協会の沿革

 当協会は、ヨハン・シュトラウスU世生誕150年にあたる1975年の春、ウィーンフィルとともに来日した著名な指揮者であるカール・ベームが、指揮者の大町陽一郎氏と舞台芸術振興財団理事長の大屋政子氏に提案したことをきっかけとして創立されました。大町・大屋両氏のほかにも、保柳健(音楽評論家)、大河平隆棟(外交官)、村田武雄(音楽評論家)、山下喬(東京交響楽団)、渡辺忠雄ら諸氏のご尽力により、同年5月、東京プリンスホテルで創立発表祝賀会を開き、これを新聞報道によって知った多くのファンが入会いたしました。
 当初は大町陽一郎氏指揮によるコンサートをはじめ著名なアーティストの演奏や専門家による講演を聴く例会が多かったのですが、時を重ねるとともに会員が参加するスタイルに進化していきました。アマチュア演奏家の会員が結成した日本ヨハン・シュトラウス協会管弦楽団が定期的に演奏会を開き、さらに往時のウィーンの舞踏会を再現した新春舞踏会は85年から、納涼ダンスパーティーは91年から開かれるようになりました。その他小規模に会員が演奏するアンサンブルを聴きながら親睦を深めるパーティーなど、バラエティに富む催しを頻繁に行ってきました。
 また研究活動の一環として、シュトラウスの音楽についてのシンポジウムや、会員による研究発表会など、アカデミックな活動も活発に行ってきました。現在は、シュトラウスU世が作曲したほぼ全ての曲の題名の日本語訳を、徹底的に見直す作業に取組んでいます。
 さらに、ヨーロッパ各国にあるシュトラウス協会との交流の面でも、1983年のウィーン以来各国順番に開催される国際大会へも積極的に参加し、貴重な情報交換や親睦を深めるなどの成果を挙げてきました。97年春には、当協会が主催して1週間にわたり東京で世界大会を開き、海外から60名もの方をお迎えいたしました。また85年にはエドゥアルト・シュトラウスV世、86年にはニューイヤーコンサート指揮者のウィリー・ボスコフスキー氏の来日を得ております。
 2005年には創立30周年を迎え、式典、コンサート、舞踏会、シンポジウムなどの記念行事を行いました。
 当協会は現在、名誉会長に東京交響楽団桂冠指揮者の秋山和慶(あきやまかずよし)氏を迎えておりますが、スポンサーはなく、活動はすべて会員の自主運営で行っております。会員出席による年一回の総会で選ばれた理事が中心となっていろいろな活動を企画し、およそ月1回のペースで例会を催し、それらの報告や各種の音楽情報を掲載した会報を年4回発行しております。2008年9月から会長には、理事の互選によって選ばれた秋谷寿一が就任しております。


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