FN Scar-L with EGLM Grenade Launcher |
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Scar-Lには「モジュールシステム」と呼ばれるパーツの分離、カスタマイズ機能が搭載されており、自由自在にオプション品を装着する事が出来る。特にライフル下部に装着するグレネードランチャーに関しては、FN社がScar-Lのフレームに合うように独自に設計を施している。 従来のM203等のグレネードランチャーは、右手を銃に、左手をランチャーに添えて、両手で使用する仕組みになっていた。それに対し、EGLMグレネードランチャーは、右手だけで扱えるように設計されている。(ランチャーの引き金がライフルの引き金の真下まで延伸されているのはその為である)また、左右どちらの手でも扱えるように工夫されており、薬莢排出時にはランチャーの発射筒が前後にスライドした後、左右に回転する仕組みになっている。この方式だと、人口工学的にスムースに右手でも左手でも弾薬を装填できる為、装填時間を数秒短縮可能なのだという。素人にとっては数秒という短い時間だが、プロにとっては生死を分かつ貴重な時間なのだろう。 このように様々な工夫が施されたScar-LとEGLMだが、米軍特殊部隊はこれ以上の代物を望んでおり、Scar-Lは更なるトライアルに投入されるのだという。さすがアメリカというべきか、やりすぎというべきか……。 |