Kendo Shinai
剣道と韓国の起源捏造問題について

 皆さんは以下のような主張をネットやスポーツ雑誌でご覧になった事は無いだろうか?「剣道の起源は朝鮮であり、正しくはコムドと発音する」「侍とは朝鮮人の剣士を指す言葉であり、武士道とは朝鮮に端を発する文化である」「日本刀の起源は朝鮮にある。日本人は朝鮮から技術を盗んで日本刀を作った」無論、荒唐無稽なデタラメにすぎないのだが、現実には上記のような主張を繰り広げ、剣道を卑しめようとする活動家が居るのである。
 韓国の剣道家(コムド家)の急進派は剣道の起源を捏造し、コムドという呼び名で世界に誤った情報を発信しているのである。
 これは一体、どういう事なのか?まずは彼らの主張を見てみよう。

 剣道(Kum Do)とは「剣の道」を意味する。 「竹刀(juk do)」(四つに割れた竹の剣)と「防具(ho goo)」(頭と胴体の装備)を使う現在の形態が始まったのは18世紀頃である。 「竹刀」と「防具」があることで剣道という武道はそのスタイルが劇的に変化した。 怪我をせずにより多くの実験が出来るようになり、剣をあまり大きく振らなくても強力で致命的な打撃ができるようになったことで、そのスタイルがより実用的になった。 内なる力(「気(ki)」の中からの叫び声によってしばしば現される)、絶対的で限界の無い「剣(kum)」の振り、そして腰と「体(chae)」の使用を組み合わせた現在の形態が完成したのは最近のことである。 これは「気剣体(ki-kum-chae)」として知られている。 このように「気剣体」という3つの構成要素全てが一致しなければ、敵を打つことに成功しても大会ではポイントを得られない。

 上記は大韓剣道協会という韓国の剣道組織の主張だ。彼等の主張と公式ホームページの選手達の防具を見て貰いたい。はっきり言って、剣道と何ら差異は無い事に気が付くだろう。しかし武器の呼び名から作法に至るまで全てが朝鮮語読みに改変され、あたかも全てが韓国のスポーツであるかのように仕立てられている。全く知識が無い人間が見たら「剣道とはコムドから派生したスポーツなのか?」という疑問を抱く羽目になるはずだ。
 無論、このような現状には韓国人も首をかしげている様だ。韓国人であれ日本人であれ、まともな剣道家ならばこの問題について疑問を抱くことだろう。しかしである。急進派とその新派は意見を変えることは無い。「その通りだ。コムドこそ剣道の起源であり、剣道はニセモノにすぎない」。このような勢力に屈したのか、大韓剣道協会は国際スポーツ連盟にコムドをオリンピック競技として登録するように働きかけるなど、現在進行形でこの問題は継続中である

 武士道も侍も剣道も、日本と日本人が生み出した文化の結晶である。我々日本人は、声を大にして正しい歴史を主張しなければならない。
 先のような荒唐無稽な韓国側の主張を受けて、全日本剣道連盟は公式に声明を発表した。勿論、身内の日本人だけで主張していても意味が無い。英語で世界に向けて正しい歴史と文化を伝えるなど、その取り組みは拡大中である。またこの捏造問題を憂える有志達は独自にホームページを立ち上げるなど精力的な活動を続けている。こちらのサイトにて詳細を知る事が出来るので、少しでも疑問を感じた方、怒りを覚えた方は是非とも詳細を確認して頂きたい。

 ある日突然、貴方の趣味や生き甲斐について「それは嘘だ。貴方のやっていることは紛い物のデタラメだ」と主張する人間が現れたらどうするか?貴方には何の非も無いのに主張を認めて謝るか、それとも正面からきちんと抗議するか。まともな人間であれば後者を選択すると思われるが、中には臆病になって謝ってしまう人間も居ることだろう。しかしそんな馬鹿な事してはいけない。絶対的に自分が正しいのなら、少なくとも声を上げ、自分の言葉を発するべきである。
 このホームページを見ている方の中には実際に剣道や居合道をやられている方も数多く居る(私もそのうちの一人だ) 我々のような剣道や日本の文化を愛する者達にとっては韓国の捏造、ましてや剣道を卑下する物の言い方は許容できるものではない。我々は自分達がやっている事が何なのか、それはどこから来て誰が伝えたものなのかを知っている。それを嘘で覆そうとは言語道断である。また現在の状況について、韓国人自らも「こんな馬鹿な話は無い。我々自身の手で自浄を行うべき」だとして、コムド起源説を打破しようとする動きもある。
 日本人も韓国人も望むことは一つである。上記のような「剣道の起源は朝鮮にある」というような捏造を行う輩は恥という言葉を知って頂きたい。

 参考ページ
 剣道の起源は韓国にあり!? ←やや意見に偏重がありますが、情報量は膨大です
 Why doed Kumdo tell a lie?
 Kendo at Wikipedia
 Kendo America
 Japanese Sword Arts FAQ