旅行記  「フランス二人旅の苦労話あれこれ」


平成27628日(日)~75日(日)、フランスへ家内と二人旅に行ってきました。

フランスの二人旅は4回目になります。今回の旅行記は二人旅の苦労話あれこれを書いてみます。

我々夫婦の二人旅はイギリス、イタリア、ドイツなどどの国も複数回行っていますが、一昨年のスペインだけは国土が広いこと、スペイン語は全くダメなどからヨーロッパ旅行では初めてパック旅行を利用しました。ゆったりプランでJTBベテラン女性添乗員がつき厳選された観光旅行ということで行ったのですが、さすがに我々夫婦二人旅と比較して言葉の心配もなくかなり楽な旅行で各地のベテラン日本人現地ガイドから沢山の知識が入ったのですが、一晩眠れば忘れてしまいました。やはり夫婦二人旅の時間に束縛されなくて行きたい地方都市(その国を知るには首都ではなく地方都市に行ってみる)、好きなものを好きなときに飲んで食べる(外国語メニューから選ぶのも大変ですが)フリープランでとっても楽しそうに見えますが、それを実現するには言葉の問題も含めて沢山の苦労がともないます。現地の人と通訳を介さず会話して意思の疎通をはかり目的を達する旅行こそ、その国その国民性(どこの国も皆んなやさしいです)を知ることができます。二人旅のそのような旅行ほど思い出が沢山残ります。そしてまた行ってみたいと思います。


まず二人旅で行くところは4ケ月前頃に決め、人があまり行かない時期(旅費が安い)、たとえば6月、9月、11月(晩秋のヨーロッパの朝はきりっと寒いですが“これがいい”、紅葉も残り、観光客も少なく、季節的に落ち着いた雰囲気は本当におすすめです)に行きます。場所が決まればかならず旅行ガイドブック「地球の歩き方」最新版(以前に買った古い版もあるのですが)を買って地方都市の勉強をします。旅行期間は大体1週間。旅行会社はJTB宇部店(決まった人がいます)です。乗る飛行機は大体が大韓航空です。早朝7時半頃の新幹線に乗り福岡空港から韓国インチョン空港経由でパリに行きます。これで行きますと羽田、成田空港利用についてくる前泊・後泊がなくパリには時差8時間で現地時間の18時半頃に着きます。大韓航空はエアバス機使用で他の航空機よりひとまわり大きく、ビジネスクラス席のフラット時の長さが180cmあり(他社の航空機の多くは150cm)長身の私には大助かりです。機内食もグランプリを取っておりウエジウッドのお皿に1品ずつ載って出てきます。乗るたびに座席の装備が進歩しておりリモコン操作で日本映画も沢山見ることができます。パリ・シャルルドゴール空港に着きますと日本語現地係員がホテルまで送迎してくれます。ホテルでチェックインと簡単なオリエンテーションを受け、これからがフランス6日間のフリープラン二人旅になります。我々の二人旅はどこの国でも新幹線、在来線、地下鉄、路面電車(トラム)、バス等の公共の乗り物を利用して近くてもタクシーはほとんど利用しません。現地の人と同じ公共の乗り物に乗ってこそその国の国民性を知ることができます。それも我々が二人旅をする大きな目的です。そのためにホテルは地方都市に行きやすい主要始発ターミナル駅近く(徒歩で10分以内)のところに宿泊して、ホテルの近くに大きいスーパーがあること(ミネラルウォーター、ワイン、ビール、ソフトドリンク、フルーツ等を購入)も必須です。二人旅のホテルは1ケ所で6日間を過ごし、日帰り旅行でいろいろな地方都市(フランス新幹線TGV3,4時間以内)に行きます。今回行くフランスの地方都市はシャルトル、リヨン、ドーヴィル・オンフルール、サン・マロ、の4ケ所と決めました。パリには始発ターミナル駅が4つあり、地方都市に行くにはそれぞれの始発ターミナル駅まで地下鉄で行かなければなりません。パリの地下鉄は東京の地下鉄と同様沢山の路線が入り組んでいます。どこに行くのも同じ1枚の切符で行けますので、必要枚数を自動券売機(英語表示を選択)で10枚綴り、20枚綴り等を購入します。目的始発ターミナル駅までいくには地下鉄路線の乗り替えが何回かあり、フランス語で書いてある路線・駅を間違えないように乗り降りするのも一苦労です。フランス地下鉄はスリが多いことで有名ですが、乗客の隣の人が「あのふたりはスリらしいから気をつけなさい」などと言ってくれます。フランス新幹線TGV乗車券(行き先は違っても1日フリープランチケットです)は日本でインターネットで買えるのですが、そのつど乗車する列車のファーストクラス指定席を取らなければなりません。これが大変な混雑と窓口対応も大変でした。このように現地の人たちの日常生活と同じように行動してこそ二人旅の面白さがあります。夫婦ふたりの短期留学みたいなものです。それでは少し写真で今回の旅行の一部をご紹介します。

仏・パリに着いた翌日は月曜日、午前中に今回の旅行日程の確認をして、午後からパリから国鉄急行TER1時間、フランス・ゴシック建築を代表するシャルトル・ノートルダム大聖堂のステンドグラスを見に行きました。時間的にも観光客はほとんどいず夫婦二人きりで聖堂内の木の椅子に座って「シャルトルの青」とたたえられるステンドグラスの輝きを心ゆくまで堪能しました。

パリ・エッフェル塔のたもとから10:30am発のセーヌ川クルーズ船に乗ってみました。時間的に幼稚園の遠足と重なって沢山の園児がクルーズ船に乗っていました。大きい船なのになぜかしら私たち夫婦は幼稚園児に囲まれました。このクルーズはパリの中心地を1時間かけてぐるっと回ってくるのですが、有名な沢山の石の橋の下をくぐるたびに園児たち全員がいっせいに両手を上げて思い切り“ワー!”と叫び上げます。これが石の橋に反響して大音響で響きます。これが面白い!楽しかったです。

写真はパリ・オペラ座(パレ・ガルニエ)です。4年前にパリに行ったときは9月に上演されるバレーの代表作「ジゼル」のチケット(初日はすぐ完売になり、2日目をやっと購入)を日本で買っていったのですが、今回は日程の関係で当日券を現地で買うことにしました。現地で買うといってもこの建て物のどこで売っているのか、やっとチケット売り場を見つけてチケットの購入です。運よく私たちの前に若い日本人の女性がいましたのでその人に頼んで当日券を買ってもらいました。一番いい席(1階席)で一人80ユーロ(11,200円)でした。何とその女性は最上階(4階ボックス席)で10ユーロ(1,400円)です。リピーターは違います。当日もほぼ満席で1階席に2つ残りがあり幸運でした。

 楽しい思い出は沢山あるのですが、これで今回の旅行記は終ります。



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