Something About...
2/27 紙とインクとほんのちょっとの気持ちと。
■無事(かどうかはまだ分からないけれど)、今日、修士論文の口頭試問が終わった。
対象者は
朝10時に大学の研究棟へ集合だったのだが、
あたしはというと、院の入試時同様
限りなくギリギリチョップで待合室に駆け込み、
しかも今回はあろうことかあたしが試問の
トップバッターに配置されていたらしく、
待合室の入口で最初の面接者を呼びに来ていた先生と鉢合せしてしまい、
「…遅刻はいけません。」と、しょっぱなからたしなめられてしまった。…嗚呼。
(言い訳するならば、前夜である昨日に、ゼミの飲み会があったのだ。ホントだよ。)
まぁでも、試問そのものは比較的穏やかに進み、
トップバッターだったが故に先生方もまだ疲れておらず、
試問後に軽く雑談する余裕なんかもあって、そんな切羽詰った様相は呈さなかった。

…しかし、これで本当に院生としての通過儀礼は全部おしまいなんだなぁ。
あとは単位の取得と、教職免許がきっちり取れていることを祈るのみ。
ゼミの同期3人でお茶をしながら、こんな時間ももう無くなるんだな、と頭の片隅で思った。

■そういえば、先日、家の近所にある小さな
沖縄料理居酒屋に行ったら、
なんだか店内がざわざわして、簡単な
ライブステージのようなものが用意されていた。
どうやらミニライブの時間帯に来てしまったようで、
細くて白くて綺麗な女の人が、三弦片手にマイクのテスト中。
席が、そのステージの真横しか空いていなかったので、
彼女を真ん前に見る位置で夕飯を食べることになってしまった。
声も綺麗だし、指さばきも端麗だし…と思って見惚れていたら、
MC中に
衝撃的な告白が!!

「あたしね、生まれた時は男だったんですよ〜。」
  ・・・・・・えぇえ!?
いや、ほんと、素で驚きましたよ(笑)、
だってほんっとにどこからどう見ても女性(しかも
美人)だったんだもん!!
なんでも、性同一性障害で、相当苦労してきた方らしい。
「まぁね、あたしは、24歳でさっさと手術も済ませて女になったからいいんですけどね♪」
と、あっけらかんと笑いながら、やっぱり男とは思えない声であれこれ唄ってくれた。

なんかさ、ゲイはまだ「男のまま」でOKだからいいけれども、
こういったいわゆる「オカマ」の場合、「性別は男だけど中味は女」だから、
恋愛ひとつするにしても、結構難しいことが多々あるんじゃないかな、と思う。
この彼女は未だ独身で、「もう芸事と結婚するつもり♪」と、冗談ぽく言っていた。
いいひとに巡り会えますように。。。

2/22 「でもそんなあなただからこそ 輝いて見えるのだから
       きっと今のあたしには あなた以上はいないでしょう」
(♪『こいのうた』)

ここ数日、かなり
ドタバタしておりました…おかげで微妙に風邪ひいて体調不良。ち。
まぁでも、労働意欲・勤労精神の限りなく低い、自由と気ままを愛するこのアタシが、
広告代理店の社員として汐留の高級ホテルで朝からマスコミ相手に働くなんて、
もう金輪際、一生あり得ないだろうから、それを思えば悪くもない忙しさだったのかも。
体験してみて改めて、バリバリの
キャリアウーマンは向いていないと痛感した(笑)。
かと言って、多分専業主婦にもすさまじく向いていない自覚もあるので、
今はまだ密かに企んでいる程度だけど、いつかきっと在宅職に就いてやります。
ナンダカンダで
自営業向きの性質です。
自分の責任以外の仕事や話題や交渉をうまくさばいていく寛容さが無いので。

←疲れた時にはやっぱりカフェで一休みが良く効きます。
3月の引越しに伴い、住民票が必要になったので、
日帰りで
水戸まで取りに行ったついでに友人とお茶。
(横浜在住6年にもなるのに、住民票は移してなかったの。)
以前から行きたかったものの1度も入ったことの無かった、
水戸が誇る(?)ほっこり系おしゃれカフェ、
cafe RINへ。
暖かい古さの残る店内の家具も良かったけれど、
個人的に何よりもグッときたのは、
各テーブルに鮮やかな
菜の花が飾られていたこと。
生きた花を飾るって、最高のもてなしだと思うんだよね。

