Gothic sword
Gothic sword - ゴシックソード
全長:130cm
重量:1900g
生産地:欧州全域

 Gothic swordは殺傷能力を度外視して飾り付けられた、装飾用の剣である。鍔や柄に宝石を埋め込んだり刀身に彫り込みを入れて飾り付けたりと非常に豪奢なつくりになっているが、その分だけ扱いにくくなっており、およそ実用には耐えないだろう。

 欧州では剣というものを「高貴な者が持つステータスシンボル」としてとらえていた。
 「偉く尊い者は、美しく華美な格好をしていなければならない」という訳で、貴族が持つに相応しい華麗な剣が作られていたのである。
 王が王冠をかぶるように、王妃が華麗なドレスに身を包むように、貴族が華美な剣を持つのは当たり前。いわば自身の地位を示すアイテムとしてGothic swordは存在する。高貴な者の数だけまたGtohic swordも作られたのだ。

 ちなみに欧米人がサムライの剣にやたら興味を持つのは「刀はサムライの魂。着飾る為の道具ではなく、魂を預ける道具」という価値観が非常に珍しいためだからだそうだ。
 剣を道具としてではなく、自身の分身として扱うサムライとその剣が珍しいからだろう。
 Gothic swordと日本刀は対極に位置する剣という事か。