました。今回の旅行は経験豊かなベテランセレクト添乗員(女性)が付き、現地に精通したガイド歴10年以上のマスターガイドが各地を案内するという旅行でした。旅行の始まりにまず補聴器のような小さいイヤホン(8チャンネル)を渡され、現地の案内や添乗員さんからの連絡もすべてこのイヤホンを通じて行われ、聞き洩らすこともなく、大変便利でした。このイヤホン採用は日本の旅行社が最初だそうです。

肝心のスペイン旅行は、“マドリード(トレドも含む)~アンダルシア地方(コルドバ、セビリア、グラダナ、ミハス、マラガ)~バルセロナ”をAVE新幹線、大型バス、飛行機で移動しました。さすがに我々夫婦二人旅と違って、どこもマスターガイドがしっかりと案内してくれましたがあまりの情報の多さに圧倒され、一晩眠るとほとんど忘れてしまっていました。ただ、スペインはユダヤ教、イスラム教、キリスト教が渾然一体とした歴史をもち、とくにイスラム教徒が今日の人類を支えている土木学、建築学、数学、物理学等の多くをこのイスラム教徒の人たちによって基礎がつくられていることを知り、その偉大さに感心しテロのイスラムの偏見がとれました。

パック旅行は、言葉の心配もなく、食事の心配もなく、今までの夫婦二人旅よりかなり楽な旅でしたが、いざ旅行記を書こうと思ったとき、さて何を書こうかと迷ったことは確かです。

最後に写真を添付してこの旅行記を終ります。


マドリード スペイン広場  ドン・キホーテとサンチョ・パンサの像




マドリードの郊外 トレド   ユダヤ、イスラム、キリストの3つの文化が混在した古都



アンダルシア地方 グラダナ アルハンブラ宮殿






アンダルシア地方 地中海沿岸のリゾート地    白い町 ミハス




ガウディ建築を訪ねて バルセロナ   ガウディのアイデアが散りばねられたグエル広場


ガウディの元住居



サグラダ・ファミリア聖堂





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