はじめに「遠くへ行きたい」
 

2006年某月某日

 
 
 2007年1月から2年間の予定で、ネパールに青年海外協力隊の日本語教師として行くことになった。その前に約3ヶ月間、 2006年10月から12月まで派遣前訓練があるということで、2006年3月末で仕事をやめた。
 仕事をやめたとはいうものの、訓練開始までは半年もの期間がある。その間を何か有効に使えないものだろうか。そう考えた僕は一人旅に出ることにした。
 僕の仕事は日本語教師である。日本語はもちろん、日本についてよく知らなくてはいけない。それでは自分は日本についてよく知っていると言えるのだろうか? 自信たっぷりに「はい」とは答えられない。例えば、僕には日本国内に行ったことのない場所があまりに多すぎる。僕はこれまで北海道も沖縄にも行ったことがな かった。もしネパール人にこうした場所について聞かれた時、どう 答えたらいいだろうか? 正直に「行ったことがない」と答えるべきなのだろうか。そこで、日本一周旅行をしようと決意した。北は北海道から南は沖縄まで、日本には47都道府県がある。そのすべてに足を踏み入れる。もちろん、旅行したぐらいで、よく知るなんてことはできないけれども、「行ったことはあるけど、よく知らない」と答えられれば、まだいいのではないだろうか。

 この旅の出発に当たって僕はいくつかの条件を決めた。

   1.できるだけ飛行機を使わず電車で移動する。
   2.通過するだけでなく、すべての都道府県で必ず観光をする。

 そして、その地では出来る限り写真を撮っておこうと思う。日本語教師としてあとでそうした写真がどれだけ役に立つかわからない。

 しかし、日本一周ともなるとお金も時間も莫大にかかる。幸い、お金のほうは、社会人の9年間である程度も貯まっていたので、それを使えばいい。何かの時にと思って貯めてきたのだから、それがその“何か”なのだ ろう。
 一方時間のほうは…。4月から暇な時間を利用して日本語のボランティアを始めた。それにネパール行の準備を始め、何かとしなければいけないことがある。全部の都道府県 を観光するとなると、30日〜40日は必要であろう。そんなに長い時間家を空けるというのも実際には難しいの。そこで、全部で4〜5回にわけることにした。
 
 そうしていろいろに検討を重ねた結果、第1回目は東北・北海道を中心に、6月26日(月)出発することにした。 荷物はナップサックとウェストポーチだけ。全部の荷物を持ったままでもどこでも行くことができる。結局、計5回の旅から帰ってきたのは10月1日。訓練開始の4日前だった。

 これは、僕の旅の記録である。
 みなさんも、僕と一緒に日本一周旅行に出発しようではありませんか。
    

 
     
   

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