清澄白河
深川江戸資料館
所在地:江東区白河1−3−28(都営大江戸線清澄白河 徒歩3分)
HP:http://homepage3.nifty.com/fukagawaedo-museum/
入場料:300円 小中学生50円
開館:9:30〜17:00 第2・4月曜日閉館


  
深川江戸資料館
  


 日本語学校のボランティアで、韓国人学生たちと午前中、外へ出かけることになった。
 僕の意見で、深川江戸資料館へ。ここなら、日本文化を詳しく知らない学生たちにとっても楽しく日本文化を知ることができるに違いない。

 展示室に入ると、そこには江戸の町が広がっている。天保年間(1830〜43)の江戸の下町・深川の町並みが再現されているのである。
 
    



江戸時代の深川の町並み

 


 僕らが展示室に入るやいなや「ニャーン」という猫の鳴き声。見ると、家の屋根にいる猫が動いている。
 僕は小学生の頃、よく母親に連れられてここへ来たものだったが、その時も確かに猫はこの場所にいたが、寝ていたはず。いつの間にか、猫は動くようになっていたのである。
   



屋根の上の猫
   



その猫を下から見上げると
  

 さて、深川の町には長屋があり、八百屋があり、魚屋がある。さすが、海辺の町らしく、船宿に漁師、船頭の家もある。
 その、家々に実際に入って、道具に触ったりできるのが、この江戸資料館の楽しさである。
  


長屋
  


八百屋
  

 僕らが入った頃は、明かりは薄暗く、どうやら夜のようであった。
 しばらくするとぼんやりと薄明るくなってきた。雀の鳴き声。朝になった。アサリ売りの声も聞こえてくる。
 さらにしばらくすると、昼になり、また夜になる。どうやら、20分間隔で一日の光景が繰り広げられるらしい。
 途中で、雨が降ってきた。と言っても、音だけだが。韓国人学生が「雨が降るとチヂミが食べたくなる…」と言っていた。どうやら、雨音とチヂミを焼く音が似ている ことからくる連想らしい。
 


深川の掘割
昼間の風景
 


深川の町に夕暮れ
右に火の見櫓が見える
 

 この資料館に展示されている道具類は、食べ物や刃物類を除くとすべて本物で、それ自体貴重な資料なのだそうである。
 



長屋の片隅にネズミ発見
なかなか芸が細かい
 


 最後にみんなで浮世絵パズルで遊んでみた。
 
 深川一帯は未だに古い日本情緒の残った町だが、ここ江戸資料館はもっと古い過去に気軽にタイムスリップすることのできる、そんな場所である。
  

(2006年4月7日)


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