Smith & Wesson M500
Smith & Wesson M500 "Hunter" Magnum Revolver

 スミスアンドウェッソン-M500ハンター・マグナムリボルバーは米国の伝統的銃器メーカーSmith & Wesson社によって開発された、超ド級のマグナムリボルバーである。コンセプトは大胆にして明快。すなわち「地上最強のハンドガンを作る」この一点 で、事実、これまでに開発されたあらゆるハンドガンの中で最強の破壊力を持っている。片手では保持できない重量、新開発の専用弾、熊をも一撃で倒す破壊 力……あらゆる意味で斬新、かつ最強のハンドガンがこのM500なのだ。

 1990年代……銃大国アメリカを代表する伝統的銃器メーカーSmith & Wesson社は倒産の憂き目に遭っていた。長い歴史を持ち、アメリカと共に成長してきたS&Wであったが、相次ぐ海外勢の攻勢にことごとく敗 れ、低迷につぐ低迷を重ねていた。この現状にアメリカ人達は心を痛めた……「俺達アメリカの象徴たるS&Wがヨーロッパの新興メーカーに敗れると は何事か!」そして遂に会社の買収……S&Wは消滅の危機に瀕した。
 この絶望的な状況の中、S&Wの職人達はある賭けに出た。もはや普通の銃を作るだけでは駄目なのだ。世界に衝撃をもたらすような別次元の銃を作らねば挽回は望めない……そして俺達アメリカ人の魂を取り戻すのだ!
 2003年、銃器業界の間に、ある噂がまことしやかの様に流れていた。「S&Wが賭けに出た……奴等は何かをやるつもりだ!」漏れ伝わった噂で は、S&Wはこれまでのハンドガンの常識をひっくり返すような、とんでもない代物を作っているとの事だった。
 この噂に誰もが色めきたった。今でこそ低迷しているものの、S&Wといえば銃器業界の老舗にしてアメリカの象徴なのだ。その彼等がとんでもない事をやろうとしている……静かな興奮が世界の銃器ファンの間を駆け抜けていった……!
 そして2004年。遂に秘密のベールが脱がされる時が来た。超巨大にして別次元のリボルバー……M500ハンターが世界にその姿を現したのだ。
 「歴史上最強の破壊力を持つハンドガン」「ライフル並の重量とマグナムショットガンと同規模の威力」「人間の限界に迫ったスペック。安易にこの銃を撃った場合、撃ち手の健康は保障できない」というセンショーショナルな売り文句が添えられていた。
 誰もが驚愕した……世界中で幅広く用いられる銃ではなく、極一部の人間にしか扱えない超ハイスペックハンドガンとは!しかもこの銃は、文字通り世界最強 の破壊力を持っているのだ。プロフェッショナル、そして真に銃を愛するものにしか扱えない銃……この大胆な仕様は市場揺るがすに充分だった。
 アメリカ人は何よりも破壊力を好む……質実剛健にして最強たるM500はアメリカ人の魂を奮わせた。何よりこの銃はS&W製なのだ。俺達がこの 銃を買う事で、S&Wは息を吹き返す……アメリカの復活に繋がるのだ!M500は発売と同時に爆発的な売り上げを記録した。銃だけでなく、その弾 薬すら品切れの状態が続き、地方では入荷まで数ヶ月待ちという状態が当然だった。
 S&Wは成し遂げたのだ、復活という奇跡を!M500の大ヒットによってS&Wはかつての活気を取り戻した。またS&Wは「世界最強」という新ブランドの立ち上げにも成功した。他社がこのジャンルでS&Wに追いつくには時間がかかるだろう。その間にS&Wは更に 新製品を世に送り出せば良い。まさにM500はS&Wの救い主になったのだ。目下、このM500に対抗できる銃は無く、市場を独占する形で M500は販売を重ね続けている……。

 発表当初「この銃は本当に人間が扱えるのか?それともS&Wの連中はイカれたのか?」と話題になったM500です。説明の通り、これまでに開発 されたハンドガンの中で最強の破壊力を持っています。かの有名なデザートイーグルの3倍、9mm弾の5倍というアホみたいな威力です。大の大人でも、下手 な体勢で撃ったりすれば即ぶっ倒れる上に手首を捻挫するという、撃ち手の安全を無視したとんでもない銃です。おそらく、今後はゲームなり小説なりで好んで 使用される事でしょう。世界最強という看板は強いですな。