鶯谷
書道博物館
所在地:台東区根岸2−10−4(JR鶯谷駅徒歩5分) пF03-3872-2645
HP:http://www.taitocity.net/taito/shodou/
入場料:大人500円 児童・生徒250円 
開館:9:30〜16:30 月曜閉館



書道博物館
 


 鶯谷のホテル街を抜けていった先にこの博物館はある。
洋画家・書家として知られる中村不折(1866〜1943)がその生涯に収集したコレクションを展示してある。平成7年に台東区に寄贈された。

 本館1階に入ると、石碑などに並んで仏像などがずらりとならんでいる。いったい仏像と書道にどんな関係が? と思ってしまうのだが、この博物館は紙に書いたものばかりではなく、例えば墳墓の副葬品や、日用品に刻まれた文字文化すべてを通観するという姿勢にあるようである。
 



1階展示室の様子
 

 
 古くは中国最古の王朝・殷(商)の酒器から、主に中国の歴史的な発掘品を見ていく。中には重要文化財も少なくない。すっかり風化してしまって読み取れない文字もあるが、今なお色あせずにはっきり読み取れるものもある。もっとも、教養の乏しい僕には何が書いてあるかを判断するのは難しいのではあるが…。1階の展示室にある石碑「三体石経」は、儒教の経典を古文・小篆・隷書の3種の文字で記したものである。文字と文字の違いや、現代の文字との違いをただ見ているだけでも十分楽しい。そこにあるのはすべてが本物だけに、雄大な時間のスケールの大きさを感じることができる。
 



中村不折像
    

(2005年8月24日)


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