ところで、今、人生10度目くらいの
ひとり江戸川乱歩ブームがきている。
喫茶店の窓際を陣取って、外が暗くなるまで
昭和レトロの犯罪推理に浸る楽しさよ。

2/17 そんな日常もいいかもな。
近代文学専攻の国文院仲間に案内してもらって、
かつて作家の森茉莉がしょっちゅう通っていたという、
下北沢の古き良き喫茶店・『世田谷 邪宗門』に行って来た。
しかもここの店長、あの
引田天功の一番弟子だったそうで、
会話の合間を見計らっては、素敵な
マジックの数々をあれこれ披露してくれる。
左:窓際の席が素敵。

中:ウィンナ珈琲。
クリームの甘みと
珈琲の酸味が絶妙。

右:店内には
沢山のランプが。
森茉莉は、いつもこの店で執筆したり手紙書いたりしていたらしい。
お昼になると近くの洋食屋さんにふらりと出向いて、その後またここに戻ってくる。
紅茶一杯で閉店まで居座ってたらしいけど、うーん、いいなぁ、そんな生活(笑)。

かくいうあたし達も、女3人・珈琲一杯ずつで
3時間以上はねばり、
その後やっと「お腹がすいた」との理由から店を出ることにした。
笑顔の可愛いマスターに見送られて、足取りも軽く次は近場の
お好み焼き屋へ。
良く食べ、良く笑い、良く愚痴り、良く突き抜け、非常に楽しい1日だった。
やっぱり、なんというか、
マニッシュさとキュートさを併せ持つ女友達は大好きだ。
(そもそも国文専攻の院生の女はそういうタイプがかなり多いのだけどw)

2/15 ぐるぐる。
■昨日、ふと、前から行きたかった上野国立科学博物館の『ミイラと古代エジプト展
を見に行こうかと思い立ったのだが、
暴風だわだわバレンタインだわで、
そんな日にわざわざひとりミイラを見にいくのも何だかなぁ、と考え直し、
今日になるのを待って、いそいそと会場に足を運んでみた。
晴天だし、カップル率低いし、うん、今日にして正解w
今回の展示は、古代エジプトに生きたある神官のミイラを、
棺や包帯を取らずにCTスキャンで読み取り、
その内部の構造や、生前の復元図などを
3D映像で
どーん!と見られる、というもの。
包帯を取らないからこそ、そのままの状態の
ミイラの様子が分かったりして、非常に面白かった。
ただ、展示の質的には何も問題ないのだけど、
量的にはちょっと物足りない印象。
「え?もう展示全部終わっちゃったの??」みたいな。

■最近、ちょっと、あれこれ考えている。
ひとりでふらっと温泉にでも行こうかと思うのだが、どこかいい所ないかなぁ。
秘境が好きなのだけど、それはひとりで行くと普通に道に迷ったりするからな…(-_-;)
オススメがあったら教えて下さい。

■それから、先日引越し先を決めてきた。
今度は茨城は
取手に住む予定。上野までは30分位なので、
都内までの移動時間的には、今住んでいる横浜とあんまり変わらない感じ。
見晴らしがとってもいいのがお気に入り♪

←本契約もすんでいないのにいささか気が早いのだが、
新居用の
玄関マットに丁度いい商品を発見してしまい、
「…社会人になるというのにこのデザインは馬鹿だろうか…」
と悩みつつもえいやっと購入してしまった。
妙にあほっぽいところがまた
かわゆいのだ。
いつか我が家に遊びに来てくれたら、
きっとこのコが玄関先であなたをお出迎えしてくれるはずです。

2/13 ※連絡その2※
下の日記でお知らせした携帯紛失事件ですが、
無事何事も無く手元に戻ってきました…良かった…。
お騒がせしました。もう大丈夫です。
2/10 ※連絡です※
mixiの方にもさっき書いたのですが、実は本日携帯電話を電車内に落としました。
てんやわんやの末、どうにか生存が確認されたのですが、
今は笠間(茨城の北のほう…)に在住の方が保管されていて、
あたしの手元に返ってくるまでにはもうしばらく時間がかかりそうです…。
なので、しばし
音信普通になります。
もし私にメールをして返事がなかったとしても、
決してあなたに個人的な恨みがあるとかではありません(笑)。

