仙台市
瑞鳳殿
所在地: 仙台市青葉区霊屋下23-2(JR線仙台駅徒歩30分)
HP:http://www.zuihoden.com/
入場料:一般550円 高校生400円 小・中学生200円
開館:9:00〜16;30、9:00〜16:00(12月〜1月)



瑞鳳殿
  


 「椿多摩杯争奪かるた大会(仙台大会)」は、不本意ながら2回戦で負けてしまった。しかし、僕が負けた相手が、結局この日の大会で優勝したということなので、まあ仕方ないのかもしれない。
 
 負けたとなれば、試合会場に長居は無用、とばかりに、勝ち残っている後輩たちを残して、市内観光へ向かった。この日はあいにくの雨。昨日は30分以上歩くのもいとわなかったが、さすがに雨ではそうはいかない。仙台駅からタクシーで伊達政宗公(1567〜1636)の霊廟・瑞鳳殿へ。
 



瑞鳳寺山門
  


 参堂の入り口でタクシーを降りると、山門があったので、ここが「瑞鳳殿」だと思って入ってみたところ、目的地ではなく「瑞鳳寺」。瑞鳳殿が1636(寛永13)年に建立された際に、政宗公の菩提寺として創建された寺である。何度か火災にあい、現在の本堂は1925(大正15)年に建築されたもの である。
 



瑞鳳寺本堂
 


 瑞鳳殿の入り口へは石段を登っていく。瑞鳳殿は、仙台藩初代藩主・伊達政宗公の霊廟で、ここには他にも二代忠宗(1600〜58)の霊廟「感仙殿」、三代綱宗(1640〜1711)の霊廟「善応殿」もあるので、正しくは「伊達家霊廟」と言ったほうがいいのだろう。
 



瑞鳳殿
 


 瑞鳳殿は、政宗の死後の1637(寛永14)年、彼の後を継いだ伊達忠宗によって建設された。桃山文化の華やかな極彩色の霊廟である。
 戦前は国宝に指定されていたが、1945年の空襲で他の2つの霊廟共々焼失。現在のものは1979(昭和54)年に再建されている。
 


感仙殿
 
 

善応殿
 


 二代忠宗の感仙殿と三代綱宗の善応殿は1985(昭和60)年に再建された。

 感仙殿もやはり戦前は国宝に指定されていた。再建にすぎない現在は、もちろん違う。だが、現在でも「国宝 伊達政宗・伊達忠宗 霊廟」の碑(写真下)が建てられていて、一見すると間違いやすいの気をつけたい。かくいう僕も最初、それで勘違いしていたので…。
  



「国宝 伊達政宗・伊達忠宗 霊廟」の碑
 


 伊達家の3代の藩主以外にも、九代周宗(1796〜1809)、十一代斉義(1798〜1828)夫妻の夫妻の墓所があり、「妙雲界廟」と称されている。四代綱村(1659〜1719)の時から霊廟建築を止めたということだそうだが、それにしても3代との扱いがあまりにも違いすぎるではないか…。
  



妙運界廟
 


 現存の瑞鳳殿を始めとした諸建築物はいずれも、戦後の再建なのだが、霊廟を取り囲む杉木立は何ともいえない趣を醸し出している。杉木立のうち古いものは樹齢380年とのこと。ということは、瑞鳳殿の創建当時(1637年)からここにあったということになる。なるほど、歴史の重みが感じされてくる。
 
 約10年ぶりの仙台訪問であったが、初めて市内を観光し、充実した旅行となった。
    

(2006年5月28日)

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