Mauser Karbiner M1898 Kurz

Mauser Karbiner M1898 kurz ( Kar98K ) モーゼル　カラビニエーレ　M1898　クルツ 全長：110.7cm 重量：3900g 口径・装弾：口径7.92mm／マゥザー7.92mm弾／ボルト式5発 　Mauser Karbiner M1898 Kurz（以下、Kar98K）は1898年に開発された最初のライフル「Gew98」を改良した旧ドイツ軍の主力小銃である。1935年、第２次世界大戦の直前に制式採用されたKar98kは、優れた性能と高い生産性を持つ傑作銃として全ドイツ軍の兵士に愛用された。 　Kar98Kは極めてオーソドックスな小銃である。ボルトの押し引きで弾丸を薬室へと装填する「ボルトアクション」型の機構を持っている。（上図参照） 　徹底した合理化の上で設計されたKar98Kは、シンプルだがそれ故に耐久度が高く、汎用性に優れていた。また破壊力も抜群で、Kar98Kに使用するマゥザー7.92mm弾の威力は今日のアサルトライフルに比べても全く劣っていない。 　あらゆる気候と過酷な任務に耐えるKar98Kはドイツ軍のみならず、敵側の連合軍からも一目置かれる程であった。Kar98Kを参考に様々な銃が生み出されている点から見ても、Kar98Kに対する信頼性は（戦時中の）数ある銃器の中で最も高いと言っていいだろう。 　Kar98Kはドイツの敗戦後も世界各国でライセンス生産され続けた。第２次大戦から60年近くたった今でも一部の国で使用され続けているなど、この銃にまつわるエピソードは数多い。 　上図のKar98Kは戦争中期の大量生産モデル。スコープはZ.F.41/1。肩ヒモと銃剣は未装備。