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旅行記 「イタリアふたり旅」」 |
今年も家内と二人だけでイタリアへ旅行をしました。 私どものローマでの滞在ホテルは地下鉄、バス、長距離列車などが発着しているローマの最大の駅テルミニ駅まで徒歩10分のところにあり、カード会社JCBローマ店、三越ローマ店などへも徒歩5分と大変便利なところにありました。ローマオペラ座もすぐそばにあります。 まず、ローマの印象ですが、ローマ市全体が紀元前の古代遺跡です。テルミニ駅構内に古代遺跡の一部があったり、メーンストリートのレストランが遺跡を利用していたり、市内いたる所に古代遺跡があります。従ってローマは土地を簡単に掘り返すことが出来ないため、地下鉄はパリ、ロンドンのように路線が沢山あるわけでなくA線、B線の二本だけです。おかげで分かりやすく乗りやすいですし、混雑するときは1分おき、少し少ないときには3分おきにきます。この地下鉄と路線バスをうまく利用すれば比較的簡単にローマ市内の目的地に行くことができます。 |
建築規制で高層ビルは一切なく、市の中心部の路上はすべて15cm位の黒っぽい四角の石をセメントで固めた石畳で舗装されていて、修復時もその石以外は一切使われていません。そのためにタクシー等に乗っているとガタガタとその振動も大変なもので車の傷みは早いと思いました。ただ、路上のごみなどがいつまでも散乱しており、パリ、ロンドン等が水打ちの散水車や清掃員がこまめに早朝などに路上清掃をしておりましたから、ローマの街は汚物とごみで汚いという印象でした。 しかし、それ以上に勝ることは、ローマには黒人、東洋系などの人があまり見られず、若い女性の多くが純粋のラテン系で髪も少し黒が混じった金髪で、夏ですから薄着でもろに体の線も見え肌も本当に綺麗でした。若い男性もスリムです。それが、男女ともに中年以上になりますと一様に肥満体の体格になっています。このギャップはやはりイタリア料理のせいなのでしょうか。 |
◎1日目 ローマ郊外:ティヴォリ(緑あふれる水の庭園:ヴィッラ・デステ) 2001年登録の世界文化遺産です。数え切れないほどの噴水とよく整備された広大な庭園は見事です。ローマ郊外ということで近郊の若い女性たちや若いカップルが多数来ておりましたがツアーの団体客はおりません。ローマの近くにこのような良い所があるのになぜだろうと思いました。イタリアは観光立国、このような所は沢山あるのでしょう。 |
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ティヴォリへは地下鉄B線の終点ひとつ手前ポンテ・マンモーロ駅からバスに乗り換えて約1時間で着きます。まずバスの出発時間が30分遅れも当たり前、ワンマンバスでチケットの検札(車内にある検札機で自分でする)も無く、途中のバス停での乗り降り自由、これじゃ無賃乗車も簡単にできる(無賃乗車が発覚すれば50ユーロの罰金)、でも乗客はやさしくスリに注意しなさいなどと隣席のおばさんが気を使ってくれたり、ヴィッラ・デステまで道案内をしてくれました。このような現地の人たちとのふれあいは旅行を楽しくしてくれます。 |
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◎2日目 ルネッサンスの香り漂う「天井のない美術館」:フィレンツェ フィレンツェへは、新幹線ユーロスターでテルミニ駅7:45AM発9:20AM着で行きました。駅に着くとすぐに路線バスで郊外の小高い丘の上にあるミケランジェロ広場まで行き、フィレンツェの街全体を見てから、そこからゆっくり二人だけで歩いて丘を下ってフィレンツェの象徴「花の聖母教会ドゥオーモ/カテドラーレ・クーポラ」を目指しました。市の中心部はウッフィツィ美術館を代表に世界中から観光客が集まって来ますから大変な人です。このフィレンツェで我々夫婦にとって忘れられない経験をしました。午前中晴れていても急にスコール様の雨が降ってきます。雨宿りをして雨が止んでところで前出のクーポラの中にある天井画で有名なフレスコ画の「最後の審判」の写真が撮りたくて塔の入口に入りました。ところがそこはクーポラの展望台に登る階段の始まりで人一人がやっと登れるほどの狭さの急傾斜で、登りと降りが一緒ですれ違いも大変な階段が463段続いていました。心臓に自信がなく階段大嫌いの私は、きつくて引き返えそうにも次から次に観光客が続いてきて押し上げられるように登らざるをえず、家内は私がいつ倒れるか、救急搬送はここでは出来ない、など心配でパニックになったそうです。でも何とか途中で天井画の「最後の審判」の写真も撮れましたし、展望台からの360度のフィレンツェの景色は疲れを吹き飛ばしてくれました。 |
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第3日目 オルヴィエート テルミニ駅から列車で約1時間で着きます。オルヴィエートの歴史は古く、13~14世紀には多くの法王の隠れ里として栄えた町です。駅に着きますと真ん前にケーブルカーがあり、チケットを買ってケーブルカーで丘の上まで行きますと、そこにミニバスが待っています。このバスのチケットをどこで買うのかと思案していますと、ミニバスの乗客全員からそのままこのバスに乗れと手招きで教えてくれました。そのバスに乗って数分で町の中心のドゥオーモ広場に着きます。人口2万の町には不釣り合いな昔の栄華を偲ばせる壮麗なドゥオーモ(カテドラーレ)があります。町は端から端まで歩いても2kmに満たない小さい町ですが、このオルヴィエートの白ワインは中部イタリアで生産される最高のワインとして有名です。陶磁器の焼き物でも有名ですから、町をぐるりと散策しながら白ワインを買ったり、沢山の陶磁器類を見て歩きました。ここには法王の命で岩をくり抜いた深さ62mの井戸があり248段の階段で下りることができますが、階段は昨日のフィレンツェで大変な思いをしておりますので今回はパスです。 |
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4日目 バロックの街角ローマ この日は日曜日、JCBローマ店内にあるマイバスセンターで当日ツアーの予約をとりました。「バロックの街角ローマ」(歩行で3時間ツアー)その時のツアー参加は我々夫婦二人だけでしたので日本人の女性ガイドと共に歴史をへだてローマに残る美しい宮殿や噴水など石畳の路地を日曜の朝散策しました。これは秀逸のツアーで本当に良かったです。 |
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◎5日目 ヴァティカン市国(世界最小の独立国家は、国全体が世界遺産) |
今回はこれでこの旅行記は終ります(2011年9月記)