Great Sword

Great sword - グレートソード
全長:120cm〜200cm
重量:1500g〜10000( ! )g
生産地:北〜西欧のほぼ全域

 中世後期になると、鉄の加工技術も発達し、次々と新しい武具が作られるようになる。板金の加工技術が培われると、鎧はより強固で頑丈になり、それまでの剣では通用しなくなってしまった。そこで、相手を斬るのでなく、殴り殺すための武器が発明された。それが大剣と呼ばれる種類の剣である。
 相手を斬り伏せるのではなく、衝撃で叩き伏せるための武器であり、切れ味よりも衝撃力を優先させている。如何に相手が頑丈な鎧に身を包んでいようとも、殴れば衝撃が伝わるからだ。

 西欧の武器と鎧の歴史は、常にイタチゴッコであった。頑強な鎧に対抗するために剣が改良され、剣を防ぐために鎧が改良され……といった具合だ。
 時代と共により巨大で重くなっていったGreat swordだが、しまいにはとても歩兵が扱えないほどの大きさと重量になってしまった。10kg、2mもある冗談のような大剣などというものも存在している。
 やがて銃の登場と共に鎧も剣も姿を消す事になるのだがGreat swordは間違い無く戦士の象徴足る武器であり西欧の歴史を切り開いた道具でもあった。