Scottish claymore

Scottish claymore - スコテッシュクレイモア
全長:120cm〜180cm
重量:1000g〜4000g
生産地:英国近辺

 イングランド、スコットランド、アイルランドなど、主に英国とその近辺で生産されていた両手持ちの大剣。その歴史は古く、中世前期から戦に使用されている。
 当初は無骨な鉄の棒でしかなかったが、鉄の加工技術の発達と共に洗練されていき、装飾も加えられるようになった。武器としての機能が高められていくと共に、芸術性も追求した、一種のステータスシンボルとして騎士に扱われるようになる。
 15世紀末期頃には、本来の機能である戦争のための道具としての意味をほとんど失い、儀礼用の装飾品として名を為すようになった。美しく高貴な剣は王の象徴であり騎士の誉れであったのだ。
 西欧では、剣を「普遍的な存在」として扱っている。
 剣という存在が高貴であり、それを持つものもまた、高貴であると考えられていた。そのため騎士や貴族はこぞって名剣を手にし、己が力を誇示したのだ。
 剣という武器の意義が薄れた15世紀以降でも、高貴な剣はシンボルとして、代々の当主に引き継がれていったそうだ。