2/8 土埃の向こうの大時計が休み時間の終わりを告げる。
小学校の時のプチ同窓会に顔を出してきた。
中・高・大のつながりって、大体自分と似たような境遇の人と仲良くなるけれども、
小学校のつながりって、ほんとに
十人十色で面白い。非常にエキサイティング。
あたしは中学から別の学校に通っていたために、割と馴染みが薄い存在なのだけど、
それでもみんな
気さく〜(←この表現古い…?)に話してくれて嬉しかった。
そういえば、「すーちゃんて昔からサバサバしてて
男の子みたいだった!」
というコメントを頂き、幼い頃から色気の無かった事実が今更バレてしまいました(笑)。
ちなみにあたし、良く「
がいそう」とも言われます…乙女度が低いのかしら…。
こんなにホワイトエンジェリカな性格なのに…(はい、ごめんなさい。嘘です。嘘。)。

ところで、2次会では久々にオールで
カラオケなぞに突っ込んだのだが、
なんと翌日腹筋が
筋肉痛になった…ひー!どんだけなまってるんだ自分!!
と、いうか、バンド組んでた頃はいかに体力があったのかを再認識した。
加齢にくわえて最近は修論で引きこもり、もう、
もやしっ子並の戦闘能力なのかも。

■同窓会の集合時間よりちょっと早めに目的地に着いてしまったため、
駅前の繁華街にある適当な
喫茶店にふらりと足を踏み入れたら、
クリームコーヒー」というメニューがあった。
コクのあるカフェオレみたいなもんかな、と思って注文してみたら、
なんか「ソフトクリーム on 珈琲」みたいなブツが出てきて、思わず激写。
←クリームが重過ぎて、斜め半分くらい沈んでるの。
こぼれそうだわどう飲んでいいか分からないわで、
写メを撮りつつも内心動揺していたあたし…(笑)。
結局、ラテやモカを混ぜるのに使う小さなマドラーを貰って、
こぼれそうなクリームを食べながらそーっと珈琲を飲む、
というスタイルに落ち着きました。

でも、上に向かって
ちょん、ととんがったクリームが、
なんだか健気で可愛かった。

2/6 「あいつが君に愛を告げた 君が花を抱えてきた 
            微笑む僕の顔は 少しだけ…」
(♪CHAGE & ASKA)
←あぁぁ、また変なモノをウッカリ買ってしまった…。
南米雑貨のお店で見つけたおそらく鳥模様のポーチなのだが。
なんか妙ちきりんなデザインだし、刺繍も決して綺麗ではないし、
っていうかこんなもんこれから就業する身で
果たして何処で使う場があるのかという疑問は拭いきれない…。
うーんうーん、どうしてあたしって奴ぁ、こう、
敢えて可愛くない(ところが可愛いと感じてしまう)モノに
惹かれてしまうのだろう…。
コレに
¥750は高かっただろうか…考えないようにしよう…。

■どうでもいいけど、5年くらい愛用してきたノートパソコンが、
いよいよ本格的に「
もう駄目!死にそう!!」な悲鳴を上げ始めた。
ので、怖くて(?)なかなか起動ボタンが押せない…ひー、死なないでーー!!!
本当は、そろそろ引っ越し先を決めたいので、ネットであれこれ調べたいんだけど…。
ついでに
プリンタもお逝きになられたので、わざわざ学校まで行かないと
ネットもつなげないし文書も作成できないし印刷もできない。

こういう時、ほんと
デジタルな社会はめんどくさいなー、と思ってしまう。
だって本ならどんな場所でも見れるし、紙とペンがあれば文書も書けるし、
そういう媒体なら例え水ぶっかけたって乾かしゃ復活する。
電化製品とかデジタル機器は、身重になる感じが未だに苦手だ。
単体で機能が果たせるモノは、電力供給等が無くてもきちんとその役目を負える。
(極端な例だけど、たらいとか、囲炉裏とか、火鉢とか、マニュアルのカメラとかさ。)
手続きだの配線だのしなくても、持って移動してすぐに使えるし。

しかも、「単体でも成り立つモノ」は、運命共同体でないところが非常にイイと思うのだ。
例えば電化製品は停電になったら一気に
全っ部使えなくなるけど、
それ自体で機能を果たせるモノは、何かに極端な依拠をしていないので、
「全部駄目になる」って事態には陥らない。
ピアノは例えライブ会場の電気がつかなくてもその音色を奏でられるし、
手紙は例えサーバが落ちていてもそのメッセージを記すことができる。
そういうのって、「
強さ」であり、「美しさ」であると思うんだよね、あたしはさ。

