Hand and a half sword

Hand and a half sword
ハンドアンドアハーフソード
全長:80cm〜120cm
重量:1000g〜2500g
生産地:欧州全域

 One handed weaponのカテゴリにある「Bastard sword」の両手用バージョン。といってもこの剣、別に片手でも両手でも扱えるつくりになっているのだが。

 Bastard swordの「Bastard」の意味は「類似/私生児」。つまり「片手用でも両手用でもない」事を示している。最もオーソドックスな形をした長剣で、西洋刀剣の代表格とも言える武器である。

 このHand and a half swordは中世末期に登場した剣だ。馬上でも徒歩でも、片手でも両手でも扱えるように汎用性を追求した結果、このような当り障りの無い形になったのだという。
 この剣は戦術の中心に銃が据えられてからも活躍し続けたものの徐々に時代の流れに取り残されていき、1700年頃には姿を消してしまう。その後は美術刀剣として用いられたようだ。

 さてこの剣だが、片手でも両手でも扱えるようにグリップを(中途半端に)長くした結果、バランス感が崩れ、使いこなすにはコツがいる武器になってしまったようだ。そのためHand and a half sword並びにBastard swordを扱うには独特の訓練が必要なのだという。