ふらふら東京散歩。
2006/04/19(Fry)
教授の気まぐれでふぃっと行先の決まる、春先の小旅行とも言いませうか。
朝9時半に
日本橋のたもとに集合、新しくゼミに入った学部4年生とも顔合わせ。
日本橋界隈をあちこち歩き回って、突然の大雨に慌てたり、通りすがりの神社にお参りしたり。

お昼ごはんは『駒形どぜう』という、
どじょう料理の有名店へ。

←炭が燃えるミニ火鉢みたいなのの上に、
浅いお皿が乗っていて、
そこに
ぎっちりどじょうが敷き詰められてます。
その上から更に
ネギを盛りだくさんにのせて、
専用のだし汁みたいなものをかけていただくようで。

…まぁ、決してまずくはないんだけれども。
あたしゃ、2〜3年に1回いただく程度で結構です…。

その後、またふらふら適当に歩きながら、隅田川のほとりをお散歩。
でもって、
水上バスに乗って新橋まで移動することに。
←水上バスの窓越しの眺め。
空に雲に光に橋に川。
うーん、気持ちいい。
船室は静かで、
ひんやりとしていて
なかなか落ち着く空間だった。

あのビル(笑)。→
川の側から眺めるのって
初めての経験だなぁ…。
高速道路からは
良く見るのだけど。

都会の川を船で移動するって、景色がコロコロ変わるもんだから、
想像していた以上に面白かった。
いくつもの橋の下をくぐって、いくつもの大きなビルを眺めて。
なんての、ある意味ディズニーランドの
イッツ・ア・スモールワールドみたいな(笑)。
目的地の浜離宮までは30分かかるって聞いていたのに、
面白くてあっという間に現地に到着しちゃった印象。もっと乗っていたかった…。

到着先は、浜離宮恩賜庭園(はまりきゅうおんしていえん)という、
江戸時代からの大名庭園。今は気持ちのいい庭園として一般に公開されてるわけですね。

しかし、ここ、何がすごいかって、周囲の景色との
もンのすごいギャップ!
なんてたって周りは新橋一帯、電通やらテレビ局やら、高層ビルが立ち並ぶ中に、
あたかも
空中庭園のごとく突然出現した緑の和風オアシス…。
←だってこんなですよ、こんな。
ハイとローの落差たるや凄まじい。
多分、流れてる時間も違います。
価値や意義も変化します。
ここにだけ存在する世界観が、ある。

先生方はここで授業の関係もあって新橋駅へ直行してしまわれたのだけど、
あたしは、「せっかくだから君は見学して行きなさい」という先生のお言葉に甘えて、
思う存分閉園までこの浜離宮を楽しむことに♪
海とも河とも言い難いけど、一応は河なのかな。
芝生沿いにベンチが並んで、
船の出入りなんかをのーんびり、
眺められるようになっていた。
読書にふける学生さんやおじいさん、
カメラ片手の外国人観光客らしき人なんかが
気持ち良さそうに座ってくつろいでました。
コントラストの美しい小さな丘もあり、
はたまた可憐な
たんぽぽの咲く野原もあり。
見事なしだれ桜も何本もあったっけ。
それから、御茶屋跡(今でも営業中)や、
富士山を遠くに望める小山もあった。
鴨を狩ったという狩場の跡や、
庭園内の池に流れ込む汐の量を
調節する
水門もあった。
こういうスタイルの庭園の池は、
都内ではここだけなんだそうだ。

←広い敷地の牡丹園もあった。
ここの牡丹たちが、みーんな、格別の
べっぴんさんぞろい!!
どのこもほんっとに綺麗でダイナミックな咲き誇りっぷりだった。
これは赤い牡丹だけど、
白やらピンクやら紫色やらミックスやら、
実に沢山の種類の牡丹があちこちで美を競っていた。
思わずしばしボーッと見惚れてしまった。

椿が沢山植えてある道もあったのだけど、
そこの椿も本当に綺麗な花の形をしていて、
なんだか都会の
奇跡みたいだと思った。

そうこうしているうちに閉園時間になってしまい、
後ろ髪引かれる思いで浜離宮を後にした。
いいなぁ、ここ。
疲れた時に来てもいいし、元気な時に来てもいいし、
水上バスで来てもいいし、新橋から歩いてもいいし。

嗚呼、朝から幸せな1日デシタ。

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