Beretta AL391 Urika - 12GA
Beretta AL391Urika - 12GA
ベレッタ ウリカ391 - 12番ガスオートショットガン
全長:118.5cm (26インチバレル時)
重量:3050g
 ベレッタ ウリカ391は、イタリアに拠を置く銃器メーカーの大手、ベレッタ社の最新モデルとなるオートショットガンである。
 従来のオートショットガンとは違い、銃身を交換することなく24gトラップ弾から3インチマグナムまで(下記参照)全ての装弾が使用できるという特徴を持っている。
 また、ガスの排気バルブに新設計の「エグゾーストバルブ」を採用。マグナム弾などの強烈な反動を持った弾を発射しても銃を傷める事の無いように、自動でガス圧の調節が行われる。この機構のお陰で、同種のショットガンの中では抜きん出た反動吸収性能を持っている。
 ちなみに、筆者の愛銃でもある。
●(↑上図、左から順番に) 24gトラップ弾
 主に標的射撃に使われる軽量の装弾。200〜500発ほどの散弾を撃ち出す。狩猟にも使われるが、小型の鳥類以外の標的を撃つには力不足。反動はそう強くないので慣れれば女性でも苦労無く扱えるが、しっかりと銃を固定せず片手で撃ったりすると、銃が後方へ吹っ飛ぶ事になる(射場でこんな事をしたら、即退場です)。弾は1発40円程度で購入可。筆者はウィンチェスターの弾を愛用しております。

●32gバックショット弾
 直径9mm前後の大きな弾を使用する散弾。猪や鹿などの、大型の哺乳類を撃つ際に使用される。獲物に合った装薬を選ばないと、獲物を台無しにするばかりでなく、使用者にも危険が及ぶことになる。反動が大きく危険なので、熟練者の狩猟でしか使われる事は無い。尚、軍隊が対人用に使用する弾が、このバックショット弾である。弾の値段はピンキリだが、200円も出せば良い物が買える。

●ライフルドスラッグ弾
 散弾ではなく鉛の1発弾を発射する高威力の装弾。発射直後の威力は大口径ライフル弾を上回る。ライフリング(銃身内の旋条のこと。弾に回転を与えて真っ直ぐ飛ばす、いわゆるジャイロ効果を与えるための機構)が施された専用の銃身を用いる事で、命中精度を上げる事が出来る。大型獣の狩猟や標的射撃で使われるが、防弾ガラスや車のドアを簡単に撃ち抜くほど強力なので、残念なことに犯罪に使われる事も多い。弾は1発200円前後。自作すれば100円で作れるとか。

●3インチマグナム弾
 12番口径のショットガンで使用できる弾の中で最も強力な装弾。ライフルドスラッグ弾と同じく1発弾を撃ち出す。57gという多量の高品質火薬を用いて弾を飛ばすので、威力は極大。別名、対ヒグマ用装弾。強力すぎるので、国内ではヒグマ以外に撃てるものがない。一応、標的射撃でも使える事は使えるのだが、銃身が真上に跳ね上がるほど強烈な反動が返ってくるので、こんなもん撃った日には肩がおかしくなること請け合い。1発500円とかなり高価。