Wa-to

Wa-to 倭刀 (大陸版日本刀)
全長:90cm〜120cm
重量:900g〜1400g
生産地:明〜清国属李氏朝鮮等

 1300年前後から1800年前期まで中国〜朝鮮半島で作られていた日本刀もどきで、倭刀という独自の名称を持つ。いわば大陸版のコピー製品。

 上記の年代、朝鮮半島、共に李氏朝鮮は「倭寇」と呼ばれる海賊によって荒らされていた。明〜清の属国であった李氏朝鮮に海賊を迎え撃つ軍事力は無く、海賊達にいいように国を荒らされていた。
 倭寇とは日本人の海賊団という意味であるが、今日の研究では倭寇とは「日本人に扮した大陸/半島海賊」説が主流と成っている。徳川幕府による水軍編成以降、海賊等の無法組織は幕府によって厳しく取り締まられていたからだ。よって、いわゆる倭寇とは朝鮮人による成りすまし海賊による可能性が極めて高く、それを隠匿する為に倭刀=日本の刀モドキを使用して、自分たちの素性を隠していた可能性が高いのだ。

 清の時代、日本刀の能力に目をつけた大陸の将軍達は日本刀を輸入し、独自に研究を重ねた。その際、軍は制式装備として倭刀を採用している。
 倭刀は広く大陸に伝わり、軍隊の主兵装として取り入れられた。倭刀を用いた剣術も生まれ、倭刀は東アジア地方を代表する武器になったのだ。
 また、倭刀や日本刀は西欧に持ち込まれ「アジアのベラボーに良く切れる剣」として様々な文献に登場している。