Colt Single Action Army, Peacemaker
「リロードの瞬間がたまらない」「6発だ。6発以上生き延びた奴はいない」「俺のリロードはレヴォリューションだ!」
Colt Single Action Army, Peacemaker
コルト・シングルアクションアーミー・ピースメーカー

 コルト・シングルアクションアーミー・ピースメーカー、通称コルトSAAはアメリカの老舗ハンドガンメーカー、コルト社が開発したリボルバーである。アメ リカ西部開拓劇最後の時代にカウボーイやガンマン、軍隊から無法者に至るまで幅広く愛用される共に、世界中に向けて輸出され大成功を収めた。
 コルトSAA はリボルバーの元祖となった記念すべき銃で、リボルバー型拳銃の動作に必要な基本的な構造のほとんどはコルトSAAによって培われたという。また今日のア メリカで主流となっている45口径大型弾を採用し「アメリカ製拳銃=一撃必殺の大口径志向」という流れをも生み出した。1836年このコルト・パターソン ピストルの開発から1900年にかけて、コルトSAAはアメリカ軍の制式拳銃という知名度を武器に世界中に輸出された。折りしも当時は植民地の争奪戦で、 全地球規模で紛争や内戦が絶えなかったので、買い手は幾らでも存在した。実際、コルトSAAは非常に性能が良く、また安価であった為、世界中の軍隊で使用 された。(ちなみに日本でも薩長同盟軍や幕府軍が輸入し、維新戦争で使用されている。坂本竜馬のお気に入りだったり新撰組に大砲と共に配備されていた)
 尚、開発者のサミュエル・コルトは聖書の一節を引用し「平和をもたらす者、ピースメーカー」という名前を付けたのだが、皮肉な事にコルトSAAは19世紀 で最も人を殺した拳銃であると言われている。
 今日ではコルトSAAはコレクターズアイテムとして珍重されている。復刻版はともかく、オリジナルのコルト SAAは高級車並みの値段で取引されており、専用のディーラーも存在する。また「最も美しいリボルバー」「拳銃の元祖」「アメリカ西部劇の象徴」としてさ まざまな映画や本、アニメやゲームに登場しており、その人気は衰える様を見せない。