Isechiyo - Muramasa
伊勢千子村正
全長:105cm
重量:1210g
刃紋:乱れ紋

 伊勢千子村正は「妖刀村正」の異名を持つ、非常に鋭く殺傷能力に優れた打刀である。ここでは「徳川家を滅ぼす呪いの刀」として歴史の暗部に名を残した「村正伝説」について触れてみることにしよう。

 徳川家と村正は呪わしい出来事によって常に結ばれていた。
 徳川に名を連ねる者の多くが村正の銘を冠した刀によって暗殺され、暗殺の嫌疑をかけられた者はそれと知らず、村正を使って腹を切っていた。(そして後に濡れ衣と分かる)徳川家康も関が原の合戦の最中、やはり村正によって負傷するなど、不気味な事件が次々と発生する。
 ついには村正は「徳川家に不幸をもたらす妖刀」として、使用を禁じられてしまう。その後、この噂が広まったのか、徳川家に恨みを持つ者は村正を手にして復讐にはしったようだ。
 そして幕末、維新志士達の多くが手にした刀もやはり、村正であったという……。