2/4 陽だまりと時の隙間、敢えて振向かない足音。
なんだか妙な気持ちのバランスのままここ数日を過ごしている。
そもそもあたしは何かイベントが一段落しても、祭りの後的感慨も憂鬱も感じない。
はずなのに、今回ばかりはちょっと例外的に意識が揺れているようだ。

まぁいいや、とりあえず近況を思いつくままに。
▼1番左は、製本が完成した修士論文。
こうして見るといっぱしの本みたいでなかなか
ダンディー
無事審査に通れば、来年は慶應図書館の蔵書検索であたしの名前を入れると、
ちゃんとこのコが検索結果に表示されます(←これに憧れていたw)。

▼左から2枚目は、修論提出後、院仲間の女7人で出向いた横浜中華街の某店にて。
円卓を囲んで、エビチリやらフカヒレやらマンゴープリンやらたらふく頂きマシタ
写真は、
豚角煮チャーハンを目の前でお女中さんが調理してくれているところ。

▼左から3枚目、良く行くフルーツパーラーの
いちごホットケーキ
新鮮いちごがふんだんに盛られて、アツアツのホクホクでほっぺが落ちそうだった。
都会にいるうちに美味しいくてお洒落なカフェを飽きるくらい回っておきたいな。

▼1番右は、自由が丘のインド料理屋さん。お昼の
カレー&ナンのセット
大きなナンにコクのあるカレーが非常にいい味だった。
これを食べたのち、ちょっとした
エステに赴いたのだが、そっちも素敵で感動。

でもって今日は、久々に川崎のチッタデッラ(←この商業施設いつも言いにくい)に
ふらりと映画を観に行き、ついでに新しく出来た駅ビルをウロついて様子見。
ゴディバのフローズン・ドリンクがあまりにも美味しそうだったので、
おなかいっぱいだったのについ注文を…って、
結局食べた話にばっか流れてますね。。。明日はもっと活動的なことしようっと(笑)。

2/1 例えばその文字の先に浮かびあがるもの。
昨日、どうにか無事に修士論文を大学へ提出した。
2月下旬に口頭試問もあるのだけれど、とりあえずは一段落、かな…。
製本に出す直前ギリギリまで資料を
手書きで作ったりして(←機械オンチ故に)、
もうほんど
台風一過の如く怒濤の締め切りを終えた感じ。A4で106枚。
ゼミ仲間からは「
ディープインパクトばりの追い込みでしたねw」と評され、
他の院仲間からは「その
ギリギリ加減はもう天性の性質だねw」と呆れられ、
しかしまぁこれがあたしのやり方だというのも昔からなので否定も出来ず。
逆に、何かが「憑く」と一気に論展開が
閃くタイプなので、そこはもうバランスと運。

正直、もっと書きたかったことは結構ある。のだけれども、文章って絵とか音楽と同じで、
手を加えようと思えばいくらでも修正できてしまって「完成」が無いものなので、
今回この時間内に書けた分が今のあたしの
適正価格なのだろう。
表紙をめくって1番初めのページにどうしても
和紙を挟みたくって、
本論書く時間を削って金銀すなご模様の綺麗な和紙を買いに行ったりもしたのだが、
そういう「無駄」も含めて、なかなか悪くない論文が製本できたと思います。
でも当然未熟で未完成で発展途上なのも重々承知の上なので、反省もしてます。

でも、最後に謝辞を書いていたら、本当にこれで終わりなんだなぁ、としみじみ感じて、
なんだか泣けてきた。(いや、終わらなかったら問題なのだけれども。)
あたしは色々取捨選択が下手で(自分のことだと尚更!)、
空回りも多いけれど、
今お世話になっている教授、今の研究分野、今のゼミ、今の研究テーマ、は、
本当に選んで良かったと心から思う。
軸はぶれずに歩いて来れてたみたいだ。
先輩は味のある素敵な人ばっかりで、同期や後輩は軒並みいい奴が揃っていた。
みんなちょっと一匹狼の気があって、でもいい意味で個性的で、やさしい。
こんな環境を偶然にしろ必然にしろ、重ねてこれた院の2年間に感謝だ。

…そういえば不思議なことに、ゼミ仲間の1人と製本後話をしていたら、
なんとお互い原稿が
106枚で一緒だった。上代文学神秘パワーかしら(笑)。

…まずは書きあげた報告まで。