日本一周第2回「旅人よ」 

7日目「琵琶湖周航の歌〜滋賀県〜」
 

2006年7月21日(金)

 
 


〈西大津〉

 
  ◆近江神宮(HP)  
 



近江神宮
楼門
 

 
 


 昨日に引き続き、近江神宮では全日本かるた協会調査研究部の会議に参加した。休憩時間等に、境内を散歩したりもしたが、近江神宮にはこれまでにも何度も来ているので、今さら観光という気分にはなれない。
     

 
 



一の鳥居
 

 
 
 近江神宮の創建は、1940(昭和15)年と比較的最近である。皇紀2600年を記念して建てられた。
 667(天智天皇7)年、天智天皇(626〜72)がこの地に近江京を築いたことにちなみ、天智天皇が御祭神として祀られている。
  
 
 



外拝殿
 

 
 
 天智天皇といえば、小倉百人一首の第1首、

  秋の田のかりほの庵の苫を荒み わが衣では露にぬれつつ

の作者でもある。そのため、彼にちなんでここ近江神宮では毎年、百人一首競技かるたの最高位である名人位戦・クイーン位戦が開催されている。また、僕自身も選手として出場したことのある大学選手権や、高校選手権などの会場にもなっている。
  
 
 



天智天皇歌碑
 

 
 
 天智天皇は671(天智天皇11)年、日本で初めての時計である漏刻を作っている。これは、いわゆる水時計で、現在復元された模型が境内に展示されている。漏刻が設置された4月26日は太陽暦では6月10日であることから、1920(大正9)年に、6月10日が「時の記念日」として制定された。
 また、境内には時計館宝物館もある。
  
 
 

 

楼刻
 

 
 
 境内には他にもこの地にちなんだ文学の碑が建っている。その一つが松尾芭蕉(1644〜94)の句碑。
 
  から崎の松は花より朧にて

これは、「野ざらし紀行」の中で芭蕉が琵琶湖を詠んだもの。1957(昭和32)年に建てられた。
    
 
 



芭蕉句碑
 

 
 
 文芸評論家の保田與重郎(1910〜81)の短歌、

  さざなみのしがの山路の春にまよひ
     ひとり眺めし花ざかりかな
  
 
 



保田與重郎歌碑
 

 
 
 昼過ぎには近江神宮を後にした。
  
 

 


西大津 →(湖西線)→ 山科 →(琵琶湖線)→ 近江八幡
 

 
 


〈近江八幡〉

 
 
 近江神宮から近江八幡へやって来た。近江神宮と近江八幡、一見名前がよく似ているが、こちらには「近江八幡」という神社があるわけではない。
 すでに夕方であったので、観光は明日にして、夕食へと出かけた。

 近江と言えば近江牛。駅前にある「近江牛肉ティファニー」に入った。近江牛のコースを注文した。ちなみに値段は7000円。普段だったら、一人でこんな値段のものを食べたりはしないが、旅先では気持ちが大きくなっている。
      
 
 



牛フィレ肉の洗い
 

 
     
 地元のお酒「湖東富貴」を飲んでいると、コースの最初に牛フィレの洗いが出てきた。
   
 
 



牛トロ寿司
 

 
 
 次いで牛トロ寿司。厚みがあるが柔らかく、マグロのトロが思い浮かぶ。
  
 
 



近江牛フィレステーキ
 

 
 
 黒ゴマの冷製スープ、鯛のポアレ、そしてメインディッシュは牛フィレステーキ。日本酒とステーキという取り合わせは初めてであったが、すっきり味の湖東富貴はよく合っていた。
 デザートは枝豆アイスのタルトであった。
   
 
 

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