Quanda

Quanda - カンダ
全長:100cm〜120cm
重量:1500g〜2000g
生産地:インド北部

 インド北部に伝わる両手持ちの大剣で「カンダ」「クアンダ」と発音する。
 刃や柄に装飾を施した儀礼用の剣(但し刃は付いており、実戦への転用も可能)で、比較的重量がある。片手、もしくは両手で扱う。

 この大剣が登場したのは15世紀以降と言われている。インド〜アラブ地方は欧州以上に派手で凝った造りの剣を製造していた。この剣もそんな流れの中で生み出された物の一つであり、主に宗教的祭事に用いられた。その為か、実戦には不向きな剣であると言わざるを得ない。過度な装飾が重量を増大させているため、扱いは難しいだろう。
 しかしこれらインド、亜大陸の刀剣は世界の刀剣類の中でも最高峰に位置するほど華麗で美しい装飾を施されていることが多く、美術品としての価値は第一級である。
(美術品扱いされている刀剣類は他にも、イングランドのクレイモア、日本のカタナ、欧州のレイピア類などがある)