Pike

Pike - パイク
全長400cm〜500cm
重量:3000g〜5000g
生産地:イタリア〜ドイツ

 Pikeは14世紀から17世紀頃にかけて主にイタリアで使われた長槍である。
 Lanceを装備した騎兵の突撃を防ぐために作られた槍で、全長は人間の身長の倍以上もある。
 隙間無くPikeを並べて「槍ぶすま」を作り、騎兵の突撃を阻止するのである。

 絶大な破壊力を持つ騎兵の突撃から身を守るのは事実上、不可能であった。
 馬の脚力と重量をLanceに乗せて敵兵に体当たりするのである。いってみればバイクに正面衝突されるようなものだ。盾や鎧程度では身を守る事は出来ない。
 そこで「Lanceよりも長い槍で、敵の突撃を食い止める」方法が編み出された。Pikeはその為の武器である。
 PikeはLanceよりも長いので、敵の攻撃がこちらに届く事は無い。突撃してくる騎兵に向かってPikeを突き出し、相手を串刺しにしてしまうのだ。

 対騎兵用の武器として用いられたPikeは絶大な効果をあげ、イタリアから欧州各国に広まった。
 その後、銃火器の発達と共に徐々に廃れていくのだが、PikeはLanceやHalberdと共に欧州を代表する武器の一つとして、歴史に名を残したのだった。